朝になると頭痛・腹痛を訴える時期

朝になると頭痛・腹痛を訴える時期

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コラム

―行き渋り期に親が最初にすべきこと―

不登校の始まりは、突然に見えることがあります。

朝になると頭が痛いと言う。

お腹が痛いと言う。

微熱が出る。

起きられない。

学校に行く準備が進まない。

理由を聞いても、「分からない」と言う。

この時期、保護者はとても迷います。

本当に体調が悪いのか。

甘えているだけなのか。

少し背中を押せば行けるのか。

休ませたら、このまま不登校になってしまうのではないか。

そう不安になるのは当然です。

けれど、行き渋り期の子どもは、すでにかなり苦しい状態にいます。

学校へ行きたい気持ちがまったくないわけではありません。

行かなければいけないことも分かっています。

でも、心と体が動かないのです。

この時期にいちばんやってはいけないのは、「行ける日があるなら、きっと行けるはず」と登校刺激を繰り返すことです。

もちろん、親として励ましたくなる気持ちはよく分かります。

でも、朝の頭痛や腹痛は、子どもが怠けているサインではなく、限界が近づいているサインかもしれません。

無理に起こす。

叱って登校させる。

「行けば何とかなる」と押し出す。

それを続けると、子どもはさらに追い詰められてしまいます。

この時期に必要なのは、まず休養を提案することです。

「今日は休もう」

「しばらく休んでも大丈夫だよ」

「学校へ行かなくても、あなたは大丈夫だよ」

そう伝えることが、回復の入り口になることがあります。

不登校を容認することは、子どもの未来を諦めることではありません。

むしろ、これ以上壊れないように守ることです。

私は、行き渋り期の親の役割は、子どもを学校へ押し戻すことではなく、まず安全な場所に戻すことだと考えています。

学校に行けない理由がはっきり言えなくてもいいのです。

本人にも分からないことがあります。

大切なのは、「分からないなら休んではいけない」ではなく、「分からないほど苦しいんだね」と受け止めることです。

明けない夜はありません。

でも、夜明けを早めようとして、無理に子どもを起こしてはいけない時期があるのです。
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