こんにちは、Runeです。
タイトルに惹かれてこちらの記事を読まれた方は、おそらく「早くイラストが上達したい」「成長に伸び悩んでいる」「イラストで仕事がしたい」など
変化が見られなくて悩まれている方なのかと思います。
イラストが上手くなる薬というのは、残念ながらありません。
「楽してイラストが上手くなりたい」
という方は、毎日朝3分から始めるイラスト練習をオススメしています。
「自分は楽にイラストを描けている」と脳を騙して継続性を手に入れちゃおうという方法です。
実際に私が実験台となり、今も続いているのでオススメの方法です。
そうではなくて、
「つらいことはわかっている……けれど、一刻も早くイラストレーターになりたいんだ!」
という方。
知りたいですよね、早く上手くなる方法。
ゲーム業界で17年働いていろんな商業イラストを見てきた私が、
「1年でイラストレーターを上達させて」
とミッションを課せられたとしたら「果たしてどういう風にするだろうか」
というのを真剣に考えました。
正直なお話、
1年で企業イラストレーターの商業レベルまで上達させるのは無理か、
ほぼ寝ないで練習するくらいの覚悟が必要です。
結構無理な話だと思っています。
それでも、本当にやる気のある人はいると思うし、実際に達成できる方もいると思います。100人に1人くらい達成できる、くらいの感じでお話しています。
これからお話する内容は、
決して楽ではありません。多大な労力を支払うことになります。
もしかしたら、上手くなった後に唐突に描きたくなくなる時期が訪れるかもしれません。「なんで自分は描いてるんだろう、目指してるんだろう」と思ったり。それくらい急激な変化は起こると思います。
それでも、そんな世界を見てみたい、それでも参考になるならやってみたい という方は引き続きお読みいただければ幸いです。
今回は、皆さんが気になっていそうなお題をピックアップして、テーマに沿った内容を考えてみましたが、37歳になった私は「無理なくイラストを上達したらよい派」になっていることを述べておきます。
今となっては、1年で上手くなるよりも10年、20年と続けられる方が制作活動においては大事だと思うようになったからです。
ただ、学生だった頃の自分は「一刻も早く上手くなりたい」と思っていたのも事実です。この話で成長する方がいるなら、それは凄いことだ。そんなすごい人を見てみたいという思いもあり、共有してみようと思った次第です。
人様のイラストにあれこれ言うのは大変失礼な話なので、
過去の自分のイラストを見ながら、対策を考えていきたいと思います。
2007年の専門学生の時のイラストです。当時19歳。
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2007年1月23日 専門学校時のオリジナルキャラクターを描く課題
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全身を描いた という状態 色々言いたいことはあります
このキャラクターは、後で自分の技術でリファインしてみたいと思います。
顔の角度と全身図から、「描き慣れ具合」を判断します。
10段階で評価(10が最高)した時に
・正面顔(画像左上)3 他の顔は1
企業イラストレーターとして、必要なレベルは10段階中7と仮定します。
実際の現場で、正面顔を見ただけで「企業イラストレーターとして通用するか」はわかりませんが、出来るだけ数値で基準を説明していきたいと思います。
今、見返して思うのは 正面以外「漠然と難しいと思いながら描いたんだろうな」という感覚です。
あまり描いたこともなかった角度だったろうし、繰り返し描いてもいない状況だったと思います。
当時の自分は「顔を描く」のに必要な要素を分析出来ていないので、輪郭、目、鼻、口、前髪、もみあげ、後ろ髪、アクセサリー とすべてにおいて
立体感が取れていない状態でした。
要素を分解して、シンプルなら形にして練習をする必要があったのです。
この2枚を見て、解決策を考えます。
私だったら、昔の自分にこう言います。
「顔の形状をシンプルに捉える練習をしよう」
「体は別に練習していこう」
とにもかくにも、
①頭部のクオリティを上げるために 正面 10度 30度 の3つの形状をシンプルに捉える練習
②人体はアクションライン、クロッキーから 箱を使って練習
これを3か月みっちりやることを指示すると思います。
まずは、
坊主頭(頭部の素体)を繰り返し練習する
安定して描くには、形状の拠り所が必要だと思っています。
坊主頭を描く意味は
「これは安定して描ける!」と自分が自信をもって描けるものを得ることにあります。
キャラクターイラストは「この坊主頭」に髪や瞳や、化粧などをして目的通りにデザインすることです。
決まったキャラクターを描く際にも、坊主頭=素体と称しますが、素体ができれば、あとはそれに肉付けしていくだけになります。
坊主頭がかわいく描ければ、そのキャラはかわいい
ということを覚えておくのがオススメです。その状態でかわいくないものに、後で色々つけ足してもかわいくはなりません。(かわいい=納得する、と置き換えてもらってもOKです。)
坊主頭 正面顔と45度(右目がちょっと形状変かも…)
実際の坊主頭制作過程。継続して慣れてしまったため、箱で形をとることをしなくなっていますが、簡単にアタリをとって描いていくのはアリです。
寧ろ、見せ方としてはそうした方がいいと思うのですが、慣れた結果、逆に「アタリをとって自分の理想のバランスを描く」ということが出来なくなってしまいました。
考えながら描くフェーズを超えると、説明用にスピードダウンするのが難しくなるようです。
当時はわからなくて当然だったのですが、「キャラクターの様々な角度を描けるようになる」ことのレベル感を測れていなかったのが、伸びが遅かった原因だったと思います。
成長過程において、そんなに簡単な技術ではないと思うのです。
なので、これに固執しすぎると他の練習に手を付けられないので
「必要な角度を限定して覚える」
練習をさせると思います。
それが、正面、10度 30度 です。
そのうえで、1年を過ぎて別の角度を引き続き練習する という形です。
1年で上達したいなら、
1日10時間 3か月で900時間
ひとまず、これが出来るか が第一関門だと思います。
結構大変なことだと思います。
描くのが嫌になることもありそうです。
それくらい技術を急激に覚えるのは大変ということを理解してもらえたらと思います。
1年間、1日も休まず10時間練習で3650時間。
企業イラストレーターになれる私の勝手な基準でお話すると7000時間です。
単純計算だと、2年間みっちりやって「企業イラストレーターになれるか」というお話になります。
私は、これをやってほしい というよりは、繰り返しお話しますが、
毎日朝3分から描くことを慣らしていくことをオススメしています。
1日10時間は、いきなり毎日20km走ると宣言しているように感じられ、到底体力がないと無理 と思うのではないでしょうか。
絵を描くことも体力を使っています。
目、手、腕 を消費している状態なのです。なので、絵を描く ということは体力にも気を遣う必要があります。
徐々に体を慣らし、1日10時間絵を描ける環境、体力をつくっていく それが結果的に、長期で絵を描けることに繋がっていくと思うのですが、20代ではなかなか「体力」という話もピンとこないだろうな、ともこれを描いて思っています(30を過ぎた方は、きっと全力で頷いてくれるはず)。
なので、無理をせず、ただ夢に向かって頑張ってほしいなと思います。
今回だけだと説明しきれなかったので、また別の機会に
残りの9か月の練習と「人体をどう練習するのか」
を説明したいと思います、ではまた。