民主的な手続きは万能ではない

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ビジネス・マーケティング
民主的に物事を決めることは基本的には良いことですが、万能ではありません。意見を出す側の多数に充分な知識や経験がない場合。あるいは特定のバイアスが強くかかっている場合には民主的手続きを取ることが間違った結果を招くことがあります。考え方が間違っていなかったとしても判断に時間がかかりすぎて機を逸する場合もあります。重大な危機に直面している時もそうです。そのような時には責任を負うべき立場の人がリーダーシップを発揮して判断を迅速に下すべきです。

最近、私の身近でのできごとです。自分達の過失によって起きてしまったクレームに対し、迅速に再発防止を図らなければならなくなりました。一次対応までは何とか乗り切りました。問題はここからです。再発防止策を素早く練り上げ、行動に移さなければ同じミスがいつ起きてもおかしくない状況は続いています。

これに対し、約半月以内にみんなの意見をまとめてまた次の会議で話し合おうということになりました。確かに、半月の間に同じことが必ず起きると決まっているわけではありません。でも起きてしまうかもしれません。同じミスを繰り返したとき、顧客との信頼関係は終了となります。みんなで反省して改善策を作ることも大切ですが、素早く判断を下すべき時にはその権限と責任を持つ人がその役割を果たすべきでしょう。

私の意見としてはリーダーがもっと主体的に旗を振るべきということも沿えて、締切を待たず即日で改善案を提出しました。短時間考えたものですので、浅い部分もあるかもしれません。しかし「拙速は巧遅に優る」とも言います。何でもかんでも民主的に進めることが正しいとは限りません。

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