「吉田修一『あの空の下で』の爽やかさ」

「吉田修一『あの空の下で』の爽やかさ」

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ども~、皆さん元気い~~!

「さぁ、もっと幸せに!」が、このブログのテーマです。

突然、物語の途中からです。

羽田へ向かう飛行機の中、トイレに立つ妻を通すために立ち上がったついでに、通路で背伸びをしたら、少し離れた後方の座席からニヤニヤしながら、こっちを見ている女がいることに気付くというシチュエーションです。

以下は、妻がトイレから戻るまでの元カノとの会話です。

★★★

「別に見られてやましい関係じゃないだろ」

「そうだけど、あなただって奥さんの昔の恋人になんか、会いたくないでしょ?」

彼女が茶化すので、「紹介するよ」と圭介は平気な顔をした。

すぐに彼女が、「私より奥さんのほうが美人だったから、イヤ」と笑う。

犬を追い払うように手を振るので、圭介は苦笑しながら立ち上がった。

振り返らずに元の席に着くと、ちょうど妻が戻った。

★★★

無さそうでありそうな小さなハプニングのわずかな時間の切り取り方に感服しました。

ちょうど10年前に別れた女とこんな会話が交わせるのですね。お互いに当時、好きだったことがよくわかります。ただそれでも結婚しなかった。

結局はタイミングが合わなかっただけなのです。もちろん悲しさや淋しさはあったでしょう。でも恨みつらみなどなく10年後、偶然の出会いに粋な会話が交わせる。なかなかシヤレてます。

わずか9ページですが、「どうなるんだろ?」と読み手をしっかり引き込み、読後がこの上なくさわやか。

さすが直木賞受賞作家、今話題の映画「国宝」の原作者である吉田修一の短編集『あの空の下で』の冒頭「願い事」の一部でした。

この短編はもともとANA機内誌『翼の王国』に連載されていました(「願い事」は2007年4月掲載)。

飛行機によく乗られる方ならよくご存知のあの『翼の王国』です。


僕は現役引退後、飛行機に乗ることがほぼなくなりました。今、思えばもったいないことをしたもんだと少し後悔しています(あの頃は機内誌を読める気分じゃなかったから仕方ない)。

文庫本『あの空の下で』には、短編12編がおさめられています。毎月こんな素晴らしいストーリーを作れるとは、やはりプロは違いますね。

すべての短編に飛行機が絡んでいます。国内海外問わず、旅行好きの方におすすめです。

何度読んでも爽やかな気分になれます。ああ遠くへ旅行に行きたい!



これからも「四柱推命」を活用しながら、皆さんの幸せのお役に立ちたいと思っています。

次回以降も、キンおじさんのブログ、よろしくね~~。

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