「モニタリング」が大切です。社長!
認定支援機関の主な支援業務の内容・プロセスについて、ご説明しています。
これまでに、
STEP 1 経営課題の把握
(1) 企業概要の把握
(2) 事業概況の把握
(3) 財務に関する概況把握
(4) SWOT分析
(5) 窮境原因の把握と除去可能性
STEP 2 『経営改善計画書策定』
(1) 経営改善の検討
① 事業内容の見直し
② 業務内容の見直し
③ 財務構造の見直し
④ アクションプランの策定
(2) 計画書の策定
① 計数計画の策定
② 金融支援案の策定(説明省略)
前回は、STEP3『計画実行・モニタリング』の
(1)「経営管理体制の整備」について、ご説明しました。
今回は、STEP3『計画の実行・モニタリング』の、
(2)「モニタリング」についてです。
経営改善計画の進捗・実行状況を把握し、計画と実績の乖離分析を行い、
必要に応じて『修正案』を検討するためにモニタリングが必要になります。
Ⅰ モニタリングの実施時期・頻度
モニタリングは月次または四半期の単位で実施することが望まれます。
そのため、経営改善計画の実施状況を容易にモニタリングするように計画の
策定段階から月次もしくは四半期の単位で計数計画を策定しておく必要が
あります。
なお、「認定支援機関」が関与している場合には、モニタリングは、経営
改善計画の記載に基づき、認定支援機関が中心となって取組 みます。
Ⅱ モニタリングの運用
ア 「経営改善施策」のモニタリング方法
経営改善施策には、経営改善計画のそれぞれの項目別に、具体的な
実施時期、内容及び担当者(責任者)を詳細に記載しています。
これは、経営改善計画を実行する経営者または従業員に責任を持たせ
て、実現可能性を高めるとともに、実行段階において進捗状況を
モニタリングすることを容易にするためです。
経営改善施策が未実施もしくは計画通り達成されていない場合には、
その要因について分析して対応策を検討する必要があります。
イ 計数計画のモニタリング方法
計数計画は、経営改善施策の実施結果を具体的に数値に落とし込んだ
ものです。
計数計画のモニタリングは、月次決算や年次決算等から実績値を把握
し、計数計画との乖離状況について個別に調査・分析します。
なお、企業がPDCAサイクルを適切に回すためには、できるだけ
月次で実績値を把握し、計数計画も月次で策定して、両者を比較する
ことで進捗・実行状況を適時に把握し、差異が生じている場合には、
迅速に対応することが、望まれます。
ウ 計画未達成の原因
ⅰ 経営課題(現状)を十分に把握できていない。
ⅱ 経営改善施策(アクションプラン/いつ・どこで・誰が・何を・
どのように実施するかの手順)が明確に定められていない。
ⅲ 計数計画を欲張ってしまう。
ⅳ 経営者の意識改革と覚悟が十分ではない。
ⅴ その他
・ 経営者自身が経営改善計画に関し納得していない。
・ 経営者から従業員に対して経営改善計画の発信が明確に行われて
いない。
・ 最低限必要な「経営管理体制」が構築されていない。
等、経営改善計画のモニタリングができない、実績が計画に対して
下振れしてしまうのには、様々な原因が考えられます。
まとめ
経営改善計画の実行状況をチェックし、計画と実績値の乖離状況を分析
することで、計画の達成度合いの評価や未達の場合の対応策を検討すること
が、可能になります。
そのため、一定期間モニタリングを実施することが重要になります。
モニタリングでは、計画に織り込まれた経営改善施策(アクションプラン)
や計数計画について、実行状況を具体的に検証することが必要になります。
以上で、15回にわたりご説明させていただいた
「アフターコロナ 経営改善への道」を終了させていただきます。
また、いつか別のテーマで、経営に関する情報提供をさせていただければと
思っています。
以上、富太郎でした。
参考資料・文献
〇 中小機構 『中小企業経営改善計画策定支援研修』テキスト、資料
〇 『金融機関が行う 経営改善支援マニュアル』
日本政策金融公庫中小事業本部企業支援部[著] (きんざい)
☆ 過去に「ブログ」に投稿した内容の再掲示です。