「どうやって集客すればいい?」
「どのSNSを使えばいい?」
独立を考えている方から、こうした質問をよくいただきます。
どれも大切な問いですが、実は売るための「やり方」の前に、まず決めるべきことがあります。
私も若い頃はノウハウばかりを追い求めていました。
しかし、多くの経験を積む中で気づいたのは、「やり方の前に、在り方がある」ということです。
経営の神様、稲盛和夫さんは「人生・仕事の結果 = 考え方 × 熱意 × 能力」という言葉を残されました。
どんなに能力や熱意があっても、ベースとなる「考え方」が間違っていれば、結果はマイナスになってしまいます。
ここで言う考え方とは、難しいことではありません。
「自分はどう在りたいのか」という、生き方や仕事への姿勢のことです。
多くの方は「どんなサービスを提供するか」という「Doing(何をするか)」から考えがちです。
しかし、その前に「なぜ、自分はこれをやるのか」「誰の役に立ちたいのか」という「Being(どう在るか)」を定める必要があります。
この根っこがないと、壁にぶつかった時に踏ん張るための軸が揺らいでしまいます。
テクニックは後からいくらでも学べますが、「なぜやるのか」という熱い想いだけは、自分の中から掘り起こすしかありません。
売り方を変えてもうまくいかない時は、多くの場合、この「在り方」が定まっていません。
逆に、在り方が決まっている人は、多少やり方が不器用でも、不思議とお客様が集まってきます。
人は商品だけでなく、提供する「その人自身」を見て選んでいるからです。
では、どうやって「在り方」を見つけるのか。
まずは、「これまでの人生で、誰かに本当に喜んでもらえた瞬間」を書き出してみてください。
仕事でもプライベートでも構いません。
「ありがとう」と言われて嬉しかった記憶の中に、あなたの強みと、在り方の種が必ず眠っています。
50代、60代まで歩んできた私たちには、その種が蓄積されているはずです。
それを丁寧に掘り起こすことが、人生二周目のビジネスにおける強固な土台になります。
次回は、独立後に多くの人が直面する「孤独」との向き合い方についてお話しします。
今日も明るく元気よく。