Firebase ホスティングを何に使うか?

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Firebase ホスティングを何に使うか?

Firebase のホスティング機能を使えば簡単に Web サイト(Web ページ)をインターネットに公開できます。では、どのような使い方が良いでしょうか?この記事では、Firebase のホスティング機能の利用例を紹介してみました。


魅力は無料から始められる Web サイト!
Firebase のホスティング機能を利用した Web サイト(Web ページ)の一番の魅力は「無料から始められる」点ではないでしょうか?もちろん、利用する容量が極端に大きかったり、アクセスが爆発的に多い Web サイトの場合は、利用料金が発生します。しかし、殆どのケースでは、少なくても最初は無料の範囲内で利用可能です。しかも、特別な契約をする必要もないので、手軽に Web サイトを立ち上げることもできるのも大きな魅力です。

Firebase 側が広告を入れたりしないのも魅力です。無料で利用可能な Web サイトはホスティングサービスを提供する側が広告を入れて、そこから収入も得る場合が多いですが、Firebase は自分で広告を入れない限りは、無料でも広告なしでサイト運営が可能です。また、ご自分でドメインを所有している場合は、自分のドメインを使ったサイトとして運営することもできるのも大きな魅力です。

良い事ばかりではありません。。。
Firebase のホスティング機能は良いことずくめのような感じもしますが、良いことばかりではありません。 Firebase のホスティングの場合は、自分で、HTML や CSS を書いて Web サイトを構成する必要があります。もちろん、フレームワークを利用したサイト設計も可能ですが、HTML や CSS の知識が必要である事は同じです。

プログラミングや Web 制作の知識がある方の場合、こうした制約は大きな問題ではありませんが、そうした「専門知識」を持っていない場合はちょっと厄介です。WordPressd などの場合は、最低限の知識で、Web サイトを作ることもある程度は可能ですが、自分で最初からサイトを記述するとなるとこれは問題になります。 従って、Firebase のホスティング利用は、ある意味エキスパートの領域のようなイメージがあります。

その辺りが Firebase のホスティングの欠点になります。

しかし、無料から利用できるというのは大きな魅力なので、ちょっと頑張って HTML と CSS を勉強して Web ページを作るのは一つの方法です。それが難しい場合は、できる人に依頼してしまうという方法もあります。費用はサイトの規模や複雑さにもよると思いますが、シンプルな Web サイトで良い場合は、それほど高額の開発費を負担しなくても Web サイトを作ることは可能です。

シンプルなサイトが向いています
React や Vue などのフレームワークを駆使して作成すれば、かなり複雑な Web サイト(Web アプリや Web サービス)の実装も可能です。特に自分で Web サービスや Web アプリを企画・開発する場合には、Firebase の他の機能と組み合わせて利用すれば、本格的な Web サービスや Web アプリを短期間で開発可能です。

しかし、他人に依頼して Web サイトを作ってもらい場合には、複雑な Web サイトの場合には、費用もそれなりに高くなります。 依頼する側が Firebase に関して詳しい場合には、Firebase を指定して開発してもらう場合でも上手くいく場合が多いですが、必要な機能をもとに依頼する場合には、Firebase に詳しい人ではない場合には、Firebase ベース以外の機能を利用した提案も多くなるのでなかなか、Firebase を使いこなすという方向には行きにくい傾向が強くなります。

そうした中で比較的相性が良いと思われるのは、LP(ランディングページ)としての利用です。

なぜ LP と相性が良いか?
LP(ランディングページ)の場合、必要なページ数が少なくて済むので、HTML での記述でも大きな問題にならないケースが殆どです。一方でページ数が多くなるビジネスの Web サイトの場合、必要なページも多く、ブログなども統合したサイトの場合には、WordPress などで作った方が効率的で綺麗な Web サイトを作りやすくなります。逆に言えば、LP(ランディングページ)の場合は、わざわざ WordPress を使う必要もないので、競合しない分野になります。

さらにいうと、LP の場合、特定の期間に限定した公開という使い方も多いので、簡単に公開できて、必要な時にだけ利用できる Firebase のホスティングはとても都合が良いことになります。

LP(ランディングページ)の作り方の基本は、「他のページに移動することなく最後まで見てもらう」というのが基本コンセプトになるので、ページもいろいろなメニューを持たない方が有利ですし、その分ページの構成がシンプルです。そのため、LP(ランディングページ)の場合、HTML の記述もシンプルで初心者でも書きやすい場合が多いので、デザインさえしっかりできれば、ある程度自分でも制作可能です。

LP から移動するページの殆どは、購入や参加申し込みのフォームになるので、作成するページもせいぜい 2〜3ページです。

そう考えると、最も相性が良い分野ではないかと思います。

依頼も、LP(ランディングページ)の作成・デザインという感じで募集ができるので、あとは、思い描く LP(ランディングページ)のイメージを制作担当者に伝えることができれば比較的わかりやすい形で依頼ができます。

まとめ
Firebase のホスティングサービスの場合、Web サイトの制作で一番よく利用される WordPress を利用することができません。 従って、WordPress で Web サイトを作る前提の場合は Firebase のホスティングは利用できません。

もちろん、ご自分で Web サイトを企画・開発できる方の場合には、フレームワークなどを駆使して Web サイトを作れば、本格的な Web サイトを作成することは十分に可能です。

Web サイト(Web ページ)の制作を誰か他の方に依頼する場合には、WordPress と余り競合しない形態の Web ページの方が相性がよくなります。その中でも LP(ランディングページ)は、必要なページ数うも少なく、HTML ベースの記述でも十分に制作できるので利用しやすいエリアです。しかも、不定期に運用する場合でも、固定費用が必要ないため、必要な時に簡単にインターネットに公開できる Firebase のホスティングは有利です。
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