「役割をこうたいする」の「こうたい」は、「交代」か、 「交替」か

「役割をこうたいする」の「こうたい」は、「交代」か、 「交替」か

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 「こうたい」について、それを「交代」と書くのか「交替」とするのかはとても難しいと思います。実態的にも明確に定まった運用はないようです。しかし、標準的な考え方によれば、人が1回限り入れ代わるときには「交代」を用い、事や状態、役割を繰り返し入れ替わる意味のとき には「交替」を用いるということになる思います。

 例えば、次の例は「交代」を用いる例ですが、対象は全て人であり、1回限りの意味です。
 「担当者が交代する」「選手の交代」「係員が交代する」「担当部署の責任者が交代」

 一方、人以外の「事・状態・役割」が繰り返して入れ替わる意味の場合は、以下のように「交替」を用います。
 「作業と休憩を交替で行う」「交替制勤務」「明暗が交替する」「交替で運転する」

 以上のようなことから、この項目の題として挙げた「役割をこうたいする」については、それが特定の人に関する1回限りの意味の場合は「役割を交代する」と書き、制度的に繰り返して入れ替わるという意味の場合なら「役割を交替する」と書くのが適当だと思います。

 なお、「交替制勤務」については、慣用的に「交代」が用いられることもありますが、語義的には「交替」の方が本来の表記の仕方だと考えられます。
 また、「交替で運転する」については、運送会社などにおける運転の体制を意味する場合には「交替」が適当ですが、1回限りの運転者が変わる意味の場合には、「交代で運転する」と書いた方が適切だと思います。

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