裏の裏は表

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コラム
人は、時に直感を信じられません。

心に「これだ」という感覚が浮かんでも、

恐れなどが顔を出し、思考で上書きしてしまいます。



「本当に大丈夫だろうか」

「もっと別の意味があるのではないか」

そうして直感をわざわざ不明瞭にしてしまう。



気づけば考えすぎ、

裏を読んで、さらに裏を考え、

同じ場所をぐるぐる回る。





究極まで思考を重ねても、

最後にたどり着くのは原点です。

裏の裏は、ただの表。

人間は、本来そんなに複雑ではありません。



心理学は、人の恐れが形を変えて学問になったとも言えるでしょう。

「知らなければ危うい」「理解できなければ怖い」──

そうした不安が土台にあったからこそ、

心の仕組みを理論や法則で説明しようとする試みが生まれたのです。



本来、人はもっとシンプルに、

直感や感情を信頼して生きてもいいはずです。



学ぶのはもちろん、楽しむのも自由。

ただ、それに頼らなくても、人の気持ちは自然と感じ取れる。

むしろ、頼りすぎれば見えなくなるものさえあるのです。





恐れを外せば、

世界は驚くほどシンプルに見えてきます。



シンプルだからこそ、

直感に従う方が、案外うまくいく。

考えすぎて曇らせた判断より、

心が差し出す最初のサインの方が的確だったりする。





素直であること。

それが最後に残る、もっとも確かな知恵です。
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