初詣や厄払いのために神社へ行く人、お寺に行く人、さまざまですが、そもそも神社とお寺にはどのような違いがあるんでしょうか。
「違いが分かりません」という方もけっこう多いので、ここで簡単に説明します。
境内を見渡したとき、まず気づくのが鳥居の有無ですね。
鳥居は神社を象徴する地図記号です。
つまり、鳥居があればほぼ神社と思っていいでしょう。
他方、お寺の入口には山門と呼ばれる門が建っています。
また、お寺の大半には仏像がありますが、神社に神像なるものはほぼ存在しません。
代わりに獅子や狛犬などの像が置かれています。
聖職者の姿にも違いがあらわれます。
袴をつけ、冠や烏帽子をかぶっていれば神職のため神社。
袈裟を羽織っていれば僧侶なのでお寺です。
こうした見た目の違いから判断しづらいのが、名称です。
たとえば「神社」も「寺」もつかない「〇〇明神」「○○不動」「○○大師」と見て、神社かお寺か分かるでしょうか。
「明神」は神につける敬称なので神社。
「不動」は仏教の不動明王を指す言葉であるのでお寺。
「大師」は弘法大師空海の呼び名からわかるように、これもお寺です。
ちなみにタイトルの画像は愛知県豊川市の豊川稲荷です。
稲荷だから神社だろうと多くの人が思いますよね。
しかし実は、豊川閣妙嚴寺という正式名称のれっきとした曹洞宗のお寺なんです。
神社とお寺の簡単な違いを表にしましたのでご覧ください。
「ここは神社なのか?お寺なのか?」
というときにお役立てくださると幸いです。