電子書籍を出版しようと思って調べると、よく出てくるのが「EPUB(イーパブ)」という言葉ではないでしょうか?
でも、「Wordでも出せるって聞いたし」「PDFじゃダメなの?」と思っている方も少なくありません。
今回は、出版初心者がつまずきやすい「EPUB」とその他の形式の違いを、わかりやすく整理してお伝えします。
EPUBは“電子書籍のために設計された形式”
EPUBは、電子書籍専用のファイル形式で、画面のサイズや使用端末に応じて自動で文字が整うのが特徴です。
スマホでもタブレットでも、読みやすさを保つことができ、読者の読書体験を損ねにくいのが最大のメリットです。
Word・PDF・Googleドキュメントとの違い
● WordファイルのままKDPに出す場合
KDP(Kindle Direct Publishing)では、Wordファイル(.docx)を直接アップロードすることもできます。ただし、以下のような点に注意が必要です。
・ 思った通りの改ページにならない
・ スマホ表示で行間・文字サイズが崩れる
・ ルビや縦書きの対応が不十分
・ 目次が自動リンクにならないことがある
・ 画像の大きさが不安定
つまり、「そのまま出せるけど、理想通りにはいかない」ことが多いのです。
● PDFはどうなの?
PDFは紙の本のように見た目を完全に固定できるため、図解やレイアウト重視の資料には向いています。
ただし、電子書籍として使うには以下の課題があります。
・ 画面を拡大しないと読みづらい
・ 文字検索がしにくい
・ Kindle端末との相性が悪い場合も
KDPでは、文字中心の書籍の場合、固定レイアウトを推奨していません。
あくまでもプリント版(ペーパーバック)用と考えたほうがよいでしょう。
● GoogleドキュメントからのEPUB出力
Googleドキュメントにも「EPUB形式でダウンロード」の機能があります。
これでそのままKDPに出すことも可能ですが──
・ 書籍構造(目次・見出しなど)が反映されにくい
・ レイアウト崩れや改ページの不具合が出る
・ 縦書きには非対応(横書き固定)
・ 画像の大きさが不安定
簡単にできるのは確かですが、品質を求めるなら注意が必要です。
EPUBの「ちゃんとした作成」が安心な理由
EPUBはあくまでも「フォーマット」であって、どのように作成するかで品質が大きく変わります。
WordやGoogleドキュメントからの出力も“形式上はEPUB”ですが、それはあくまで簡易的な方法なんです。
一方、専門的に整えたEPUBファイルは…
・ 正しい目次リンク、章構造、改ページが整っている
・ ルビや縦書き、見出し装飾などに正確に対応
・ Kindle端末でもスマホでも美しく表示される
読者の読みやすさ、著者の伝えたい世界観をきちんと表現できるのが、丁寧に作られたEPUBの魅力です。
「自分でやってみたけど不安…」という方へ
「とりあえずGoogleドキュメントで作ってみた」
「Wordで出したけど見た目が崩れていた」
サービスをご購入していただく方から、そんな声をよく聞きます。
出版の中身(コンテンツ)に力を入れたいなら、技術的な部分はプロに任せるのも選択肢のひとつです。
私のサービスでは、原稿の内容を可能な限りそのままに、読みやすく美しいEPUBに整えるお手伝いをしています。
ご希望の方は、サービスページより「EPUB作成サポート」をご覧ください。
「まずは相談だけでも」という方も歓迎しています。
次回の記事では、「リフロー型と固定レイアウト型の違い」について、詳しく解説します。
用途に合ったレイアウトを知ることで、もっと出版が楽しくなりますよ。