愛されたかった」
「本当は、ただ抱きしめてほしかった」
「でも叶わなかった」
「だから代わりに、“物がほしい”と叫んできた」
そう気づいたとき、心の底から湧きあがってきたのは、静かな涙でも、穏やかな寂しさでもなかった。
それは、「愛せよ!」「なんで愛してくれなかったんだよ!」という、怒りに近い、叫びのようなエネルギーだった。
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◆ 「物=存在価値」だった理由
私は昔から、「物を手に入れると安心する」クセがあった。可愛い小物、ブランド、洋服、便利な家電。何かを手に入れるたび、一瞬だけ満たされる感覚があった。
でもそれは、欲しいから買っていたんじゃない。
「私には、存在価値がない」
「だから、“物を持ってる私”にならなきゃ」
「何かを持っていないと、空っぽになってしまう」
物は、“無価値な私”を埋めるための、代用品だった。そしてそれは、「愛されないなら、せめて“得たい”」という、渇望と執着の叫びだった。
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◆ なぜ私は「物」で自分を癒そうとしたのか?
感情を感じることも、癒してもらうことも、
子どもだった私は許されなかった。
だから、
・泣く代わりに食べる
・抱きしめてもらう代わりに物を買う
・寂しさの代わりに情報を集める
そうやって、“本当に欲しかったもの”を、
“手に入れられるもので代替してきた”。
それしか、生きる術がなかった。
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◆ 妹は「怒り」や「拒否」で守れた。私は、すべてを受け止めてきた
妹は、怒られたときに「やめてよ」と言えた。
ときには、親に反抗したり、泣いて感情をぶつけることもできていた。
でも私は、
一切反抗できなかった。
怖くて、すべてを飲み込むしかなかった。
その違いが、大人になった今の心のパターンにも影響している。
妹は「自分を守る」ことを選べたけど、
私は「耐えることでしか守れなかった」。
そしてその耐えた感情が、
怒りとして、執着として、物欲として、心の奥に今も残っていた。
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◆ 「愛せよ!」と叫ぶエネルギーの正体
ある日、私の中からこんな声があがってきた。
「愛せよ!」
「愛されないなら、せめて“何か”よこせ!」
「ずっと我慢してきたんだぞ!」
それは、わがままでも、甘えでもない。
ずっと無視されてきた“命の叫び”だった。
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◆ 【ワーク1】「怒ってる私」と対話する
目を閉じて、怒っている自分を心の中に浮かべてみて。
その子は、どんな顔をしてる? どんな場所にいる?
そして、こう語りかけてあげよう:
「怒ってるよね。ずっと我慢してたんだもんね」
「本当は、ただ“あいして”って言いたかったよね」
「ごめんね。今までずっと、置き去りにしてた」
「もう、ちゃんと聞いてるよ」
怒りは、悪いものじゃない。
本当の願いに出会うための“玄関”なんだ。
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◆ 「怒りの奥にあったのは、愛してほしいという祈りだった」
「物がほしい」
「もっと評価されたい」
「認められたい」
その奥にあったのは――
ただ、「あいして」だった。
この真実に気づいたとき、
私は少しだけ、涙が出た。
怒りはそのままでいい。
でも、その奥にある祈りを見逃さないようにしよう。
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◆ 【ワーク2】物欲・承認欲求の書き換え(5ステップ)
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ステップ1:「今、ほしいと思ってるもの」を書き出す
→ 例:ブランド物、SNSのいいね、資格、パートナーからの言葉など
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ステップ2:「それを得たら、どんな安心がある?」を言語化する
→ 例:「すごいと思われる」「私も“持ってる人”になれる」
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ステップ3:「本当は、それを通してどんな感情が欲しいの?」を見つける
→ 例:「価値があると思いたい」「自分を認めてあげたい」
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ステップ4:「じゃあ、今その感情に“近づける”小さな行動はある?」を探す
→ 例:「今日の私に“よくがんばったね”と言う」
→ 「怒ってる自分に“わかるよ”と声をかける」
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ステップ5:「それでもまだ欲しい気持ち」があれば、こう言う
「この欲しい気持ちは、ずっと“あいして”って叫んできたんだね」
「私がちゃんと、聞いてるよ」
「私が、あなたを見捨てないよ」
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◆ 新しい生き方のためのステップ(物欲・承認欲求を手放す4つの道)
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ステップ1:「物じゃなくて、“私の感情”を受け取る」
物の代わりに、自分の感情と一緒にいる練習を始める。
「寂しいね」「欲しかったね」「悔しかったね」と声をかけてあげる。
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ステップ2:「物が欲しい」と思ったとき、まず一呼吸
「この欲しい気持ちは、“あいして”の裏返しかも」と思ってみる。
無理にやめなくていい。ただ、気づいてあげることが大事。
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ステップ3:「手放す」のではなく「今のままでいていい」と伝える
物欲を「悪いもの」として否定するのではなく、
「この執着も、私を守ってくれてたんだね」
「今はまだ手放せなくてもいいよ」
「でも、私の中には、もっと深い願いがあることも知ってるよ」
と伝える。
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ステップ4:本当に欲しかったものを、少しずつ“受け取っていく”
・やさしい言葉
・温かいごはん
・安心できる時間
・誰にも奪われない空間
それが、「私自身の命に与え直す」ことにつながっていく。
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◆ 着地点:「愛して」だった私の叫びを、私が聞いてあげる
物に執着していた私は、
何かを得ることで、価値を得ようとしていた。
でも――
その奥にあった声は、ずっとこう叫んでいた。
「あいして」
「ただ、あいして」
「ものじゃなくて、心をあたえて」
そしていま、その声をいちばん最初に聞けるのは、“私自身”。
私は、あの頃得られなかった愛情を、
今ここから、自分自身の内側に返していくことができる。
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次回は、
「テレビの音すらしんどいほどの感覚過敏」
「人の感情が“自分の中に入ってくる”ような怖さ」
「バウンダリーが育たなかった背景と、境界線を築き直すプロセス」
について、より深くたどっていきます。
「愛して」という声が、
“物”じゃなく“自分”に返っていきますように。