(昨日の続きです)
日本語の単語である洋書の中で敢えて『武士道』を使う理由についても言及しています。
『原語を用いるのは次の理由からも勧められる。これほど、その民族に限定され、特異な精神や気風を育んだ固有の教えというものは、当然、その固有性が刻まれた姿を帯びていなければならない。ある種の言葉にはその国の民族性を鮮明に感じさせる固有の響きというものがある。それは、どんな翻訳家でもほとんど伝えることができないものだ。』
日本の近代化に大きな貢献を残した私達の先人は安易に外来語を使うのではなく、日本語化に努めました。“経済”も“民主主義”も皆そうやって生み出された言葉です。“right”が“権利”という日本語に置き換わる以前、福沢諭吉は権義通理という言葉を当てていました。そんなふうに言葉の意味を真剣に考え、自分達のものにしようと本気で取り組んだからこそ、かつての日本は欧米の技術をあっという間に吸収して世界の列強に肩を並べていったのだと思います。
学ぶことは大切です。経産省によれば日本は世界で一番、大人が学ばない国でもあります。高校くらいまでは今でも世界有数の学力を誇りますが、その後は凋落の一途です。社会として能力を高めなければ、国家としての豊かさは損なわれます。その逆ができれば急成長を遂げられることは私達の先人が証明済みです。リスキリングは確かに必要です。
しかし、意味が捉えにくいカタカナを使うのではなく、リスキリングとは何かということから深く思考し、言葉選びから日本語を用い、その本気度を示して欲しかったというのが個人的な思いとしてはあります。
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