令和3年度の不動産コンサルティング技能試験の結果が、14日に発表されました。今回は合格率が40%を切りました。かなり少なくなっています。
試験の合格ラインは、110点/200点満点、とされています。
通常、6割=120点が目安になります。
問題の難易度によって、合格ラインが調整されることがあります。
今回は、やや難しい、という判断がされたようです。
私が受験した時、名称が従来の不動産コンサルティング技能士から、今の
公認不動産コンサルティングマスターに改称されたときは、104点が合格点だったと記憶しています。
合格点からは、今回のほうが私が受験した時よりマシだったのかと思います。
それでも合格者は受験者の4割弱です。
受験者のレベルが落ちたのか、問題が難化したのかは、受験した人が判断することになります。
少なくとも私が受験した時はまだ覚えています。
必修の科目に頭にくる問題があったからです。
事業という科目です。
合格点が引き下げられたのは、この事業の問題が原因と思います。
限られた時間内で「できるか」、という内容だったからです。
日常の業務であれば、時間は必要になりますが正しく解答できます。
しかし、あの試験時間内では、無理な内容でした。
作問者に激しい怒りを覚えました。
作問者に対する怒りという点では、今年の大学入試の数学が似ているようです。平均点が大きく低下しました。
当然、正答できた生徒も多数いるはずです。
そのせいで、得点調整は実施されないようでした。
不動産コンサルティング技能試験は、プロ限定の試験です。
誰でも受験できません。
宅建士、不動産鑑定士、一級建築士のみ受験可能です。
さらに、マスターとして登録するには、実務経験の証明が必要になります。
そのプロ限定の試験で、6割以上が不合格になっています。
素人ではありません。
受験を申し込む時点で、自信がある人だけが受けます。
プロが落とされる、正答できない内容です。
受験者は大変だったと思います。
ですが、堂々と試験を受けクリアし、登録することが大切です。
理由は、「正規のコンサルタント」と言えるから、です。
不動産業者にも多数います。
「自称」コンサル、です。
根拠のないコンサルです。
「もぐり」と変わりません。
公認不動産コンサルティングマスターは登録で終わり、ではありません。
更新時に要件を満たさないと、登録が抹消されます。
この要件が結構、面倒です。
金をかけるか、具体的な内容で研究報告するか、が必要になるからです。
コンサル案件が無い人は、更新に悩むでしょう。
幸い、私の場合はコンサル案件が色々とあります。
どれも頭をかなり使います。
その代わり、達成感はあります。
面倒な内容が常です。
答えが無い、自分で考えるしかない、事が多いです。
決まった答えがある内容であれば、誰でもできます。
わざわざ依頼する必要はありません。
都心部の場合、地方の場合、それぞれ異なる解決力が求められます。
私の場合は、地方に特化した内容になります。
物件の査定がコンサル内容の場合もあります。
どうやって査定するのか、何を根拠にするのか、とても悩む案件もでてきます。ネットで一瞬で査定できる、ような次元ではありません。
客観的に分析しないといけません。
自分だけ悦に入るようなことは、あり得ません。
査定内容は、相続や税務に直結することが多いです。
依頼者、税務署等が納得できる内容を構築しないといけません。
だから疲れます。
実務の内容を反映しているため、試験はプロですら正答が困難になります。
時間が短いことも要因の一つです。
試験時間が長くなるほど、難易度は低下します。
短いほど、密度が上がります。
ただの不動産業者と、コンサルとして登録している人は、やはり違います。
若干の質問で分かります。
実務内容や経験が相当に異なるので、質問内容も深くなります。
その回答で分かります。
自称コンサルの場合、化けの皮が早く剥がれます。
深い質問になると、正確な回答はできなくなるからです。
表面的でよい場合、そうではない場合、やはり依頼者は吟味すべきと
思います。誰でもいい、わけではないと思います。
今回は受験者数もコロナの影響か、減少しています。
必然的に合格者も減っています。
素人でも受験できる宅建士とは、異なります。
受験会場では、明らかにプロ、と分かる人が多いです。
その人たちが苦しむ試験です。
試験内容と実務がリンクしています。
だから役に立ちます。
合格者が少ない試験=難関試験、ではないと私は思います。
試験の内容を知ることが必要です。
実務と関係あるのか?、という試験も多々あります。
直結する試験は、重視すべきと感じます。
ヒマだから、ボケ防止のため、でも構わないと思いますが、やはり実務に
還元できる試験は有用と思います。