絶望の正体

絶望の正体

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コラム
外の世界が壊れたように見えるとき、

実際に壊れているのは、内側の秩序です。



有名人が亡くなったとき、

深く悲しむ人もいれば、それほどでもない人もいる。

同じ出来事なのに、感じ方はまるで違う。



悲しみの原因は、外にはありません。

外の世界ではなく、自分の中の世界が揺らいでいるだけです。





絶望とは、「世界が壊れること」ではない。

自分の中の世界の構造が壊れたことです。



予定していた未来が来ない。

信じていた通りに機能しない。

思い通りにいかなかった現実を前に、

自分の支配が無力だと突きつけられる。



その瞬間が絶望です。





絶望とは、コントロール欲求の破綻。

「どうにかできるはずだ」と信じていたい。

「自分の手で動かせる」と思いたい。

その欲求が砕けるとき、人は限界に出会う。



その欲求は、痛みを避けようとするひとつの姿です。





問題があるとすれば、

この欲求を外側に投影してしまうこと。



誰かを変えようとする。

世界を正そうとする。

思い通りにならない現実に腹を立てる。



でも、それは外ではなく、

「コントロールの欲求」が外にあふれているだけなのです。





そこに気づければ無理に抑え込む必要はありません。

そのエネルギーを、観察してみる。



「なぜ、動かしたいのか」

「何を、変えたいのか」



そんなことを続けてみるだけでも、支配は理解へと変わります。





絶望を通して見えるのは、

どうにもできない世界ではなく、

どうにかしたい私



その私がいるだけ。



絶望から観える私の世界。

そこから新しい秩序が生まれ始めます。
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