ココナラ活用塾vol.6【サービス検索の「絞り込み」機能の「価格」と「お届け日数」の落とし穴】

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こんにちは!
ライティング系と音楽系のサービスを出品しているemiglia(エミリア)です。

みなさんは、サービスを探す時、どのような方法で探していますか?

・カテゴリから探す
・キーワードを打ち込んで検索する
・公開依頼で出品者を募る

様々な方法があります。

サービス探しに欠かせないのが「条件」です。

まず、大前提として「やってほしい事・依頼したい事」があります。
これは「自分の将来を占ってほしい、写実的な似顔絵を描いてほしい、PCサイトを作ってほしい」など、実際に出品者にお願いしたい"依頼内容"です。

この依頼内容に付加されるのが"条件"です。

主たる条件としては
・金額(いくら以内でやってほしい)
・納期(いつまでにやってほしい)
この2つが挙げられます。

他には、本人確認済みである事や、プロである事、実績がある事、など信頼に値する出品者でなければという条件がある依頼も考えられます。

また、制作系のサービスであれば著作権についての条件も外せません。著作権を譲渡してほしい、商用利用を許諾してほしい、等の条件が挙げられます。

それから、データ納品系のサービスであれば、データ形式も条件に加味されます。イラストや画像系であれば「透過処理」の有無も条件として考えられるでしょう。

依頼内容やカテゴリによって様々な条件が考えられますが、どの依頼にも共通しているのが金額納期です。

ココナラの便利な「絞り込み」機能

ココナラには、便利な「絞り込み」機能がついています。
サービス探しの際に「条件」を指定して、その条件を満たしたサービスだけを表示するようにできる機能です。
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パソコンだと、ページの左側、カテゴリ一覧の下に表示されます。
カテゴリを選択したり、キーワード検索をかけると、このような「絞り込み」機能が出てきます。
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ちょっと見づらいので、アップにしたものです。
「価格」と「お届け日数」、そして「最終ログイン」を打ち込めるようになっています。
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それぞれ、実際にカーソルを合わせると、こんなかんじで選択肢が出てきます。

スマートフォンの場合は、パソコンと同じく何かしらのキーワードでサービス検索をするか、カテゴリを選ぶと、下の方に「絞り込み条件を変更する」という文字が出てきます。
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この「絞り込み条件を変更する」をタップすると、
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こんな画面が出てきます。
パソコンとほぼ同じですね。
ここで希望の条件を入れて「結果を表示する」をタップすれば、条件にマッチしたサービスだけが表示されます。

ちなみに、スマートフォンのアプリでは…

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こんなかんじで、検索窓のすぐ下、画面の上の方に「絞り込み」という文字が出るので、ここをタップします。

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ただ、スマホアプリだと、絞り込み条件の中に「お届け日数」と「最終ログイン」の項目がありません。価格の他には「本人確認済み」や「見積もり・カスタマイズの受付」などの条件が設定できますが、納期については設定できない仕様になっています。(2020年4月現在)

スマホアプリでは納期は条件として設定できませんが、ブラウザであればパソコンでもスマートフォンでも、「金額」と「納期」の条件を設定してサービス検索に反映させることができます。

ただし!ここには意外な落とし穴があるんです…!

絞り込み機能の「価格」と「お届け日数」の落とし穴

とても便利な絞り込み機能ですが、正しくかしこく活用しないと、意外な落とし穴にはまってしまいます。

それは…
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と、いうことなんです!

…ん???
どういうこと??

そう思われた方もいらっしゃることでしょう。
少々複雑な事情が隠されているため、詳しく解説していきます。

価格の落とし穴:上限金額は「最低金額」の上限

上限金額は「最低金額」の上限…これは、一体どういうことなのでしょうか。

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例えば「ピアノ伴奏」というキーワードで検索し、「価格」に「指定なし~2,000円」という条件を打ち込んだ場合、2,000円以内のサービスが表示されます。
しかし、これは「2,000円以内で依頼に対応してくれるサービス」ではありません。出品者の「最低価格」が2,000円以内のサービスなのです。

