(再)アフターコロナ 経営改善への道 8

(再)アフターコロナ 経営改善への道 8

記事
ビジネス・マーケティング

「経営改善の検討」に入ります。社長!

認定支援機関の主な支援業務の内容・プロセスについて、ご説明しています。
前回まで、『経営課題の把握』についてご説明してきました。

STEP 1  経営課題の把握
(1) 企業概要の把握
(2) 事業概況の把握
(3) 財務に関する概況把握 
(4) SWOT分析
(5) 窮境原因の把握と除去可能性

今回から、STEP 2 『経営改善計画書策定』 に入っていきます。
このステップは大きく『経営改善の検討』と『計画書の策定』に分かれます。

今回は『総論』として、「経営者の積極的取組姿勢」「経営改善施策の立案
(改善の方向性の検討)」について、ご説明します。

『経営改善計画』の策定にあたっては、
経営者の「意識改革・覚悟」が大変重要となります。
また、企業が策定する『経営改善施策』は、当該企業による最大限の
「自助努力」が反映されている必要があります。
意識改革や覚悟が中途半端では、最大限の自助努力を反映した『経営改善施策』を立案することは困難ですし、仮に『経営改善計画』を策定できても、
それを実行することは到底できないからです。

次に、『経営改善施策』の内容の概略について、ご説明します。
経営改善施策は、3つに大別されます。

① 事業内容の見直し
 ⇒ 企業の事業の内容や、事業の領域を見直すことです。
  ・通常、窮境に陥っている企業は、事業が毀損していることが多く、
   それが「収益力」に影響していることがままあります。
  ・売上重視のため利益を度外視して取扱量を増加させた結果、
   取扱量は増加しても利益は低調であったり、損失が増加している。
  ・経営者が既存の商品・製品にこだわりすぎて、赤字の商品・製品を
   継続している。
  〇 損益の内容を商品・製品、店舗、拠点、エリア、得意先等々に
   細分化すると損失を計上している単位を発見することができ、
   これらの見直しを図ることで『収益力(フリーキャッシュフロー)』
   の改善につながります。

② 業務内容の見直し
 ⇒ 企業の業務の内容を見直すことです。
  ・収益性を度外視して値引きを行っていたり、取引価格の見直しを
   行なっていない。
  ・商品・製品を調達しすぎたり、生産しすぎたりして、 無駄に在庫と
   としいてる。
  ・コスト意識が低く、経費の削減が十分に行われていない。
  ・経営者自身は改善に励んでいるつもりでも、従業員に改善意識が
   浸透していない。
  ・経営者自身の意識が低く、公私混同している。
  〇 販売や製造等業務の内容、売上高や経費等の実績数値の内容を
   改めて点検し、見直しを図ることで、『収益力(フリーキャッシュフ
   ロー)』の改善につながります。

③ 財務構造の見直し
 ⇒ 他人資本(有利子負債)と、自己資本(純資産額)の内容を
   見直しすることです。
  ・自己資本を増加させるには、「増資」が最も効果的ですが、
   小企業の場合には、引受先を見つけるのが、困難な場合が多いです。
  ・有利子負債の返済条件を変更してもらうには、リスケや債務を一時的
   に劣後にしてもらう方法(DDS)があります(*)。
  ・有利子負債を削減するには、資産を処分して換金し、返済する方法が
   あります。
  ・取引金融機関の支援を受けて、債務を削減してもらう方法(債務免除*)
   もあります。
  (*追加融資を受けることは、難しくなると考えたほうがよいでしょう。)
  〇 有利子負債の削減は、支払利息の削減ともなり、『収益力(フリー
   キャッシュフロー)』の改善につながります。
『経営改善施策』は、上記①、②、③と「アクションプランの策定」の
プロセスを経て、立案していきます。

次回は「事業内容の見直し」について、すこし詳しくご説明させていただく
予定です。

                        以上、富太郎でした。
参考資料・文献
〇 中小機構 『中小企業経営改善計画策定支援研修』テキスト、資料
〇 『金融機関が行う 経営改善支援マニュアル』
    日本政策金融公庫中小事業本部企業支援部[著] (きんざい)

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