X広告がAIで自動作成できる時代へ!それでも企業がSNS運用代行を必要とする理由

X広告がAIで自動作成できる時代へ!それでも企業がSNS運用代行を必要とする理由

記事
ビジネス・マーケティング


「社長、Xの広告って、もうAIが作ってくれるらしいですよ」

もし社員からこんな報告を受けたら、どう感じるでしょうか。

広告文も画像もAIが考えてくれる。それなら、わざわざSNS運用の担当者を雇ったり、外注費を払ったりする必要はないのではないか。

そう考える経営者がいても不思議ではありません。

実際、2026年10月6日、X(旧Twitter)が新しいAI広告作成機能「X Lift」を発表しました。

WebサイトのURLを入力するだけで、広告の文章や画像、配信対象の候補までAIが作成するというものです。

僕自身、10年以上SNSマーケティングに携わってきましたが、こうした技術の進化は歓迎しています。これまで人が時間をかけていた作業を短縮できれば、その分だけ別の仕事に集中できるからです。

ただ、ここで経営者の方に考えてほしいことがあります。

広告を作ることと、企業が選ばれることは、同じではありません。

今日は最新のX Liftのニュースと企業のSNS調査をもとに、AIで減らせるコスト、SNS運用代行に残る役割、そして外注の費用対効果について考えていきます。

◆ 2026年10月6日、Xが「X Lift」を発表


Xはニューヨークで開催された広告業界イベント「Advertising Week New York」で、AIを活用した新しい広告作成機能「X Lift」を発表しました。

これまで広告を出稿するには、広告文の作成、画像の準備、ターゲットの選択、キャンペーンの設定など、いくつもの作業が必要でした。

X Liftでは、企業がWebサイトのURLを入力すると、AIが広告文・画像などの候補を作成し、ターゲティングを含むキャンペーン準備を支援します。担当者は広告案を確認し、予算を設定して配信へ進む仕組みです。

特に、初めてX広告を利用する企業や、広告担当者が不足している中小企業を意識した機能と報じられています。

また、Xの発表によると、2026年第3四半期のセルフサービス広告主数は前年同期比50%増加しました。

ただし、これはX側が公表した広告主数の変化であり、X Liftの導入効果を示す数字ではありません。日本での提供状況や実際の広告成果についても、個別に確認する必要があります。

参考資料:
[Social Media Today|X launches AI-powered ad creation option(2026年10月6日)]

[X公式ビジネスサイト]

このニュースを見て僕が注目したのは、AIが広告を作れること自体よりも、企業が広告を始めるまでの負担が小さくなっていることです。

以前なら専門知識や制作時間が必要だった作業にも、比較的取り組みやすくなる可能性があります。

つまり、企業はこれから「広告を作れるかどうか」だけでは差をつけにくくなるかもしれません。

では、どこで差が生まれるのでしょうか。

◆ AIが広告を作れても、顧客の疑問は消えない


少し具体的な場面を想像してみてください。

ある自動車用品メーカーがX広告を配信し、新商品の認知を広げようとしています。

AIが魅力的な広告画像と文章を作成し、多くの車好きユーザーに商品を紹介できたとしましょう。

すると、投稿にはこんな反応が届くかもしれません。

「この商品、うちの車種でも使えますか?」

「以前の商品と何が違うんですか?」

「取り付けは初心者でもできますか?」

この段階で必要になるのは、広告を作る技術だけではありません。

商品の正確な知識、顧客が不安に感じている部分への理解、そして企業としての丁寧な対応です。

もちろん、AIに回答案を考えてもらうことはできます。よくある質問を整理したり、返信文の下書きを作ったりする用途でも役立つでしょう。

ただし、互換性や安全性、保証内容など、誤った案内が企業の信用に関わる部分は、人が確認する必要があります。

広告で注目を集め、その後のやり取りで安心してもらい、商品を比較検討してもらう。

この一連の流れを考えると、広告制作の自動化と、日常的なX運用は別の仕事だと分かります。

広告によって初めて企業を知った人が、その企業をフォローしたくなるかどうかは、プロフィールや普段の投稿内容にも左右されます。

AI広告が進化するほど、広告を見た後の受け皿となる企業アカウントの質も考えたいところです。

◆ 企業500人調査で見えた、SNS運用の現実


ここで、2026年の調査データを見てみましょう。

動画制作サービス「ムビサク」を展開するアルファノート株式会社は、2026年6月、SNSマーケティングを実施する企業の担当者500人を対象に調査を行いました。

その結果、SNSの運用体制は次のようになっています。

スクリーンショット 2026-10-08 233823.png

一部外注と大部分の外注を合わせると、57.4%です。

つまり、この調査対象では、半数以上が何らかの形で外部の力を活用していることになります。

さらに、企業が重視するSNSの指標にも興味深い違いがありました。

・フォロワー数・登録者数:46.4%  
・リーチ数・インプレッション数:42.8%  
・エンゲージメント:40.2%  
・サイト遷移数:24.6%  
・コンバージョン数:16.0%

