プログラムの問題の治し方

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プログラムの問題の治し方

インターネットを検索すると、よく起きるプログラムの問題点の解決方法が見つかります。この記事では、インターネットの情報を使う場合に気をつけることをまとめてみました。


インターネットは情報の宝庫
プログラムを開発する際に、インターネットは強力な武器です。 やり方がわからない場合でも、インターネットで検索すると、多くの人が行き詰まるようなケースは殆どインターネットで解決方法が解説されています。プログラムの不具合も、エラ〜メッセージなどを入力して検索すると、大抵は対処方法が見つかります。

インターネットで情報が共有されるようになって、プログラムの開発もより効率的に短期間でできるようになっています。

しかし、こうした情報を利用する際には注意が必要です。この記事では、インターネットなどの情報を利用する際に注意する点を紹介します。

ノウハウ集
以前勤めていた会社には、「不具合ノウハウ集」と呼ばれるデータベースがありました。 インターネットでプログラムの問題点を検索した際に見つかる情報は、この「不具合ノウハウ集」に近い情報が大部分を占めています。

不具合の対処方法を探したい場合に、検索に最も多く利用されるのが、エラーメッセージなどです。 特に、コンパイラや、インターネットで共有されている情報は、エラーメッセージを元に、何をしたら「エラーメッセージが出なくなる」かの情報が書かれています。

ここで気をつけなければいけないのは、「何故問題が起きているのか(原因)」と「具体的に何をしているか(解決方法)」を理解した上で対策をするのが重要です。

原因をハッキリさせないで、単に書いてある対策だけをやると、他の問題を起こす可能性もありますし、不要な処理を入れてしまうこともあります。

対処療法に注意!
特に問題になりやすいのが、「対処療法」です。

対処療法で問題になるのは、「治ったように見える」事が多いからです。 これは、病気の対処に似ています。熱が出た場合には、「解熱剤」を飲むと熱は下がります。 熱が下がると、取り敢えず当面の症状は解決されます。単に風邪をひいた場合には、これで良い場合もありますが、熱が出た原因が別にある場合には、また熱が出る可能性があります。その度に、解熱剤を飲めばある程度症状を抑える事は可能ですが、根本解決はしていないので原因がもっと大きな病気だったりする場合には問題です。

プログラムでも同じで、インターネットの対処法を使えば、エラーメッセージや症状を抑える事ができるるかもしれません。しかし、それはあくまで表面的な対処で、根本的な対策になっていない場合、大きな問題を隠してしまう場合があります。

そうなると、解決していない問題が後で大きな問題の原因になることもあります。

原因と対策をよく理解する事が大切
不具合の対処で大切なのは、その原因をきちんと理解して、対策がその原因をどのように避けているかを分かった上で対処する必要があります。インターネットで問題とその対策を検索すると、多くの場合複数の情報がヒットします。

大切なのは、一つの情報だけでなく、複数の情報を見て、その対策方法や原因の説明をまとめると全体像が見えてきます。 その上で、解決のためのストーリを頭の中で描く事が大切です。

問題点は、XXX である
そのは、XXX が原因で起こる
対策は、XXX をすることで、OOO になるので問題を回避することができる
この 3 点をハッキリさせると、根本的な対策に繋げやすくなります。 対策としては、インターネットの情報の「やり方」だけを入れて仕舞えば、大抵は問題が出なくなります。 その方法が、「適切」な処置なのかは、原因がハッキリしない限りわかりません。原因をハッキリさせるために、上の三つの情報をまとめる事が必要です。

まとめ
プログラムの不具合の修正は、病気の対処方法に似ています。 表面的な問題を避けるだけでは、問題の根本が解決されない場合も多く、後で大きな問題に発展する場合があります。

問題を対処する場合には、「問題点」「原因」「対処方法」をきちんと整理して、問題解決のストーリーを完成させることで、より確実な対処が可能になります。

根本を解決しないで、表面的な問題に蓋をするだけでは、問題は治らない場合が殆どです。

インターネットの情報はたくさんありますが、その説明の仕方もいろいろです。上に挙げた三つの点をきちんと説明して、問題解決のストーリーとして紹介している記事を見つけて、それを元に対策することでより確実な対処が可能です。 インターネットの情報もたくさんあるので、それを見分ける力もプログラミングのスキルの一部です。
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