私が出品しているサービスが表示されたので、具体的に見ていきましょう。
こちらのサービスですね。
価格は「1,000円」です。しかし、サービス内容を見てみると…
単旋律:3分1,000円+30秒100円
レベルA:3分1,000円+30秒120円/バイエル程度 
レベルB:2分1,000円+30秒250円/簡単なJ-popの伴奏程度 
レベルC:2分2,000円+30秒400円/一般的なJ-popの伴奏、中高の合唱曲の伴奏程度 
レベルD:2分3,000円+30秒700円/ソナタアルバム程度 
レベルE:2分5,000円+30秒1,200円/伴奏が派手なオペラアリアの伴奏程度

(サービス内容より抜粋)
という案内が出てきます。

つまり、1,000円で依頼できるのは
・3分以内の単旋律
・3分以内のレベルA(バイエル程度)の楽曲
・2分以内のレベルB(簡単なJ-pop伴奏程度)の楽曲
という条件を満たした依頼のみとなります。

簡単な曲であっても3分を超える長さの曲を録音する場合は1,000円を超えてしまうということです。
更に、難易度が上がればその分費用も上がり、曲によっては1万円台になることもあります。

つまり、サービス価格の1,000円はあくまでも「最低価格」であり、依頼内容によっては、そこから更に追加費用が発生するのです。

そして、絞り込み機能の価格は、この「最低価格(基本価格)」の金額とマッチします。
すなわち「(最低価格が)〇〇円~(最低価格が)〇〇円」という価格条件になるのです。

予算上限が10,000円だった場合に「指定なし~10,000円」で入力すると、最低価格が10,000円以下のサービスがヒットします。
しかし、これは「10,000円以下で引き受けてくれるサービス」とは限りません。もちろん、10,000円以下で依頼できるものもあります。ただ、オプションや追加費用が必要となり、10,000円を超えてしまうものも混ざっています。

「えぇ~!じゃあ意味ないじゃん!!」
と思われた方、決して無意味ではありません!

この機能は「予算上限」という感覚ではなく「最低でもこの金額以内で」という感覚で活用すれば、効果を発揮します。

「最低価格」が予算外であれば、まず候補から外されますよね?
予算上限が10,000円なのに、15,000円のサービスは選ばないはずです。

そのため、予算上限が10,000円の場合に「指定なし~10,000円」で絞り込みをするのは決して間違っていません。

ただ、ココナラでは2020年4月現在、サービスを「安い順」で表示させることができないため、絞り込み機能を使って価格の条件を反映させたければ、少々面倒ですが「低い金額から絞り込んでいく」ことがおすすめです。
予算が10,000円であっても「指定なし~1,000円」からスタート
良いサービスが無ければ「1,000円~2,000円」あるいは「1,000~3,000円」で再度検索
それでも良いものが見つからなければ「3,000円~5,000円」に値上げ

…といった具合に、価格帯を細かく絞って検索していきます。
めぼしいサービスが見つかったら、サービスページで詳細を確認して、自分の依頼内容の場合はどのくらいの金額になるのか簡単に試算してみましょう。
オプションや追加費用の対象になる場合は、予算内に収まりそうかどうか計算して、購入するサービス候補にするかしないか決めていきます。
不明点があれば、出品者にダイレクトメッセージで質問したり「見積もり・カスタマイズの相談」で見積もり算出を依頼するのも良いでしょう。

「お届け日数」の落とし穴:納期実績には「待機日数」も含まれる

続いての落とし穴は「お届け日数」の(実績)です。
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こちらの「お届け日数」の条件選択肢を見ていただくと
1日以内(実績)
3日以内(実績)


と書かれています。
この(実績)というのは、トークルームが開いていた日数の平均を指しています。

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こちらの画像の赤く囲った部分に書かれているのが「お届け日数」で「要相談」というのは、依頼内容や受付状況によって納期にバラつきがあるため相談してくださいね、という意味です。
「1日以内(実績)」というのは「実際にトークルームが開いていた日数の平均が1日以内」ということで、(実績)と書かれた日数が実際のところどのくらいの日数で納品されるかという目安になります。

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こちらには「10日(予定)/約2日(実績)」と書かれているので、より分かりやすいです。読んだまま、左の日数は出品者が定めた予定納期、右の日数がトークルームが開いていた日数の平均で納期の目安になります。