※最大3項目までの回答。SNS全般に関する調査であり、Xだけの統計ではありません。

参考資料:
[ムビサク|2026年版 SNSマーケティングの動向調査]

僕が気になったのは、フォロワー数や表示回数を重視する企業に比べて、コンバージョン数を重視する企業が少ない点です。

認知拡大が目的なら、フォロワー数や表示回数を追うこと自体は間違いではありません。

ただ、集客や売上を目的に運用するのであれば、その先の問い合わせ、LINE登録、購入なども確認したいところです。

この調査だけで企業の運用が失敗しているとは言えませんが、SNSを運用する目的と、実際に測定している数字が合っているかを考えるきっかけになります。

 ◆ AIを使うと、SNS運用の人件費はどれくらい減る?


経営者にとって気になるのは、AIの導入で実際にどれくらいのコストを削減できるのかという点でしょう。

そこで、月40時間をSNS運用に費やしている企業を想定してみます。

これは実際の企業の平均値ではなく、説明用の試算です。

スクリーンショット 2026-10-08 233921.png


仮に1時間当たりの人件費を3,000円とすると、従来の月間人件費相当は12万円。

AIを活用して27時間に減らせれば、8万1,000円になります。

削減できる時間は月13時間。人件費換算で3万9,000円です。

年間では156時間、46万8,000円相当になります。

ただし、この時間短縮を実現できるかどうかは、AIの使い方や社内体制によって変わります。AI利用料や確認作業が増える場合もあります。

また、月3万9,000円相当というのは工数の価値であり、給与支出が自動的に減るという意味ではありません。

注目したいのは、作業ごとに削減できる時間が違うことです。

投稿文の下書きや情報整理はAIで効率化しやすい一方、個別の質問対応や企業の信用に関わる判断には、引き続き人の確認が必要になります。

AIで減らせる作業を減らし、顧客との関係づくりに時間を使う。

僕は、この役割分担が企業のSNS運用で重要になっていくと考えています。

 ◆ AIだけで運用するか、外注するか。判断の分かれ目


ここまで読むと、AIを使って社内運用すれば十分ではないかと思う方もいるでしょう。

実際、それが合理的な企業もあります。

先ほどの試算では、AIを活用した社内運用の人件費相当は月8万1,000円。十分な知識を持った担当者がいて、継続的に改善できるのであれば、わざわざ外注する必要はないかもしれません。

一方、SNSを担当している社員が営業、採用、顧客対応まで兼任している企業では事情が変わります。

AIによって投稿作成が早くなっても、残った27時間を確保できなければ、運用は止まってしまいます。

例えば、月8万円の運用代行を利用し、社内では素材提供や確認に月4時間を使うと仮定します。

人件費を1時間3,000円とすると、外注費と社内対応を合わせた月間コストは9万2,000円です。

AIを使った社内運用の8万1,000円と比較すると、外注の方が1万1,000円高くなります。

この差額だけを見ると、内製の方が有利です。

しかし、外注によって担当者が月23時間をほかの業務に使えるとしたらどうでしょうか。

新規顧客への営業、既存顧客のフォロー、商品開発、採用面接など、その企業にとって優先度の高い仕事に時間を振り向けられます。

もちろん、外注先が同じ業務範囲を担当できることが前提ですし、空いた時間が必ず売上になるわけでもありません。

外注の費用対効果は、外注費だけでなく、取り戻した時間を何に使えるかで変わります。

 ◆ フォロワー1万人より、コアファン500人が価値を生む場合もある


ここからは、AC CORELANDが特に重視している「コアファン育成」の話です。

フォロワーが多いアカウントは魅力的です。認知拡大の可能性も高まります。

ただし、フォロワー数だけで、どれくらいの人が商品を購入するかは判断できません。

例えば、架空の2社を比較してみます。

A社はフォロワー1万人。投稿は頻繁に拡散されるものの、自社商品への関心がある人は限られています。

B社はフォロワー2,000人。そのうち500人が、普段から商品に関する投稿を読み、質問したり、購入を検討したりしています。

どちらが売上につながるかは、実際の購入行動や利益率を確認しなければ分かりません。

しかし、B社のように商品への関心が高い人との関係が育っていれば、単なる表示回数では見えない価値が生まれる可能性があります。

例えば、新商品を発売したときに詳しい情報を読んでもらえる。購入前の疑問を聞いてもらえる。商品を使った感想を投稿してもらえる。

こうした積み重ねは、広告を止めた瞬間にすべて消えるものとは限りません。

ただし、フォロワーが熱心だから必ず購入するわけでもありません。継続的な交流に加えて、問い合わせ数、サイト訪問、購入、再購入などを確認して評価する必要があります。

AC CORELANDが目指しているのは、フォロワー増加と、その先にあるコアファン育成を両立させるX運用です。

AI広告で新しい人に知ってもらい、普段の投稿や交流を通じて企業への理解を深めてもらう。

広告と日常運用は競合するものではなく、うまく組み合わせることでお互いの役割を補えると考えています。

◆ X運用代行の投資を回収するには、何を測定すべきか?


