*彼女が欲しかったのは認知でも養育費でもなかったのお話
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先日、ある女性からご相談をいただきました。
人生の中でも、
そう何度も経験することのない衝撃的な出来事でした。
その女性は、
ずっと体調不良が続いていました。
病院にも通っていました。
疲れやすい。
体が重い。
体調がおかしい。
そしてある日_
突然の激しい体調不良。
何が起きているのか分からないまま
病院へ運ばれ、そのまま出産となりました。
目が覚めた時。
自分の隣には赤ちゃんがいたそうです。
本人ですら現実を理解できませんでした。
頭の中は真っ白。
これからどうなるのだろう。
仕事は。
生活は。
子供は。
不安でいっぱいだったそうです。
そんな中で彼女が最初に連絡したのは、
当時お付き合いしていた男性でした。
きっと怖かったと思います。
きっと一人では
抱えきれなかったと思います。
だからこそ、
一番信じたかった人へ連絡したのでしょう。
しかし返ってきた言葉は、
心配の言葉ではありませんでした。
大丈夫か?
体は平気か?
そんな言葉ではありませんでした_
返ってきたのは、
そんなことあるわけがない。
自分を騙したんだろう。
認知はしない。
養育費も払わない。
という言葉でした。
さらに次に会う時には、
その内容を文書にしてサインするよう求められたそうです。
そう、彼は既婚者だったのです_
もちろん彼も突然の話に混乱していたのだと思います。
信じられなかったのだと思います。
受け止めきれなかったのだと思います。
だからこそ防御反応のように、
自分を守る言葉が先に出たのかもしれません。
けれど私は、
そのご相談を聞きながら感じたことがありました。
彼女が本当に欲しかったものは何だったのだろう。
認知だったのでしょうか。
養育費だったのでしょうか。
違ったのです。
彼女が涙を流しながら話していたのは、
そのことではありませんでした。
支えてほしかった。
味方になってほしかった。
ただそれだけだったのです_
人生には、正論が必要な場面があります。
責任を決めなければならない場面もあります。
けれど、人は極限状態の時。
まず最初に欲しいのは正論ではありません。
安心です。
味方です。
寄り添ってくれる人です。
大丈夫。
一緒に考えよう。
まずは体を休めよう。
その一言が欲しかったのです。
問題が起きた時。
私たちはつい、誰が悪いのか。
何が正しいのか。
を考えてしまいます。
でも本当に苦しい人が求めているものは、
案外もっとシンプルです。
味方がいるという安心感。
一人じゃないという感覚。
それだけで救われる心があります。
あの日彼女が欲しかったのは、
認知でも養育費でもありませんでした。
人生がひっくり返るほどの出来事の中で、
たった一人でもいいから、
自分の隣に立ってくれる人だったのです。
***
鑑定師として多くのご相談を伺っていると感じます。
人は問題そのもので傷付くこともあります。
けれど本当に深い傷になるのは、
苦しい時に信じた人から突き放された時なのかもしれません。
だからこそ私たちは、
正しい言葉よりも優しい言葉を。
答えよりも寄り添う心を。
忘れずにいたいものですね_
JILL 拝
※ご相談者様の大切なお気持ちを守るため、
内容の一部を編集しておりますが、
ご相談の本質はそのままお届けしております。