【先ず人として】

記事
学び
 カウンセラーが、クライエントの「実現
 傾向(人が、自分の持っている潜在的な
 能力や自分らしさを発揮していく傾向)」
 を解放するために必要とされているのが、
 「3つの治療的パーソナリティ」である。
 ①自己一致(自己概念と有機体的経験の
 一致):自己概念は、自分をどう捉えて
 いるのか、どうあるべきかという自分の
 イメージ、評価であり、有機体的経験は、
 有機体(生き物)として実際に経験して
 いる自分自身で、簡単に言えば、自分の
 思う通りの自分でいることが「自己一致」
 ②無条件の受容(クライエントの経験を
 一切評価せず温かく無条件に受け入れて
 いる態度③共感的理解(クライエントの
 考え方や気持ちを同じように感じながら、
 その話を理解し伝え返す:世界を正確に
 共有し、言語化・象徴化する)がそれだ。
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 クライエントの考え方や気持ちを自分も
 同じように感じながら、その話を理解し、
 伝え返す「共感的理解」は、昨日一昨日
 に述べた「自己一致」と「無条件の受容」
 ができていてこそ、初めてなし得るもの。
 心理カウンセラーが、一旦空にした心の
 器の中にクライエントの話を取り込んで、
 一体感を感じていることを表すのが必要
 とされており、クライエントが一体感を
 得られた時、自己成長するための援助を
 得られたことになる。語弊があるのかも
 知れないが、「自分の話を親身になって、
 或いは、ノッて聴いてもらえている、と
 感じられた時」がその状態だと私は思う。
 自分の話に親身に、或いは、ノッて耳を
 傾けて聴いてもらえるのは誰でも嬉しい。
 無論、かく言う私とて例外ではないのだ。
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 しかし、カウンセラーがクライエントに
 そういう境地に至らしめることは難しい。
 昨日一昨日に述べてきた「自己一致」と
 「無条件の受容」、つまり、自分の思う
 通りの自分(言ってることとやっている
 ことが違わない)でいることと、家族と
 して、友人として、カウンセラーとして、
 それぞれの立場としての自分の使い分け
 ができていてこそ、初めてなし得るもの。
 そうなると、昨日一昨日のこのブログを
 読まれた方なら、「それなら、こいつは
 まだまだだ」と思われることは請け合い。
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 カウンセラーである前に、先ず人として、
 更に自己成長するべく、研鑽の日は続く。
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 今日、2月9日は、「肉の日」だそうな。
 一丁ビーフシチューでも作ろうかしらん。
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