【2020年最新】アジアで今急速に成長している” Shopee “って?

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近年東南アジア・台湾で急速にシェアを拡大し、2019Q2には月間アクティブユーザー数&アプリダウンロード数において、東南アジア・台湾でそれぞれ1位を獲得したECモール”Shopee”。
2015年にシンガポールで初のサービスインを行い、数年でアジア最大級のモールへと成長したまさに超新星。まだまだインターネット上でも情報が少ないこのShopeeの何がそんなにすごいのか。今回はその秘密に迫ります。

|Shopeeについての基礎知識
Shopeeは、アメリカNASDAQに上場しているSea Limited.(本社:シンガポール)が展開している東南アジア最大級のECモール。既にアリババグループ 「LAZADA」や「Qoo10」といった老舗ECモールが東南アジアでプレゼンスを確立していた中、 後発隊として2015年にシンガポールでサービスイン。その後、マレーシア、タイ、インドネシア、ベトナム、フィリピンと順々に裾野を広げ、その後台湾へも参入。3年で月間流通総額が70倍になるなど急成長を続け、2019Q2には月間アクティブユーザー数&アプリダウンロード数において、東南アジア・台湾でそれぞれ1位にまで上り詰めた。
‣数字で見るShopee
#展開国数:7か国 #アプリダウンロード数:2億+ #従業員数:9,000+ #SNSフォロワー数:1,000万+ #総流通総額(USD):103億+ #11.11セール1日のオーダー数:1,200万+

| ECプラットフォームとしてのShopeeの特徴
これだけの急成長を実現したShopee。他のECプラットフォームと比較してShopeeが際立つ点は ①モバイルファーストのプラットフォーム設計 ②ソーシャルを基軸としたショッピング体験 の2点といえる。
日本においても若い世代を中心に、インターネットへのアクセス手段がパソコンではなくモバイル中心になってきていることは広く報道されている。しかし、東南アジアではその傾向は一層強く、モバイルでのネットショッピングのシェアが急速に拡大を続けている。Shopeeにおいても、現在売り上げの約39%がモバイルデバイス経由とのことだが、2020年までにモバイルトラフィックが8倍に増加すると予測しており、今後はさらにモバイルでのショッピング体験の向上に注力すると話している。
また、多くの人がソーシャルメディアから影響を受けて、買い物をすることが多い事実を受け、Shopeeでは、自分のショッピング体験を様々なソーシャルメディアで簡単にシェアできる、まさにSNS一体型のショッピング体験ができるように設計されている、ハッシュタグでの商品検索や、気になる売り手をフォローし、自分のフィードでアップデートを確認できるなど、ソーシャルメディアの使用感に近い感覚でショッピングを楽しむことができる。

|拡散力のあるマーケティング 
Shopeeのユーザーがこれだけ急速に増加した要因の大きな一つが、Shopeeが得意とする「拡散力のあるマーケティング」である。各国の若者に人気のインフルエンサーを広告塔としたインフルエンサーマーケティングを積極的に行っており、若者を中心に急速に認知・ユーザー層の拡大を実現している。また世界的に有名な著名人を、ブランドアンバサダーとして起用。過去には韓国の人気アイドルグループBLACKPINKや世界的なサッカープレイヤーCristiano Ronaldoが起用されており、このアンバサダーを起用した広告はSNS上で毎回大きな話題を呼んでいる。

|まとめ 
今回はアジアを中心に急速にプレゼンスを高めている超新星”Shopee”の秘密に迫りました。競争が激しいECプラットフォーム市場においてこれだけ急速にシェアを拡大できた理由として、やはり時代に即したプラットフォーム設計やマーケティングに取り組み、若者の心を掴むことに成功してきたことが大きな要因といえるでしょう。まだまだ勢いが衰える様子を見せないShopee。今後のさらなる取り組みに期待したいです。


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