いつまで続くか物語~№21

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刑事課員も私を羽交い絞めにする。
私は混乱して叫んだ。

「なにしてるんですか!? やめてくださいよ!」

返ってきたのは、冷たい一言。

「お前は逮捕されるんや。大人しくせい」

待て待て待て。
今日の私は確かに浮浪者だが、心は警察官だ。矛盾してるのは見た目だけだ!

私が「そいつら盗人や! さっきパクったんや!」と叫ぶと、そこへ主任が駆けつけた。

「この年配の男女は無線で説明した被疑者です。羽交い絞めされてるのは私の部下です。放してやってください」

——その瞬間、全員が「あっ」となる。
そうだ。私の格好が、どう見ても“浮浪者”だったから、上司以外みんな勘違いしたのだ。

ここで私は気づいた。
主任の作戦は、“敵に溶け込む”だけじゃない。
味方にも溶け込んで、味方に捕まるリスクまで含めた、究極の擬態だった。

……いや、それは聞いてない。

つづく・・・
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