「どうして私は、いつも同じようなことで悩むんだろう?」
恋愛でも、人間関係でも、仕事でも、お金のことでも、相手や環境は変わっているのに、気がつくと以前とよく似たことで悩んでいることがあります。
たとえば、いつも相手に気を遣いすぎて疲れてしまう。
嫌われるのが怖くて、本当は嫌なのに断れない。
頑張っているのに、なぜか自分だけ報われていないように感じる。
恋愛では、相手が変わっても「愛されているのか不安」という気持ちを繰り返してしまう。
こうしたことが続くと、「私は運が悪いのかな」「どうして同じような人ばかり現れるんだろう」と思ってしまいます。
でも、同じ悩みを繰り返す時は、出来事そのものではなく、その出来事に反応している自分の中の「心の癖」が関係していることがあります。
心の癖というのは、自分でも気がつかないうちに身についた考え方や反応のパターンです。
「我慢していれば嫌われない」
「頑張らなければ認めてもらえない」
「自分より相手を優先しなければいけない」
「幸せになった後には、きっと悪いことが起きる」
「どうせ最後にはうまくいかなくなる」
頭ではそんなことを考えていないつもりでも、心の深いところにこうした思い込みが残っていると、何かが起きた時に無意識にいつもの反応を選んでしまいます。
そして、その反応がまた似たような結果を生み、「やっぱり私はこうなるんだ」という思い込みをさらに強くしてしまうのです。
特に、幼い頃から身についた心の癖は、自分にとってあまりにも当たり前になっているので、自分自身では気づきにくいものです。
たとえば、子どもの頃に「迷惑をかけてはいけない」と強く感じながら育った人は、大人になっても人に頼ることが苦手になりやすいです。
本当は助けてほしいのに「大丈夫です」と言ってしまい、一人で抱え込んでしまう。
そして限界になってから、「どうして誰も助けてくれないんだろう」と寂しくなってしまう。
でも実際には、周りの人から見ると、その人はずっと「大丈夫な人」に見えていたのかもしれません。
ここに気づくことができると、同じ悩みの繰り返しから少しずつ抜け出せるようになります。
大切なのは、自分を責めることではありません。
「また同じことをしてしまった」と考えるのではなく、
「私はこういう時、いつもどんな反応をしているんだろう?」
と、自分の心を少し離れたところから眺めてみることです。
すると、
「嫌われるのが怖かったんだ」
「本当は認めてもらいたかったんだ」
「助けてほしかったんだ」
「傷つくのが怖くて、先に諦めていたんだ」
という、本当の気持ちが見えてくることがあります。
同じ悩みが何度もやってくるのは、あなたを苦しめるためとは限りません。
まだ気づいていない心の奥の部分を、「そろそろここを見てあげてね」と教えてくれている場合もあります。
ですから、何度も繰り返している悩みがある人は、「どうすればこの問題を解決できるか?」だけではなく、「この出来事が起こるたびに、私は何を怖がっているのだろう?」と考えてみてください。
そこに、今までとは違う答えが隠れているかもしれません。
心の癖は、長い時間をかけて身についたものですから、一度気づいたからといって、すぐに全部なくなるわけではありません。
それでも、気づくたびに少しずつ違う選択をしていけば、心の流れは変わっていきます。
そして心の流れが変わると、不思議と出会う人や起こる出来事、物事の受け止め方も変わっていきます。
「また同じ悩みだ」と感じた時こそ、自分を変えるチャンスなのかもしれません。
同じところをぐるぐる回っているように見えても、以前の自分とは少し違います。
気づいた時点で、もう新しい流れは始まっていますよ^^