インテリアボード、イメージボードの役割って??

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インテリアコーディネートボード、イメージボードについて、
皆さんはよくご存じでしょうか? 
呼び方や名称は様々ですが、目的や役割、主旨を知ると、もっと上手く
活用できるように思います。
  私の経験から知る範囲ですが、説明してみますね。 

◆インテリアボードの種類別 目的と内容  (ボード名称は一例) 

①コンセプトイメージボード
 理想形としてイメージ先行・コンセプト共有のためのもの 
 (EX.なぜ北欧が良いのか/ラグジュアリーなこんな空間をあなたへ)
②デザインイメージボード
 ちょっと頑張って目指しましょう、目指せるわよレベルの
 イメージ共有・デザイン方向性を示したもの
 (EX.北欧デザインイメージ/リゾートホテルイメージ)
③コーディネートボード
 実売商品の構成によるコンセプトやイメージを具現化したもの
 (EX.北欧イメージで揃えると… )
 予算内の提案か、揃えるとこれぐらいの予算という提示方式
④アイテムボード
 商品の候補や品番、金額を載せた商品リスト的なもの
 見積書と連動していたりする
あくまで一例で、ひとくくりにはしずらいです。
一つのボードで例えば①+②、②+③、など複数の主旨を持たせたタイプも
あります。 
ただ、ボードの役割としては大きくこれら4つに分類できるでしょう。
では、どのようなステップで役立つのでしょうか?
ボード活用の説明の前に、インテリアを作る流れからちょっとお話しします。

◆『インテリア』とは?

 『インテリア』と一言でいっても、その意味合い、範囲は様々です。
 詳しく説明すると長くなるので割愛ですが…
 新築の内装の仕様(床、壁、天井の素材や色)のことを指したり、
 照明などの明かりといった設備や建築造作の家具のように施工関係のもの、 家具、カーテンやファブリック、小物類など、のアイテムのことでもあります。
 それぞれを「インテリア」と呼ぶ場合もありますが、 
 出来上がった空間、そこで過ごす空間全体をインテリアとも言いますね。
 「あのレストランのインテリアはステキ」「あのホテルのようなインテリアに憧れる」などなど。。 
 相手に「インテリア」をこんな風にしたい、と伝える時などは、
 それらがアイテムのことか、空間全体のことか、少し意識して話すと
 伝わりやすくなります。 
 もちろん、それらアイテムと空間、光などの明るさ加減などが合わさって「良い雰囲気」という印象になるため、 簡単に切り離して語れない、のがインテリアでもあります。  
201014 ボードの前に.jpg

◆インテリアのイメージ作りはなぜ必要か

 インテリアに限らず、これから作るモノについて、目の前に無いという状態
から、「有る」状態にするには、「こんなものを作りたい」という、
「完成予想図」を作るのではないでしょうか? 
目標やゴールとなる「完成予想図」を作ったり、目標を宣言したり、
「理想形」を掲げることで、あとはそれに向かって突き進むだけ、と
なりますよね~ ダイエットしかり、受験勉強しかり… 
 その「完成予想図」は、例えばダイエットの場合の「5キロ減量」と
いう目標設定で頑張れる人もいれば「5キロ減量した私がワンピースを着  
て遊びに行く」という風に、その人にとって頑張れる「完成予想図」
「将来のイメージ」「理想形」を描いた方がより目標達成ができると
言われています。
 例えが長くなりましたが、インテリアのイメージ作りもその理想形や
完成予想図を作る、ということです。完成予想図を作ることで、漠然と
していた目標が輪郭のはっきりしたもの、ピントのはっきりしたものとな 
り、他の人とも共有できるものとなったり、目標から予算のイメージもし 
やすくなり、並行して予算管理もしていけます。
「目標をイメージする」これが大事なのは、インテリア作りも同じです。
201014 ボード例02.jpg

