今の恋人の事は好きでも嫌いでもない。強いて言えば好きな方。
でもこんなんじゃダメな気がする…。でもでもまた一から恋人探すのってめんどくさいなァ。
同棲しちゃってるから別れるにしろ手続きや別れた後の過ごし方を考えただけで息苦しい…このままでもいいか。
別れたら職場(学校)が気まずい事だらけになってしまう。もう少しこのままでいてもいっか。
そんなモヤっとしたお気持ちでしょうか。
今回はなぜズルズルと付き合ってしまうのか。
※今回は「他に好きな人が出来て迷っている」とか「恋人の嫌なところが気になる」といった明確な理由で悩んでいる方向けではなく、なぜ別れるという判断が出来ないのか分からない方向けの記事となります。
さて。どうすれば納得できる判断が出来るのでしょうか。
まずあなたの今の状態とは…?
今なぜモヤっとしているのかを明解にしてみましょう。
原因①【サンクスコストバイアスの状態】
サンクスコストバイアス…既に時間やお金等を使ってしまったという理由だけで今の状態(損かもしれない状態)から更に時間・お金を使い続けてしまう心理的傾向。
今あなたはこの状態に近いのかもしれません。
今まで長く付き合ってきた素敵な思い出と時間(現実的にお金)が別れるという判断をすることでゼロになる気がして、一歩を踏み出せないでいませんか。
「こんなにプレゼントや二人の事にお金をかけたのに今更後戻りなんて。」
「付き合い続けたらもう一度好きになっていくかもしれないし…。」
「選択した人生の失敗を認めたくない。」
こういった気持ちに当てはまるのであればサンクスコストバイアスによる影響があなたを悩ませているのかもしれません。
原因②【授かり効果の状態】
授かり効果…所有というのは人の心に大きく影響する。今目の前にあってもわざわざ買わないものでも、一度所有してしまうと失うのが怖いと感じる心理的傾向。
これはものだけでなく、立場や人にも当てはまります。
今、同棲できているこの状態を手放してしまったらどうなるんだろう。
とか、今の恋人を手放したら自分の支えが一つ減ってしまう。といった今手に入れたものが無くなるという事に対して漠然とした恐怖が現れていませんでしょうか。
原因③【現状維持バイアスの状態】
現状維持バイアス…現状をそのまま保持しようとする心理的傾向 。 人は未知なものや未体験のものに恐怖を感じるため、現状を保とうとする傾向が強いと考えられています。
「もう恋人がいなかった時の自分がどうなるのか分からなくて怖い」
「今までの状態の方が心地いいのでは…」
こういった今の状況から変化する事を恐れている可能性はありませんか?
これは人が哺乳類として生命を脅かされる行動を積極的にしないよう組み込まれた遺伝子的なものなので、排除する事は難しいですが、このことを理解する事は出来るはずです。
ではこういった気持ちはどうやって解決に持っていけば良いのでしょうか。
解決①【持ってない事にしてみる】
今のあなたが恋人ともう一度出会ったら、同じように付き合いますか?
同棲前に戻れたら、また同棲をしますか?
このように、今手に入れていると感じているものをまだ持っていなかったとしたら手に入れようとするのか?を考えてみます。
そこで、NOが出てきたなら少し前に進めたかもしれません。
解決②【“もったいない”を克服する】
私たち日本人に根付いている“もったいない”。
しかし今迷っている時間すら有限です。もったいないかもというあやふやな気持ちでさらに無駄な事をしていないかどうか考えてみましょう。
解決③【能の作りを理解する】
原因の①~③のように自分達ではどうしようも出来ない反応をしてしまう生き物である事を理解してみましょう。
そうすると“今は恋人と別れるという選択をしても生命が危ぶまれることはないぞ、脳よ。”と自分から湧き手でくる感情を客観視できるようになります。
解決④【失敗は、無い】
失敗は成功よりも学べる事が多い貴重な経験とタイミングです。
選択を間違えたとか、見る目が無かったとか、そういったことから自身の身になる事が必ずあるはずです。
少しでもモヤモヤが晴れると嬉しいです。ご参考下さいませ。