経営者がSNS運用に投資するなら、最終的には事業への貢献を確認したいところです。

仮に、月8万円のX運用代行を利用し、社内確認に1万2,000円相当の工数が必要だとします。

合計は月9万2,000円です。

この企業が1件の新規契約で6万円の粗利を得られる場合、月2件の追加契約が生まれれば、追加粗利は12万円になります。

運用関連費用との差額は2万8,000円。単純な投資利益率は約30.4%です。

※架空の試算。広告費、AI利用料、追加の変動費などは含まず、受注の増加がX運用に起因する場合に限ります。

一方、契約数が増えなければ、短期的な費用回収には至りません。

また、X Liftで有料広告を配信する場合は、広告費を別途計算する必要があります。広告制作の自動化によって、広告費そのものが不要になるわけではありません。

そこで僕が勧めたいのは、運用を始める前に次の3つを決めておくことです。

・誰に届けたいのか

新規顧客なのか、既存顧客なのか、採用候補者なのか。対象によって発信内容は変わります。

・どんな行動を増やしたいのか

フォロー、プロフィール訪問、LINE登録、商品ページへのアクセス、問い合わせなど、目的に合った指標を選びます。

・成果をどう確認するのか

専用リンクや問い合わせ時の流入経路確認などを活用し、X経由の反応とほかの集客施策をできるだけ区別します。

数値だけを報告するのではなく、なぜ増えたのか、次に何を改善するのかまで考える。

そこに、SNS運用の専門家が関わる意義があると思います。

◆ 僕たちがAI時代に提供したいX運用とは


最後に、AC CORELANDの考え方も少し紹介させてください。

僕たちは、企業・個人事業主向けにX(旧Twitter)の運用代行やSNS集客支援を行っています。

これまでに、

・1投稿500万インプレッション超  
・別投稿で400万インプレッション超  
・24日間でフォロワー1,000人増加  
・新規アカウントを20日間で530人まで育成  
・美容関連の案件で400クリック以上を獲得  

といった運用実績があります。

これらは異なる案件の個別実績であり、同様の成果を保証するものではありません。

運用で特に重視しているのは、企業の商品やサービスを必要としている人に情報を届け、自然な交流を通じて関係性を育てることです。

AIを活用することも否定しません。効率化できる作業には新しい技術を取り入れながら、人が確認すべき部分は丁寧に対応することが必要だと考えています。

Xでの投稿作成、ターゲットに合わせた交流、プロフィール改善、公式LINE・YouTube・ホームページへの送客まで、目的に応じて支援しています。

なお、X Liftを利用した有料広告の運用については、通常のX運用代行とは業務内容が異なります。広告運用の対応範囲は別途確認が必要です。

◆ AIに任せる仕事が増えるほど、企業が考えるべきこと


2026年10月6日に発表されたX Liftは、企業の広告制作を効率化する新しい選択肢です。

広告文を考える時間、画像を準備する時間、配信設定を行う時間。こうした作業が短縮されれば、これまでSNS広告に取り組めなかった企業にも可能性が広がるでしょう。

一方、企業の商品を誰に届けるのか、顧客とどんな関係を築きたいのか、何をもって成果と判断するのか。

こうした問いは、AIの機能が増えても重要であり続けます。

僕は、AIが発達したから運用代行が不要になるとも、逆にすべて外注すべきだとも考えていません。

AIで十分に運用できる企業は内製を進めればよいですし、担当者の時間や専門知識が不足している企業は外部の力を活用すればよいと思います。

大切なのは、企業の目的に合った方法を選ぶことです。

「Xを運用しているのにフォロワーが増えない」

「SNSからの問い合わせを増やしたい」

「社内にSNSを担当できる人がいない」

そんな課題を抱えている企業様は、現在のアカウントや運用状況について、お気軽にご相談ください。

AC CORELANDでは、企業向けX・Twitter運用代行を30日間・8万円(税抜)からご案内しています。具体的な対応内容は、アカウントの現状と目的に合わせてご相談いただけます。

▶ [企業向けX・Twitter運用代行|AC CORELAND]


フォロワー増加×コアファン育成

これからのAI時代も、僕たちは企業と人との関係を大切にするX運用を続けていきます。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す