ども~、皆さん元気い~~!
「さぁ、もっと幸せに!」が、このブログのテーマです。
少し前に、平野啓一郎(敬称略)の『ある男』を読みました。その後、すぐAmazon primeで映画も見ました。
最近のドラマや映画は、あまりおもしろくないなぁと感じていたので、久しぶりに心に残る小説に出会ったなと思いました。
平野啓一郎は芥川賞作家です。愛知県出身です。
僕と同郷ということもあり、彼も中日ドラゴンズファンだといいな、くらいのきっかけでした。
『ある男』同様、今回読んだ『マチネの終わりに』も強く心に響きました。
平野啓一郎(49)は、もはや僕にとっては、“天才作家”です。
『マチネの終わりに』をネタバレしない程度に紹介します。
”天才クラシックギタリスト”蒔野聡史(まきのさとし)と、”国際ジャーナリスト”小峰洋子(こみねようこ)の切ない恋愛小説です。
芸術や音楽と日常生活、グローバルに起こる戦禍、結婚と子供、父と娘、生と死など多くのテーマが絡みあって、蒔野と洋子の愛、お互いを思いやる心をより美しく際立たせ、読み手に迫ってくるのです。
読み進めていくと(特に後半)、「この後は、こうなってしまうんだろなぁ」と自分なりのストーリーを描いてしまうのですが、ことごとく、それもあっさりと裏切られました。
「本当に愛し合っている二人はこう考えるのか?」と驚かされると同時に、俗人的にしか考えられない自分が、少し恥ずかしいくらいになりました。
僕が思うに、この小説でいちばん言いたかったことは、蒔野から洋子への会話の中にあります。
「人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど実際は、未来は常に過去を変えているんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去はそれくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか?」
ふつう「過去は変えられない」と思いますね。この小説は、挑戦的に「そうじゃない」と言っているようです。
占い師をやっている60半ばを過ぎた僕には、少しわかるような気がします。
“現実と未来だけを見る”ことが大切なのは、そうしているといつの間にか”過去を変えている”からです。
あまりに卑近な例ですが、最近多いストーカー事件は“過去だけを見ている”し、現実を受け入れることができず、未来という前を向くこともできないからこそ起こっているように感じます。
「もしあの娘と食堂で同じテーブルになっていたら」、「もしあの娘と同じクラブに入っていたら」、「もし旅行ツアーであの女性と隣りの席になっていたら」など、すれ違ってしまった縁など、わからないだけで星の数ほどあるでしょう。そんなことを考えてしかたがないのです。
「もしあの時、あんなことを言わなければ‥」とか、「もしあの時、電話をかけていたら‥」これもおなじ。
人は「過去を忘れること」はできないですが、前を向いてさえいれば、どんな過去も時間経過とともに見方が良い方向へと変わってきます。僕はそう信じています。
だからこそ、めぐり逢った奇跡を大切にできるのですね。それは未来に向いているから。
そして「奇跡の積み重ねで今があるのかも?」と思えると、そんな場を作ってくれたいろいろな人に感謝できるかもしれませんね。
”マチネ”とは、フランス語で”朝、午前中”の意味だそうですが、劇場公演では「昼公演」を指します。なお、「夜公演」は“ソワレ”です。
これからも「四柱推命」を活用しながら、皆さんの幸せのお役に立ちたいと思っています。
次回以降も、キンおじさんのブログ、よろしくね~~。