産業カウンセラー、傾聴技法「感情の反射」と「感情の明確化」の違い

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コラム
産業カウンセラーの傾聴を学び始めた頃、
私は「感情の反射」と「感情の明確化」の違いがよく分かりませんでした。

どちらも感情を返しているように思えて、

「何が違うんだろう?」

とロールプレイのたびに悩んでいました。

実際に練習を重ねる中で、自分なりに整理できたので、これから受験する方の参考になればと思いまとめます。

感情の反射は「気持ちをそのまま返すこと」

私が最初に理解できたのは、「感情の反射はシンプル」ということでした。

クライエントが感じている気持ちを、そのまま言葉にして返します。

例えば、
(クライエント)
「上司からみんなの前で注意されて、それ以来会社へ行くのが嫌なんです。」

このとき私は以前、「なぜ嫌になったんですか?」と質問をしていました

でも、まず大切なのは質問することではなく、
クライエントの気持ちを受け止めることでした

例えば、

●「とてもつらかったのですね。」
●「恥ずかしいと感じたのでしょうか」
●「傷ついたお気持ちだったのですね。」

このように返すだけでも、クライエントは安心して話を続けてくれることがあります。

感情の明確化は「気持ちを整理すること」

感情の明確化を理解することはとても難しかったです

でも練習を重ねる中で、

『反射は返す、明確化は整理する』

と考えるようになってから少し分かりやすくなりました。

例えば、
(クライエント)
「会社へ行くのが嫌なんです。でも辞めると迷惑をかけそうで……。」

ここで、

「つらいんですね。」

だけだと感情の反射です。

一方で、

「会社へ行くつらさと、周りに迷惑をかけたくない気持ちとの間で揺れているように感じます。」

と返すと、複数の気持ちを整理して返しているので、感情の明確化になります。

私がロールプレイで意識したこと
試験が近づくにつれて意識したのは、最初から明確化しようとしないことでした。

「何とか良いことを言わなければ」

と思うほど、頭で考えすぎてしまい、傾聴の基本的態度から離れてしまったことが何度もありました。

そんなとき講師から言われたのは、

「まずは感情を受け止めること。」

その言葉が印象に残っています。

まずは感情の反射を繰り返して、クライエントの話を十分に聴く。

話が進み、気持ちが少し見えてきたところで感情を整理して返す。

この流れを意識すると、ロールプレイも以前より落ち着いてできるようになりました。

私なりの覚え方
実技試験対策では、このように覚えるようにしていました。

感情の反射=気持ちをそのまま返す

感情の明確化=気持ちを整理して返す

もちろん、実際のロールプレイではきれいに分けられるものではありません。

それでも、このように整理しておくと、ロールプレイ中に迷うことが少なくなったように感じています。

まずは完璧に使い分けようとするよりも、「クライエントの気持ちを大切に聴こう」という姿勢を忘れないことが、一番大切なのではないかと感じています。

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