良かったら今、
「辛い」って言ってみませんか?
悲しいなら、
「悲しい」
寂しいなら、
「寂しい」
疲れているなら、
「もう疲れた」
それだけでもいいんです。
誰かに聞かせる必要はありません。
まずは自分だけに、本当の気持ちを教えてあげてほしいと思っています。
僕自身、以前は辛いときほど、
「大丈夫」
「まだ頑張れる」
「これくらいで弱音を吐いたらダメ」
と、自分に言い聞かせることがありました。
仕事がしんどくても、
「周りの人も頑張っている」
「もう少し頑張れば何とかなる」
「ここで辞めたら逃げになるんじゃないか」
そんなふうに考えて、自分の気持ちを後回しにしていたことがあります。
でも、今振り返ってみると、本当はもっと早く、
「辛い」
「疲れた」
「もう頑張りたくない」
と言いたかったんだと思います。
僕たちは、自分の感情にまで「正しい・間違っている」をつけてしまうことがあります。
「こんなことで辛いなんて」
「もっと大変な人がいる」
「気にしすぎだよね」
「大人なんだから我慢しなきゃ」
そんな言葉で、自分の気持ちをなかったことにしてしまう。
でも、
辛いものは、辛いんです。
悲しいものは悲しいし、
寂しいものは寂しい。
そこに正解も不正解もありません。
そして、もう一つ大切にしてほしいことがあります。
それは、
「すぐに解決しなくてもいい」
ということです。
僕たちは悩みが出てくると、すぐに、
「どうしたら解決できる?」
「何を変えればいい?」
「どうすれば前向きになれる?」
と考えます。
もちろん、解決するために行動することも大切です。
でも、その前に、
「そっか。僕は今、辛いんだな」
と自分の気持ちを認める時間があってもいいと思うんです。
例えば、大切な人が目の前で、
「辛い」
と言っていたらどうでしょう。
いきなり、
「じゃあこうすれば?」
とは言わず、
「辛かったね」
「しんどかったね」
「よく頑張っていたね」
と声をかけるのではないでしょうか。
その優しさを、自分にも向けてあげてほしいんです。
僕は、自分を褒めることが苦手な人に、無理に自分を褒めなくてもいいとお伝えしています。
「僕は素晴らしい」
「今日も最高」
と思えない日があって当然です。
そんな日は、
自分を褒めるのではなく、自分を責めない。
そこからでも十分だと思っています。
「今日は辛いんだね」
「本当は寂しかったんだね」
「悲しかったんだね」
「疲れていたんだね」
それだけでいい。
感情を認めても、問題が突然なくなるわけではありません。
でも、
「辛いのに、辛いと言うことまで許されない」
という苦しさを、自分自身で増やさなくて済むようになります。
そして、自分の気持ちを少しずつ言葉にできるようになると、
「本当は話を聞いてほしかった」
「助けてほしかった」
「安心したかった」
「頑張っていることを認めてほしかった」
そんな、自分でも気づいていなかった本音が見えてくることがあります。
僕は、人とお話しするときも、すぐに答えを出すことだけを大切にしているわけではありません。
まず、
「今、何を感じているんだろう?」
そこを一緒に見つけていく時間を大切にしています。
うまく話せなくても大丈夫です。
話がまとまっていなくても大丈夫。
「何が辛いのか、自分でもよく分からない」
そんな状態からでも大丈夫です。
無理に前向きにならなくていい。
すぐに答えを出さなくてもいい。
まずは、自分の気持ちを自分だけは置いていかない。
良かったら今日、
「今、本当はどんな気持ち?」
と自分に聞いてみてください。
もし、
「辛い」
という言葉が浮かんできたら、消さないであげてください。
「そっか。辛かったんだね」
そして最後に、
「教えてくれてありがとう」
と伝えてあげる。
それも、自分を大切にするための、とても優しい一歩だと僕は思っています。