勉強をするというとちょっと身構えてしまう人も居るかもしれません。ひとつ、エピソードを紹介します。
私の勤務先では朝礼当番が持ち回りで回ってきます。当番はその日の朝礼の最後に、一言何か自由に話をします。テーマはプライベートのことでも仕事のことでもなんでもOKというルールです。私は毎回、自分が勉強したことの中からみんなの役に立つだろうことを3分くらいの長さで話すようにしています。朝礼の記録は書面になって全社に配布されます。ある日、ある社員の面談をしていた時の話です。彼は自分の評価が低すぎるのではないかという不満を会社に訴えていました。その面談の中で先ほどの朝礼のことに話が及び、私の話が長いと面談とは無関係の文句を言ってきました。私はその人に「長いと言っても、あの文を読むのにどのくらいかかりますか?」と聞きました。彼は「まあ、5分くらいはかかります。」と答えました。そして私は彼に言いました。「たかだか5分の時間を学びに使えない人と、少しでも何か学びを得ようとする人と同じ評価が得られるべきとは思わない。その5分を有効に使う人とそうでない人は差が付くのは当然です。」と。
この世の中は努力する人とそうでない人は平等ではありません。他の人よりも努力をして、なおかつ結果を出して、初めて評価が定まります。そのためには勉強して自分自身をアップデートしていくしかありません。
先ほどのグラフをもう一度思い出してください。日本の企業は人材育成をしていません。これをマイナスに捉えるのもプラスに捉えるのも自由です。私はこれをプラスに捉えます。他の企業がやらないというのであれば私達がやれば、他の企業よりも有利になることを意味します。そして日本人の半分は勉強をしない人でしたね。だったら、勉強をすればプロ野球でいう“Aクラス”に入ることもできます。
勉強しても報われるとは限りませんが、人材育成の下位の国の、そのまた下位に留まることが望ましい結果を導く可能性はどのくらいあるでしょうか?むしろ逆に、その気さえあれば結果を出す可能性は高いわけです。
企業における学びを担うのがトレーナの役割です。今よりもっと明るい将来を求めるならば、学ぶしかないのです。ライフ・ワークバランスという言葉に甘えて、「働く時間を減らす」のは日本人が勝手にやる事であって、海外の人々=私達の競争相手には全く関係のないことです。大事なことの優劣を決して誤ってはいけません。皆さんはこれからトレーナーとしての勉強をしていきます。もちろんこれは立派な自己投資です。教育の重要性を知った皆さんから勉強をしていきましょう。