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コラム
不登校初期の「面談」は、期待しすぎると親を苦しめる
記事
コラム
育児・不登校・海外子女相談専門 奥村直之
2026/07/06 14:58
―学校がすべてを解決してくれるとは限らない―
不登校が始まると、多くの親は学校との面談を考えます。
先生と話せば、何か分かるかもしれない。
原因が見つかるかもしれない。
対応策が決まるかもしれない。
学校が何か支援してくれるかもしれない。
そう期待するのは自然なことです。
しかし、不登校初期の面談は、必ずしも親の不安を軽くしてくれるとは限りません。
むしろ、面談をしたことで、さらに疲れてしまうこともあります。
仕事を休んで学校へ行く。
担任と話す。
学年主任と話す。
スクールカウンセラーと話す。
けれど、期待していたような具体策が出ない。
学校側の見立てと親の感覚が違う。
「学校では特に問題は見られませんでした」
「友だち関係は悪くないように見えます」
「もう少し様子を見ましょう」
そう言われると、親は途方に暮れます。
子どもは確かに苦しんでいる。
でも学校では問題が見えていない。
では、どうすればいいのか。
その答えが見つからないまま、親だけがさらに不安を抱えて帰ることがあります。
もちろん、面談が無意味だということではありません。
学校と情報共有することは大切です。
子どもの様子を伝えること。
学校での状況を聞くこと。
連絡方法を決めること。
プリントや課題の扱いを相談すること。
欠席中の対応を確認すること。
こうした面談には意味があります。
ただし、面談に「すべてを解決してもらう」ことを期待しすぎると、親は苦しくなります。
不登校の原因は、学校の中だけにあるとは限りません。
家庭だけにあるとも限りません。
子ども自身にも言葉にできない苦しさがあります。
友人関係、体調、発達特性、感覚過敏、不安、疲労、生活リズム、自己否定感。
いくつもの要因が絡み合っていることがあります。
だから、学校の先生だけですべてを解決するのは難しいのです。
大切なのは、面談を「解決の場」と決めつけないことです。
まずは、情報共有の場と考える。
学校と家庭の連絡方法を整える。
親の負担を減らす方法を相談する。
子どもに無理をさせない方針を確認する。
必要であれば、外部の支援機関や専門家にもつなぐ。
そのくらいの位置づけでよいと思います。
不登校初期の親は、どうしても「学校が何とかしてくれるはず」と思いたくなります。
でも、学校がすべてを解決してくれるとは限りません。
だからといって、親がすべてを背負う必要もありません。
学校、家庭、外部支援。
それぞれにできることを分けて考える。
その現実的な姿勢が、親子を追い詰めない不登校対応につながるのだと思います。
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