【素直になれば叶うのに…】

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コラム
 時々、スーパー等で、子供が散々我儘を
 言って泣き喚いた挙句、困り果てた親が
 仕方なしに言う通りにさせてあげようと
 すると、機嫌も直さずに「もういい」と
 拗ねてしまう場面に遭遇することがある。
 大抵の人は、子供の頃に覚えがある筈だ。
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 こういう場合、大体、最初は親が子供に
 我儘の不都合を言い聞かせ、無理矢理に
 諦めさせようとするのがパターンだろう。
 子供は、要求を受け入れられない不満と、
 絶対に要求を通したいという意地があり、
 親を相手に思いつく限りの理屈を言って
 泣き喚く。この時、親子共に、本題以外
 の自我状態(感じたり、考えたり、行動
 したりする時の心の状態)から反応する
 自我状態が必ずあるものだと考えられる。
 例えば、子供「~したい!」親「ダメ!」
 というやり取りには、子供「~したいと
 言っただけで怒らないで」親「いつでも
 この子はろくなことを言わないからな」。
 これが、交流分析の中の「交差交流」だ。
 その結果、親子共に「~する」の内容に
 かかわらず、要求を通すか通さないかで
 理屈を度外視して意地を張り合うことに
 なる。どちらの言い分が正しいかという
 ことなどはどうでもよくなってくるのだ。
 それ故に、最終的に親が折れたとしても、
 子供は、心から言い分を受け入れられた
 のではないと感じるから拗ねるのだろう。
 かく言う私も子供の頃、身に覚えがある。
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 今日も、近所のダイソーで母親に「何で、
 いつもあかんのぉ?」とキレかけている
 女の子を見かけた。多分、この女の子も、
 毎回「~を買ってほしい」という要求を
 撥ねつけられ、いつしか、欲しいものが
 手に入らないことより、いつでも母親に
 要求を拒否されていることに強い不満を
 感じるようになっているのだろうと思う。
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 この時の成り行きの一部始終を見ていた
 訳ではないが、もしも、この後、母親が
 「ほな、買いぃや」「好きにしぃや」と
 折れたら、彼女は、買ってもらうのか?
 「いらん!」と拗ねるのか?どっちだ?
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 心からではないとは言え、折角向こうが
 折れてきているのだから、拗ねたりせず、
 自分の欲求に素直になれば叶うのに……。
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 駄文の御閲覧、心より感謝申し上げます。

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