新商品を発売したので、X(旧Twitter)で告知する。
翌日はキャンペーンのお知らせ。その次は商品の紹介。そして週末には期間限定セール。
企業としては、毎日しっかり情報を発信しています。
ところが、フォロワーから見るとどうでしょうか。
「また宣伝か……」
もし、そう感じられていたら、投稿を増やすほど見込み客との距離が広がってしまうかもしれません。
2026年10月9日、株式会社NEXER GroupとTikTok運用代行のアンドゼンが、企業公式SNSに関する興味深い調査結果を発表しました。
そこで明らかになったのが、企業公式TikTokの印象が悪い特徴として、41.5%が「宣伝感が強すぎる」を挙げたという結果です。
僕は10年以上SNSマーケティングに携わっていますが、今回の調査には、企業のX運用にも応用できる重要な視点があると感じました。
なぜ企業の投稿は読まれなくなるのか。そして、どうすればフォロワーの関心を育て、集客や問い合わせにつなげられるのか。
今回は最新調査をもとに、企業のSNS集客を改善する方法を考えます。
◆ 企業公式SNSの何が嫌われているのか?
まず、調査の内容を正確に確認しましょう。
今回の調査を実施したのは、株式会社NEXER Groupとアンドゼンです。
2026年9月29日〜10月5日、事前調査でTikTokを利用していると回答した全国の男女135人を対象に、インターネット調査を行いました。
「これはイマイチ」と感じる企業公式TikTokの特徴を複数回答で尋ねたところ、次の結果になっています。
最も多かった「宣伝感が強すぎる」は、2位と19.3ポイントの差がありました。
ただし、これはTikTok利用者135人の回答です。Xの利用者を対象とした調査ではなく、企業のSNS投稿全体の41.5%が嫌われているという意味でもありません。
【出典】株式会社NEXER Group・アンドゼン「企業公式TikTokのクオリティ格差に対する本音に関する調査」2026年10月9日発表
それでも、企業がSNSで情報を届ける際に考えたい問題を示しています。
企業が伝えたい情報と、読者が見たい情報は、必ずしも同じではない。
ここが今回の記事の出発点です。
◆ 宣伝が悪いのではない。宣伝する順番が問題
では、企業は商品やサービスを宣伝しない方がよいのでしょうか。
僕はそうは思いません。
企業がSNSを運用する以上、商品PRや集客、売上につなげる目的があるのは当然です。
重要なのは、まだ商品に興味を持っていない人に、いきなり購入を求めていないかという点です。
例えば、美容室のXアカウントが毎日こんな投稿をしていたとします。
「今月の予約受付中!」
「新規のお客様20%OFF!」
「週末の予約枠が空いています!」
すでに利用したい人には便利な情報です。
一方、まだお店を知らない人には、予約する理由が十分に伝わっていない可能性があります。
そこで、投稿内容を変えてみます。
「朝セットしても昼には髪が広がる原因」
「美容師が教える、髪を傷めやすい習慣」
「初めてのカラーで相談されることが多い質問」
こうした投稿なら、今すぐ予約するつもりがない人にも、読む理由が生まれます。
役立つ情報を知り、お店の専門性を理解する。
その後に予約案内を見れば、受け取り方も変わるかもしれません。
売り込む前に、選ばれる理由を伝える。
これはX・Twitter運用代行においても大切にしたい考え方です。
◆ 見入った経験がある39.3%。その先に起きた行動とは?
今回のNEXER Groupの調査には、もう一つ注目したい結果があります。
企業公式TikTokを見て、クオリティが高い、思わず見入ったと感じた経験がある人は39.3%でした。
さらに、その経験がある人に限って、その後の行動を調べています。
・商品名や店名を検索した:22.6%
・実際に商品を購入した:15.1%
・購入や来店を検討した:13.2%
・実際に店舗へ行った:1.9%
つまり、見入った経験がある人の中には、動画をきっかけに商品や店舗について調べ、購入を検討した人もいました。
※この割合の母集団は「企業公式TikTokを見入った経験がある」と回答した人であり、調査対象135人全体ではありません。
ここで重要なのは、SNS上の反応が、必ずしもSNS内で完結するわけではないことです。
投稿を見る。
会社や商品に興味を持つ。
詳しい情報を調べる。
比較して購入を検討する。
こうした流れが生まれる可能性があります。
企業のX運用でも、いいね数だけではなく、プロフィール訪問やリンククリック、その後の問い合わせを確認することが重要です。
◆ 明日から試せる企業Xの投稿改善法
では、宣伝ばかりのアカウントをどう改善すればよいのでしょうか。
僕なら、まず直近10投稿を次の3つに分けて確認します。
① 読者の悩みを解決する投稿
商品の選び方、よくある質問、失敗を防ぐ方法など。
例えばオフィス向けサービスなら、担当者が導入前に知りたい費用や運用上の注意点を発信します。
② 企業への信頼を育てる投稿
社員の仕事風景、商品開発の背景、導入事例、お客様への対応で大切にしていることなど。
単に会社の魅力を主張するより、具体的な事実や取り組みを見せることが大切です。
③ 商品・サービスの案内投稿
新商品、キャンペーン、予約受付、問い合わせ案内など。
必要な人が迷わず次の行動を取れるよう、内容や条件を明確に伝えます。
最初の検証なら、例えば10投稿のうち、役立つ情報5本、信頼づくり3本、商品案内2本という配分も考えられます。
これは業界平均や成果が保証された比率ではなく、宣伝が多いアカウントの改善を試すための一例です。
反応を見ながら、自社に合う比率を探していきます。
◆ いいね・リプライを「宣伝」ではなく「会話」に変える
企業のX運用では、投稿内容と同じくらい交流の質も重要です。
例えば、自社の商品について質問しているユーザーに、商品の宣伝文をそのまま送る。
これでは相手にとって、不要な売り込みに感じられるかもしれません。
一方、相手の疑問を読み、必要な情報を具体的に伝えることができれば、会話として成立します。
そのやり取りを見た別のユーザーが、企業の対応や専門性に興味を持つ可能性もあるでしょう。
ただし、返信や交流は数を増やせばよいわけではありません。
無関係な投稿への宣伝返信や、大量の定型メッセージは避ける必要があります。
X公式も、重複した投稿や迷惑な大量返信など、不自然な方法による拡散を禁止しています。
相手の話題を理解し、必要とされる情報を届ける。
この積み重ねが、AC CORELANDの重視しているコアファン育成につながると考えています。
◆ 宣伝ばかりの運用で、どれだけ機会損失が生まれる?
