2026年10月10日、今日は「目の愛護デー」です。
実はこの記念日に合わせて、モスバーガー、ファンケル、そして岐阜県のIT企業が、それぞれ異なる取り組みを発表しています。
面白いのは、3社とも同じ記念日を使っているのに、伝えたい内容がまったく違うこと。
ある企業はお客様との関係づくりに、ある企業は商品PRに、ある企業は社員を大切にする姿勢の発信に活用しています。
ここに、企業のX(旧Twitter)運用やSNS集客にも応用できる考え方があります。
記念日だから投稿するのではなく、記念日を通じて自社の価値を伝える。
この違いが、ただ見られるだけの投稿と、企業に興味を持ってもらえる投稿を分けるのではないでしょうか。
今回は、2026年10月の最新企業事例を紹介しながら、中小企業が実践できるX運用の改善方法を考えていきます。
◆ モスバーガーが伝えたのは、商品ではなく「過ごし方」
まず紹介したいのが、モスバーガーの取り組みです。
2026年10月9日、モスフードサービスは目の愛護デーに合わせて、特設サイト「モスバーガーから目のおはなし」を公開しました。
テーマは、食事の時間を活用して目と心を休めること。
さらに同社は、乳幼児の弱視発見率向上を目的とした視力検査機器の共同研究や、視覚障がいのある方々を支援する活動なども紹介しています。
参考:[モスフードサービス 2026年10月9日発表]
僕が注目したのは、ハンバーガーそのものを中心に宣伝していない点です。
食事の時間を通じて、利用者の健康や心地よさに目を向けてもらう。これまでの取り組みも伝えることで、企業が大切にしている考え方を知ってもらえる内容になっています。
Xでも同じことが言えます。
自社の商品を何度も紹介するだけでなく、お客様の暮らしや悩みに役立つ情報を発信する。
その積み重ねが、企業への関心を深めるきっかけになります。
◆ ファンケルは記念日と商品を結びつけた
次は、ファンケルの事例です。
同社は10月6日から12日まで、アイケア商品「えんきんプレミアム」の屋外広告を新宿駅周辺で展開しています。
さらに10月10日には、西新宿のパブリックアート《新宿の目》を特別点灯する企画を発表しました。
テーマは、スマートフォンやパソコンを使う人に、目のケアについて考えてもらうことです。
参考:[ファンケル 2026年10月6日発表]
ここでは、記念日と商品の関連性が明確です。
10月10日という話題を入口にして、目の健康について関心を持ってもらい、その延長で商品を知ってもらう。
これはXの商品PRにも応用できます。
例えば、車用品メーカーなら安全運転に関する記念日、食品メーカーなら季節の食材や食習慣に関する話題など。
商品を無理に宣伝するのではなく、読者が関心を持つテーマの中で、自然に商品を紹介する方法です。
企業のX運用でトレンドを活用するときには、自社の商品やサービスと接点があるかを考えたいところです。
◆ 従業員35人の企業が、採用広報に活かせる取り組みを発表
3つ目は、岐阜県のIT企業「ITreat」です。
同社は2026年10月7日、全従業員35人を対象として、眼科検診費用を会社が全額負担する福利厚生を発表しました。
取り組みの背景には、社員の多くが日常的にパソコンを使用しているという事情があります。
参考:[ITreat 2026年10月7日発表]
この事例は、特に中小企業の採用広報に参考になると思います。
求人票には、給与、休日、勤務地、仕事内容といった条件が並びます。
もちろん、これらは欠かせません。
一方で、求職者は「この会社は社員を大切にしているのか」「どんな環境で働けるのか」といった部分も知りたいはずです。
社員の健康を考えた制度、働きやすさへの工夫、現場の声。
こうした情報は、求人票だけでは十分に伝えられない場合があります。
XやSNSを活用すれば、企業の日常や取り組みを継続して発信できます。
求人媒体への掲載だけでは伝わりにくい魅力を補うことが、SNS採用広報の役割の一つです。
なお、今回の3社の事例は、Webサイト・屋外広告・福利厚生に関する取り組みです。X上でのフォロワー増加や売上成果を示す実績ではありません。
重要なのは、ニュースから読み取れる発信の考え方を、自社のSNSにどう応用するかです。
◆ なぜ同じ記念日でも、企業によって発信内容が違うのか?