◆イメージを共有するためのボード

 わかりやすい言い方でインテリアの「目標をイメージする」「完成予想図」と表現しましたが、では、頭の中で思い描くだけで良いか、といえば、見える化していくほうが良いのです。ではナゼ、見える化していく=ボード化が
良いのでしょうか?
(ボードは、紙よりは固めの材質1~3ミリ、5ミリなどのもの(ミューズボードや水彩ボード)に貼ってプレゼンしたことが由来です)
*見える化して共有化、ブレずに進められる
 目標イメージを見える化することで、自分だけの想いを他の人に伝えたり
周囲の人と共有していくことが出来ます。家族で意思を統一したり、お店の人に伝えたり、工事の人に、と必要性をわかってもらったり、代替案を検討する際もブレずに進めていくことができるのです。
*イメージ(やりたいこと)のベース(基準)の明確化
 漠然としたイメージを具現化していく際に、いわゆるタタキがあると、ブレの幅を小さくしていくことが出来て、ピントが合ってきます。
例えば、ピンクが好きで取り入れたい場合、ピンクにも様々な色合いがあり、
それを一つのカラーサンプルを提示することで、お互いの理解度が深まります。
クライアントからもっと薄く、もっと青っぽいんだけど、など一つの提示をきっかけに、ちょっと私のイメージと違うんだけど…、いやいやドンピシャで
こんなカンジがいい、等、基準となる事柄を詰めていくことが出来ます。
*他との関係性を見ながら、個々を詰めていける
 様々な要素やアイテムが有り、素材感や色、そのボリュームなどを調整しながら、どれを選択していくかを詰めていく、いわゆるコーディネイト作業がこれになります。
壁紙や床材、照明や家具、カーテンなど詰めていきますが、例えば、ソファで気に入ったのが有り、「ソファは絶対**色の、このデザイン」となった場合、 壁も床も決まった後、建てた後であれば、合うかどうかは微妙な場合があります。その時々で決めていくと、後戻りできないので、決まった条件の中で決めていくことになり、本当にやりたかったインテリアにならない、という場合が有り得ます。 全体を見ながら、個々を詰めていく(検討)ことで、完成度は格段に高まります。 
(検討=在庫有無、サイズ感、カラバリエーションなどの確認、予算や納期、
  発注・支払いはいつするか、搬入取付が可能かどうかナドナド ) 
ちなみに、新居への引越しの場合、建物が完成して引渡し立合いしてから実際の引越しの間に、又は引越し直後にこれらも一気に搬入となるケースが多く、ゴールに合わせて各種段取りをしていくことが求められます。 
完成予想図、完成イメージ図ともいえる、インテリア提案ボードが大きな役目を果たすことがおわかりいただけましたでしょうか
201014 ボード打ち併せ.jpg

◆ボードはその都度の役割で変化していく

 これは最初に4種類のボードがあるよ、と説明しましたが、4種類は、つながったボード、流れに応じて変化していくボード、でもあるのです。
 ①を作って見せたら、じゃあもう少し具体的にはどうなるの?となり、次の案を提示、そしたら、いやちょっとこの色は変えてほしい、とかイメージが微妙に違う、等々、クライアントとコーディネーターのキャッチボールを繰り返して、作りたい内容、出来る内容に近づけていき、最後は発注して現場に納めるところまでやります。これが本来の姿・・・ 
 これら一連の流れを全て行っていくと、2、3カ月かかる場合も有り、時に頻繁に打合せをしながら詰めていくことにもなり、それが手間となり時間と費やすこととなり、費用となり発生していくわけです。コーディネーター料となるか、ボード代に含まれるかは、それぞれですが高額になりがちなのは、そういう理由だからです。
 逆に、ボードの役割を限定して、あとはクライアント(住まい手)の方で進めてね、で双方が上手くいく場合もあります。ボード制作を依頼する場合、どのような目的かを伝えて、その人にとって役立つボードを作ってもらうと、よですね。
 インターネットで検索してネットで買う、のが普通になったので、ボード提案も、「あとはネットで探して買う」という一つの流れ・やり方の選択肢として存在します。一方で、ネットから選んで買うことも多すぎて選べない、という住まい手も多く、コーディネーターに商品決定を一任、という場合も多くあります。
 以前はショールームや店舗で実物を最終確認してもらってから発注、だったのが、ネットの世界に置き換わっていって、便利な反面、家にインテリアアイテムが届いてから、ちょっと思ったのと違う、となる場合も有り、最終確認というステップをどのようにしていくかが、課題で、今は過渡期といえるでしょう。
★ボードのあれこれも大事、でも大事なのは・・・
ボードに求める役割を一致させることを中心に書きましたが、忘れてはならないのは、「欲しいイメージ」を一致させていく、ということです。
 ボードを修正しながら「欲しいイメージ」へ絞り込みをしていくのか、
一発で「欲しいイメージ」が欲しい場合は、クライアント側(住まい手)から多くの情報(欲しい、なりたいイメージや諸条件、などなど)を
伝えていく必要があります。 普段は会うことでその人の雰囲気をつかみ取るコーディネーターも、リモートになる分、難しくなってきていると思われます。
依頼するクライアントも面倒がらずに、自分が求めているイメージや現状、変えられない部分と変えたい部分など、あらゆる情報・心情も含めて伝えていくことで、より希望に近い「完成予想図」を手に入れられることでしょう。

ステキなインテリアにしていきたいですね★

最後までお読み頂き、ありがとうございました★ 
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