週末に先物は買われていたが・・・ 日経平均は冴えない展開か!? 日々是相場-朝刊-

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日々是相場 -朝刊-2020年10月19日(月)
NYダウ    28,606.31 △ 112.11
NASDAQ  11,671.56 ▼ 42.32
CME(シカゴ市場)日経平均先物終値 23,515 円 △ 105 円
NY為替      105.41 円 ▼ 0.02 円
日経平均  23,410.63 円 ▼ 96.60 円
本日の「朝一番!」動画

朝のライブ配信 -今日の相場見通し-  (8:35開始です、この時間以外でも見られます。)


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☆ 米国市場 ☆
経済指標は好調だが手仕舞い売りに押されてまちまち
 週末の米国市場は朝方発表された小売売上高が予想を上回ったことが好感されて買われたものの新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されることや買われすぎ銘柄の手仕舞い売りを急ぐ動きもあってまちまちとなった。ダウ平均は景気敏感株が高く堅調だが、ナスダック指数はハイテク銘柄が売られ冴えない展開となった。
 決算発表が本格化するところだが、株価には織り込まれているということで大きく動くものは少ない感じがする。新型コロナウイルスの感染拡大が止まらないということも大統領選挙にも影響してくるのだろうし、企業業績への影響も今更ながら懸念されるということだろう。一方で買われすぎたハイテク銘柄などは手仕舞い売りを急ぐ動きも見られ、調整感がさらい強まりそうだ。
 個別には新型コロナウイルスのワクチンを早期に承認申請すると報じられたファイザーが大幅高となり、キャタピラーやスリーエムなど景気敏感株が買われた。ボーイングも新型機の運航再開が期待されて買われた。一方、アップルやアマゾン・ドット・コムなど買われすぎハイテク銘柄は総じて軟調となった。
☆ 本日の相場 ☆
 先週末の日本市場は米国株安などを受けて売りが先行、新型コロナウイルスの感染拡大が止まらないことなどが嫌気されて売られ、週末の売りも嵩んで冴えないものが目立ちました。ただ、日経平均に影響の大きなファーストリテイリング(9983)が一人気を吐く形で日経平均は下げ渋り、TOPIXは軟調となった。
 週末の米国株はまちまちだったが、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が高かったことから買い先行となりそうだ。ただ、戻り売りに上値を押さえられれば、再度売り直されて冴えない展開が続くと思う。買われすぎ銘柄の調整がみられると日経平均は大きく下押すこともありそうだ。相場全体としては買い気に乏しく様子見気分が強いのだろう。
 23,500円を超えるかどうかが注目されるが、23500円を超えると売られるという展開が続きそうだ。下値の23,000円を試すことになるのだろうが、指数に影響の大きな銘柄の買戻しが一巡となると一気に22,500円水準を試すこともありそうだ。
☆ 本日の注目点 ☆
9月の貿易統計(財務省、8:50)
1年物国庫短期証券の入札(財務省、10:20)
4~9月期決算=光世
7~9月期の中国国内総生産(GDP、11:00)
9月の中国工業生産高(11:00)
9月の中国小売売上高(11:00)
1~9月の中国固定資産投資(11:00)
1~9月の中国不動産開発投資(11:00)
パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長がパネル討議に参加(21:00)
10月の全米住宅建設業協会(NAHB)住宅市場指数(23:00)
クラリダFRB副議長が講演(20日0:45)
海外7~9月期決算=ハリバートン、IBM
☆ 銘柄ニュース ☆
引き続き冴えない展開に
コマツ(6301) 2,415 ▼ 20
 自社の建機に搭載していた遠隔監視システムの外販に乗り出すと新聞で報じられた。他社のダンプトラックに載せられるようにし、工事会社など現場管理をしやすくする。
富士フイルム(4901) 5,466 △ 134
 新型コロナウイルスの治療薬としてアビガンの製造販売の承認を厚生労働省に申請したと新聞で報じられた。同省は11月にも承認する可能性がある。
小野薬(4528) 3,243 △ 2
 がん免疫薬「オプジーボ」で消化器系がんの適用拡大を目指す。「1次治療薬」として胃がんで承認申請したほか、2022年度までに食道がんなど5件の申請を予定する。
島津製(7701) 2,925 ▼ 55
 東北大学と新型コロナウイルスの感染の有無などを呼気から判定できる技術を開発したと発表した。臨床研究を進め早期の実用化を目指す。
ソニー(6758) 7,603 ▼ 154
 3次元(3D)の映像を表示できるディスプレーを発売すると発表した。同社の画像センサーを使って視聴者を認識し、目線に合わせてリアルタイムで映像を合成する。
サイバダイン(7779) 614 ▼ 15
 リハビリなどを目的にロボットを装着した患者の生体情報やロボットの動作状態を医師が遠隔で把握できるシステムを開発したと新聞で報じられた。コロナ禍を受けて在宅の患者に対応する。
☆ 本日の銘柄 ☆
本日の投資戦略
先週は日本市場も米国市場も特に大きな動きはなく、米大統領選挙や決算発表などを控えて持ち高調整の売り買いが中心となり、はっきりとした方向は見られなかった。個々の企業の業績は底入れとはなったものの回復は鈍いというようなことで相場全体としてはわかりやすく、買いやすい銘柄に買いが集まっているということだろう。
つまり、需給面で買戻しが多いとか、強気な決算見通しを出したということだけで皆が飛びつき、飛びついたことでさらに買いが入り上昇するからさらに買われるという感じだ。週が変わって冷静に判断されると買われすぎ銘柄が売られ、売られすぎ銘柄が買われることになるのだろう。
決算発表が始まるところで、注目されるのは下期の見通しだが新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない限りは優勝劣敗は続くことになりそうだ。ただ、逆に業績好調な企業は現状と変わりないということであり、ある程度織り込まれていると思う。そして感染拡大が止まるとなれば、売られすぎ銘柄が回復期待で買われることになりそうだ。そういう意味では売られすぎ銘柄が注目されることになり、これまで注目してきた日水(1332)や三菱UFJ(8306)など銀行株、商社株、百貨店株、JT(2914)が注目される。
JT(2914)は「三役好転」となったあと落ち着いた動きで日柄調整となっている。雲のねじれの日柄も抜け、値持ちもいい状況で雲のサポートを確認しながら堅調な地合いが続くと思う。

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