少し、気になりませんか?
「トークルームが開いていた日数の平均」で「納期の目安」となるという部分です。

「〇日(実績)」と書かれた日数は、あくまでも「トークルームが開いていた日数の平均」であって、正確な納期実績ではないのです。

サービスが購入されると「トークルーム」というプライベートページが開き、そこで出品者と購入者がやりとりします。
そして、取引が完了すると出品者がトークルームをクローズします。

トークルームが開いている期間には、作業日数だけでなく、購入者の確認待ちや修正対応なども含まれています。
純粋な納期ではなく「待機日数」も加算されているということです。

出品者が2日で作業して納品したものを、購入者が確認して返信するのに5日かかった場合、トークルームは「7日間開いていた」ことになります。
そして、この日数が実績に計上されてしまうというわけです。

仮に、10件受注した全ての案件を2日で仕上げた出品者がいたとします。
5人の購入者が即日に、3人の購入者が3日後に、そして2人の購入者が7日後に確認の返信をして取引完了になったとしましょう。
この場合、純粋な納期は2日ですが、納期実績は約4日となってしまいます。

ココナラでは「極端な実績」は弾いて平均を出しています。
返信の遅い購入者に当たってしまった出品者の実績に甚大な影響が出るためです。

しかし、極端ではない実績は納期実績として計上されます。
そのため「お届け日数(実績)」は純粋な納期とは異なるケースがあると覚えておきましょう。

また、多くのサービスがオーダーメイドであるココナラでは「案件によって納期が異なる」ケースも多く見受けられます。

私の例で言えば、
こちらのサービスでライティングの案件を承っていますが、2,000字の文章1本の依頼と、5,000字の文章30本の依頼では、かかる時間が大きく異なります。どちらも「1案件」としてカウントされてしまうため、即日納品できる案件もあれば、1週間以上時間を頂く案件もあります。

このように、依頼内容によって納期が異なるサービスが多いため、納期実績はあくまでも参考程度にしかならないのです。

「えぇ~!じゃあコレも意味ないじゃん!!」
と思われた方、もちろん「お届け日数」も無意味ではありません。

「お届け日数(実績)」が短ければ、その数字にはかなりの信憑性があるためです。実際スピーディーに納品している証拠ですし、返信や対応が速いことも伺えます。
逆に、「お届け日数(実績)」が長い場合は、もしかしたら「待機日数」などによってトークルームのクローズが遅くなってしまっているかもしれないため、「お届け日数(予定)」と見比べてみたり、出品者に直接納期を問い合わせてみたりしましょう。

急ぎの場合はキーワードに「即日」や「当日」を入れて検索!

即日納品してくれる出品者やサービスを探す場合は、絞り込み機能だけでなく「即日」や「当日」といったキーワードを直接入力して検索してみましょう。

「お届け日数(実績)」が1日以内ではないサービスでも、即日納品に対応してくれる出品者は数多くいます。

逆に出品者の方は、サービス名やサービス内容などに「即日」や「当日」あるいは「翌日」などのワードを入れておくことによって、急ぎのお客様からの依頼を受けやすくなります。


おわりに

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

ココナラはオーダーメイドのサービスが多いため、提示された価格は「最低価格」です。もちろん、パッケージ化してあり、追加費用が発生しないサービスもありますが、そういったサービスと価格が変動するサービスが混在して表示されます。

価格帯や納期目安の条件を入れて、条件に合ったサービスだけを表示させることができる絞り込み機能はとても便利ですが、「価格」も「お届け日数」も、あくまで「目安」であるという事を頭に入れて活用しましょう。

おすすめなのは「キーワードの直接入力」と「絞り込み」の合わせ業です。
「似顔絵 即日」というキーワードを入力して検索してから、絞り込みで価格の部分だけ「指定なし~3,000円」と設定します。

すると、即日納品に対応してくれる3,000円以内の似顔絵サービスが表示されます。1,000円や2,000円のものも多いため、これらのサービスを見比べて、オプションや追加費用の有無や絵のテイストなどを確認して、購入するサービスを決めていきます。

この時に、本当に即日対応してくれるかどうか、出品者にDMで問い合わせることも忘れずに。

20万件以上のサービスから、条件を満たした最良のサービスを探すのはなかなか骨が折れますが、検索機能や絞り込み機能を上手に使って、自分にとって最高のサービスを見つけてください!

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