ここまでの事例を整理すると、3社が伝えている価値は次のように分けられます。
企業のX運用では、話題になっているニュースをそのまま紹介するだけでは、ほかのアカウントと似た内容になりがちです。
そこで考えたいのが、自社ならではの情報を加えることです。
例えば、建設業なら現場の安全への取り組み、美容関連なら季節の悩みに対する専門知識、EC企業なら商品選びで失敗しないための情報などが考えられます。
特別なイベントを実施しなくても、自社の日常業務には発信できる話題があります。
僕は、企業が普段から行っている工夫こそ、SNSで伝える価値があると考えています。
◆ Xで10万回表示されても、問い合わせが増えない理由
ここからは数字の話です。
企業のX運用で、特に確認したいのがインプレッションと、その後の行動の違いです。
Xでは、表示回数、プロフィールへのクリック、リンククリック、返信など、複数の指標を確認できます。
参考:[X公式|投稿分析について]
例えば、月間10万インプレッションの企業アカウントがあるとします。
次の数字は、運用改善の考え方を説明するための仮定です。
※すべて説明用の仮定であり、実測値や業界平均ではありません。
表示回数は同じ10万回でも、プロフィールへ興味を持ってもらえる割合が変われば、サイト訪問や問い合わせの期待値も変わります。
この例では、月3件の問い合わせ差が生まれています。
仮に問い合わせの成約率が20%、1件当たりの粗利が10万円であれば、その差は月6万円の期待粗利に相当します。
もちろん、実際には顧客の購入意欲や商品単価、サイトの内容なども影響します。
それでも、表示回数だけを評価していると、こうした改善余地を見逃す可能性があります。
大切なのは、何人に表示されたかだけでなく、見た人が次に何をしたか。
ここまで考えることで、X運用を事業の成果と結びつけやすくなります。
◆ 中小企業が今日から試せる「記念日マーケティング」
大企業のように広告を大量出稿しなくても、記念日を活用したX投稿はできます。
例えば、次のような流れです。
① 記念日と自社の接点を見つける
単なる語呂合わせではなく、自社の商品、サービス、働き方、理念と関連する話題を選びます。
② 読者が知りたい情報を中心にする
商品紹介ばかりにならないよう、仕事の裏側、専門家の知識、失敗を防ぐ方法など、読者にとって役立つ情報を用意します。
③ 自社ならではの具体例を加える
一般的な説明だけでなく、実際の取り組みや社員の声、サービスを提供する際の工夫を紹介します。
④ 次の行動を分かりやすくする
企業をもっと知りたい人にはプロフィール、商品に関心がある人には販売ページ、採用に興味がある人には求人ページを案内します。
ここで大切なのは、すべての投稿に販売案内を入れないことです。
知ってもらう投稿、信頼を深める投稿、問い合わせを促す投稿。それぞれの役割を意識して組み合わせます。
◆ フォロワー増加の先に「コアファン」を育てる
10月10日の企業事例から分かるのは、商品やサービス以外にも、企業が伝えられる価値はたくさんあるということです。
企業の考え方に共感した人が投稿を読み、繰り返し交流し、商品やサービスに関心を持つ。
こうした関係を育てることが、僕たちAC CORELANDの重視している「コアファン育成」です。
一時的なバズやフォロワー増加だけで終わらせず、読者にとって継続してフォローする理由があるアカウントを目指します。
そのためには、投稿企画だけでなく、プロフィール改善、固定ポスト、いいね・リプライによる交流、外部サイトへの導線まで考える必要があります。
◆ 企業のX運用、投稿するだけになっていませんか?
AC CORELANDでは、SNSマーケティング歴10年以上の経験を活かし、企業向けX(旧Twitter)運用代行を行っています。
これまでに、1投稿500万インプレッション超、24日間でフォロワー1,000人増加などの個別運用実績があります。
投稿作成・手動交流・プロフィール改善・認知拡大から、公式LINEや企業ホームページ、採用ページへの送客まで、目的に合わせて支援しています。
※運用実績は過去の異なる案件の結果であり、同じ成果を保証するものではありません。
「投稿を続けてもフォロワーが増えない」
「SNSから問い合わせや採用につながらない」
「Xを運用したいけれど担当者がいない」
そのようなお悩みがあれば、現在のアカウントを拝見し、改善できそうな部分をご提案します。
10月10日の今日は、企業の発信を見直す良い機会かもしれません。
表示回数を増やすことも大切ですが、読者が何を感じ、次にどんな行動を取るのかまで考える。
「見られるX」から「選ばれるX」へ。
フォロワー増加×コアファン育成を通じて、企業の価値を必要な人へ届けるX運用を目指していきます。