失敗は多くの人にとって怖いことです。私も失敗は怖いです。
その一方、失敗は多くの学び・気づきを与えてくれることも私達は同時に知っています。だから時には、きっと失敗すると分かっていても、行動を後押しすることは大事なのではないか?そんな想いをここに記します。
行動を妨げる発言はアドバイスではない
例えばここに「プロ野球選手になりたい!!」という子供がいたとして、理由を聞いてみると「有名で人気者でお金持ちだから!!」と言っていたとしましょう。普通に考えると(というか私の先入観ですが)、きっと彼は"このままでは"プロにはなれなさそう、という印象を持ちます。なぜなら、本当にプロになる人はまず野球自体が大好きで、上手になるために誰よりも努力を惜しまなくて、ストイックで。そして実際に活躍した結果として人気やお金が後からついてくるものだと思うからです。
ではそこで「本気でプロになりたいなら毎日練習が必要だし、常にどうしたら上手くなれるか考える、研究する。その努力と覚悟が必要だよ。君にはその覚悟があるかい?」と問うべきなのでしょうか?
昔の私なら”よかれと思って”YESと言っていたのですが、今の答えはNOです。
もしそのように問うたら、その子は野球を始めないかもしれません。結果的に失敗・挫折はしないですが逆に何も生まれないでしょう。
ではこれを後押ししたら?ほとんどの場合、試合に勝てなくて悔しい思いをするなど、壁にぶち当たって「実際は簡単じゃない、そんな甘くない」ということに自分で気付く時が来るでしょう。これは単に他人に言われるよりも深く、大きな経験として自分の糧になります。
失敗をフォローするのがコーチの役目
失敗や挫折があった時には一緒に受け止めることが大事です。そして行動を振り返った結果 挑戦を続けるか、辞めるか。これはどちらになっても良いと思っています。その一方、特にお伝えしたいのが、「自分にはできないから辞める」「嫌だから、辛いから辞める」というような消極的理由だけでは辞めて欲しくない ということです。それよりも「別の方法を探す」「もっと大事なことがあるから辞める」などの積極的理由を持って欲しいと思っています。
「毎日毎日練習はきついから野球を辞める」のではなく「友達と遊ぶ時間の方が大事だから辞める」「ダイエットがきついから辞める」のではなく「痩せることよりも好きなものを食べるほうが幸せと感じたから辞める」あるいは「食事制限せず、無理もしないで痩せる方法を考える、見直す」などなど。
だからこそ、失敗を通して・大事な価値観は何か?・気づきは何か?・次に成功するためにできることは?・目標・目的は何だった?それを達成するために別の方法はある?など様々な視点・問いかけでもって積極的理由をクライアントに見つけてもらえるよう、コーチとして向き合っていきたいと思います。