こんにちは。イラストレーターのはしもんです。
オリジナルのイラストを依頼したいけど、はじめての依頼はわからないことだらけの人も多いと思います。
そんな人に見てもらいたい初心者さんに向けたイラスト依頼講座。
イラスト制作に関係する専門用語や依頼の際に知っているとためになる情報を
ブログで発信しています。
第4回目の今回は「ベクターデータとラスターデータ」についてお話させていただきます。
まずはこちらの2つのイラストをご覧ください。
一見、同じイラストのようなこの2枚のイラスト。
これを少し拡大してみましょう。
どうでしょう?イラスト①は拡大しても画質がかわりませんが
イラスト②は拡大することでドットが現れ、画質が粗くなります。
これがベクターデータとラスターデータの最大の違いです。
イラスト①がベクターデータ、イラスト②がラスターデータになります。
ではまずイラスト①ベクターデータについて解説します。
ベクターデータとは?
ベクターデータは図形の線の太さや曲がり具合を複雑な計算式で表現したデータです。メリットは拡大しても画質が粗くならないということ。
これにより、画像の劣化を気にせずデータを拡縮できます。
しかしながら写真のように繊細な色の表現は向いておらず、綺麗なグラデーションは表現できません。
このような観点から、ベクターデータは色をあまり多様せず、拡縮を頻繁に行うロゴやキャラクターデザインの制作によく使われます。
ベクターデーターで使われる代表的なファイル形式はai・pdf・svg・epsです
画像のファイル形式でよく使われるjpg・pngはベクターデータにできないので注意が必要です!
ラスターデータとは?
次はラスターデータについてです。
ラスターデータは格子状にならんだピクセルで構成されているデーターです。
メリットは綺麗なグラデーションが表現できること。このため複雑な画像表現に適しています。写真はもちろんのこと、手描きのイラストをデータ化する時もラスターデータであることがほとんどです。
デメリットは画像を拡大するとぼやけてしまうこと。また、拡大縮小をくりかえすと画質がどんどん落ちてしまいます。
ラスターデータもロゴやキャラクターの制作は可能です。ただ、解像度の高いデータが必要にある可能性があり、その際はデータ容量も大きくなってしまうので注意が必要です。
ラスターデータで使われる代表的なファイル形式はbmp・gif・jpg・png・
tiff・psdです。
最後にベクターデータ、ラスターデータの特徴を表にまとめました。
自分にあったデータ形式をえらんでイラスト依頼にお役立ていただければ幸いです。
ではまた次回^^