ここからは、経営者の方に考えてほしい費用対効果の話です。
例えば、XからECサイトに月200件の訪問がある企業を想定します。
1件当たりの粗利は5万円。
購入前の疑問に答える投稿や商品紹介を見直した結果、購入率が変化したと仮定してみましょう。
この条件では、アクセス数が増えなくても、月10万円の期待粗利の差が生まれます。
つまり、集客人数を増やすことだけでなく、訪問した人が安心して購入できる情報を整えることにも価値があるのです。
仮に、月8万円のX運用代行を利用して、この10万円の追加粗利が生まれた場合、
(10万円-8万円)÷8万円×100
=ROI25%となります。
ただし、これは説明用の架空の試算です。
SNS投稿の変更で購入率が必ず2%から3%に上がるわけではありません。実際には商品価格、競合、Webサイトの使いやすさなど、さまざまな条件が関係します。
また、別途発生する広告費や社内の確認作業費などは、この計算に含んでいません。
X運用に投資するなら、フォロワー数だけでなく、追加でどれくらいの利益を生み出せるかも確認したいところです。
逆に、運用費をかけても購入率や問い合わせが変わらなければ、費用回収が難しい場合もあります。
だからこそ、改善前の数字を記録することが重要になります。
◆ 59.3%が「専門の運用代行に任せたい」と回答
今回の調査では、もう一つ興味深い質問がありました。
「もし自分が企業のSNS担当者だったら、自社だけで運用するか、TikTok専門の運用代行会社に任せるか」
というものです。
その結果は、
・専門の運用代行会社に任せたい:59.3%
・自社だけで運用したい:40.7%
でした。
ただし、回答したのはTikTokを利用している一般の男女135人です。
実際の企業担当者の回答でも、現在の企業の外注率でもありません。あくまで仮定の質問に対する意向です。
それでも、専門知識やコンテンツ制作の品質、運用にかかる時間などが、外注を考える際の判断材料になることは読み取れます。
一方、社内運用を選ぶ理由には、費用や自由度、情報管理への不安なども挙げられていました。
企業が運用代行を選ぶなら、単に投稿してくれるかどうかだけでなく、実際の作業内容や役割分担を確認することが大切です。
◆ フォロワー増加の先に、コアファンを育てる
ここまで企業SNSの宣伝について考えてきました。
僕たちAC CORELANDが大切にしているのは、フォロワー増加×コアファン育成です。
投稿が多く表示されることにも、フォロワー数が増えることにも意味があります。
ただ、フォローしてもらった後の投稿が毎回宣伝ばかりでは、継続して読む理由が弱くなってしまう場合があります。
役立つ情報を届ける。
読者の疑問に答える。
企業の考え方や取り組みを伝える。
商品が必要になったとき、思い出してもらえる存在を目指す。
こうした関係づくりまで考えることが、企業のX運用では重要だと思います。
もちろん、コアファンは単純ないいね数だけでは測れません。
継続的な反応、リピート訪問、問い合わせ、購入などを組み合わせ、関係が深まっているかを確認する必要があります。
◆ 企業のX運用、宣伝するだけになっていませんか?
AC CORELANDでは、SNSマーケティング歴10年以上の経験を活かし、企業・個人事業主向けのX・Twitter運用代行を行っています。
これまでに、
・1投稿500万インプレッション超
・24日間でフォロワー1,000人増加
・SNSから公式LINEへの登録獲得支援
といった個別運用実績があります。
※異なる案件の過去実績であり、同様の成果を保証するものではありません。
投稿作成だけでなく、プロフィール改善、手動によるいいね・リプライ交流、公式サイトや採用ページへの導線改善まで、企業の目的に合わせてサポートしています。
今回の調査が示しているのは、企業の商品やサービスを宣伝してはいけないという話ではありません。
読者が何を知りたいのかを理解し、その関心に合わせて情報を伝えることの大切さです。
「毎日投稿しているのに反応が少ない」
「フォロワーが増えても問い合わせにつながらない」
「SNS担当者がいないため、集客まで手が回らない」
そんな企業様は、ココナラのプロフィールにある企業向けX・Twitter運用代行サービスからご相談ください。
商品を売り込む前に、企業を知ってもらう理由を作る。
フォロワーを増やし、その先にコアなファンを育てる。
AC CORELANDは、企業の価値を必要な人へ届けるX運用をサポートします。
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◆ 参考資料
・株式会社NEXER Group・アンドゼン「企業公式TikTokのクオリティ格差に対する本音に関する調査」2026年10月9日発表
・X公式ヘルプ「信頼性に関するポリシー」