「実家に帰るたびに心が重くなる」あなたへ。社会福祉士・精神保健福祉士が答えます

「実家に帰るたびに心が重くなる」あなたへ。社会福祉士・精神保健福祉士が答えます

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コラム

「家族と仲良くできない自分が、おかしいのかな」

お正月や盆に、友人が「家族みんなで集まって楽しかった」と話しているのを聞くたびに、心の中がすっと暗くなる。

ニコニコ相槌を打ちながら、「うちは違う」という気持ちをどこかにしまっている。

「親族と仲良くできないのは、自分の人間性に問題があるからじゃないか」
「こんな家庭環境で育ったことを、誰かに知られたくない」

帰省のたびに消耗して、帰ってきてもしばらく気力が戻らない。
それでも「家族なんだから」という言葉が、また自分を責める材料になってしまう。

今日は、そういう気持ちを抱えてきた方に、専門家として正直に伝えたいことがあります。

【今回の相談】

30代の女性からのご相談です。

現在の家庭は円満だけれど、実家との関係が長年のコンプレックスになっている。
毒親の影響で実母とはほとんど会話がなく、子どものために年に数回帰省するものの、毎回消耗する。
親族の中でも疎外感を感じて育ち、兄弟とも他人以上に距離がある。

「親族って温かいものなのに、なぜうちはこうなんだろう」という気持ちと、「不仲な自分に人間性が足りないのでは」というコンプレックスを長年抱えてきた——そんな相談でした。


「不仲なのは自分のせい」ではない理由

まず、はっきり伝えさせてください。

親族と距離があることは、あなたの人間性の問題ではありません。

精神保健福祉士として、家族関係の相談を多くお受けしてきました。
毒親の影響を受けて育ったアダルトチルドレンの方に、今回のご相談と似た状況を抱えている方がとても多いです。

①なぜそうなるのか

機能不全家族の中では、「比較される」「疎外される」「感情を無視される」といった体験が日常になっていきます。

子どもはその環境の中で、「自分が悪いからこうなる」「自分に価値がないからこう扱われる」という理解をすることで、状況を説明しようとします。
これは子どもなりの精一杯の適応です。

でも大人になってからも、その「自分のせい」という解釈パターンが続いていきます。
「友人の家族の話を聞くたびに心が暗くなる」のは、傷つく必要のない比較をしてしまっているからではなく、本来もらえるはずだったものをもらえなかった悲しみが、じわりと顔を出しているからです。

コンプレックスの正体は、「人間性の欠如」ではありません。
「本当は温かい家族関係を持ちたかった」という、ごく自然な願いが満たされなかった痛みです。


変わった先の姿

「友人の家族の話を聞くたびに心が暗くなる」で悩まなくなっていきます。

「なぜそのたびに心が重くなるのか」が自分でわかるようになると、感情に飲み込まれる前に「ああ、またこの感覚だ」と気づけるようになります。
感情の波が来ても、少し岸に立てるようになっていきます。

「不仲なのは自分の人間性のせいかもしれない」という自己批判が、薄れていきます。

自己肯定感は、外から「あなたは大丈夫」と言われても育ちにくいものです。
でも「自分がこうなった理由」を理解していくことで、自分への見方がじわりと変わっていきます。
責める材料が、理解する材料に変わっていきます。

「帰省のたびに消耗して、しばらく立ち直れない」が変わっていきます。

実家という場所に戻ったとき、体が反応するのは自然なことです。
でも「なぜそうなるのか」がわかると、帰省前後の自分のケアの仕方が変わります。
消耗しても、戻ってくるのが少し早くなっていきます。


私のこと

社会福祉士・精神保健福祉士・保育士の国家資格を持ち、ご相談を受けています。

「実家のことが長年のコンプレックスになっている」「毒親の影響で今も生きづらい」「帰省のたびに消耗する」
——そういった相談を、多くお受けしてきました。

「こんなことを相談していいのかわからなかった」という方が、たくさん来てくださっています。
それだけ、一人で抱えてきた時間が長い方が多いということだと思っています。


一人で抱えてきた気持ちを、話してみませんか

整理できていなくていいです。「うまく説明できるか不安」という方も、大丈夫です。
3日間メッセージカウンセリングでは、3日間かけて自分のペースでメッセージをやりとりしながら、今感じていることを一緒に整理していきます。

「帰省のたびに消耗する」「家族のことで長年コンプレックスを抱えてきた」「誰にも話せなかった」
——そのままの言葉で来てください。

お盆という節目のこの時期、一度話してみませんか。

「温かい家族を持てなかった」は、あなたのせいじゃない

友人の家族の話を聞くたびに、心の中が暗くなる。
その暗さは、あなたが冷たい人間だからじゃない。

本当は温かい関係を望んでいたのに、それを受け取れなかったという、ごく正直な気持ちの表れです。

その気持ちを、もう少し大切に扱ってあげてほしいんです。

一人で抱えてきた時間が長い分、話すことで見えてくるものがあります。

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