人事評価制度というと、「従業員が何十人もいる会社が導入するもの」というイメージがあるかもしれません。
しかし実際には、従業員10名未満の小さな事業所ほど、評価の基準を決めておくことが大切です。
## 小さな事業所で起こりやすい評価の悩み
人数が少ない職場では、経営者や管理者が従業員一人ひとりの働きぶりを把握しやすい反面、次のような問題が起こりやすくなります。
・評価が経営者の感覚で決まってしまう
・昇給した人と、しなかった人の違いを説明できない
・目立つ従業員ばかり評価される
・真面目に働く従業員の頑張りが見落とされる
・従業員が何を頑張ればよいのか分からない
毎日顔を合わせる小さな職場だからこそ、好き嫌いや印象ではなく、共通の基準で評価する仕組みが必要です。
## 複雑な制度を作る必要はありません
小規模事業所の人事評価制度は、大企業の制度のように複雑にする必要はありません。
評価項目は10~15項目程度でも十分です。大きく分けると、次の3つの視点で考えます。
### 1.基本的な勤務姿勢
・遅刻や欠勤
・あいさつや身だしなみ
・報告・連絡・相談
・職場のルールを守っているか
・周囲と協力して仕事ができるか
### 2.職種ごとの業務能力
整骨院であれば、患者対応、施術補助、カルテや記録の正確さなどが考えられます。
クリニックであれば、受付対応、医療事務、院内連携など、介護・障がい福祉事業所であれば、利用者対応、記録、事故防止、職員間の連携などを評価します。
職種によって仕事内容が異なるため、全員共通の項目と、職種別の項目を分けることがポイントです。
### 3.職場への貢献や役割
・後輩に仕事を教えている
・業務改善の提案をしている
・忙しい職員を手伝っている
・クレームやトラブルに適切に対応している
売上や件数だけでは見えない、日頃の行動も評価できるようにします。
## 評価基準は具体的な言葉で決めます
単に「協調性がある」「積極性がある」と書くだけでは、評価する人によって判断が変わってしまいます。
たとえば「報告・連絡・相談」であれば、次のように具体的にします。
5:問題が起こる前に、自分から相談・共有できている
3:必要な報告・連絡をおおむね行っている
1:報告が遅れ、業務に支障が出ることがある
このように基準を言葉で示すことで、評価する側も従業員側も納得しやすくなります。
## 最初から給与に直結させないことも大切です
新しく作った評価制度を、すぐに昇給や賞与へ直結させると、従業員から不満が出る可能性があります。
まずは半年程度試験的に運用し、評価項目が実際の仕事内容に合っているか確認する方法がおすすめです。
自己評価、上司評価、面談までを一度実施してから、分かりにくい項目や評価しにくい基準を修正します。
評価結果を昇給や賞与に反映させる場合は、就業規則や賃金規程との整合性も確認しておきましょう。
## 人事評価制度は「従業員を育てる仕組み」です
人事評価制度は、従業員に点数をつけることだけが目的ではありません。
「事業所として、どのような働き方を大切にしているのか」
「次の評価までに、何を頑張ればよいのか」
これらを従業員に伝え、成長を支援するための仕組みです。
小さな事業所でも、評価基準を見える化することで、面談や指導がしやすくなり、従業員の納得感にもつながります。
## 従業員10名未満の事業所向けに作成します
従業員10名未満の小規模事業所を対象に、実際の仕事内容を聞き取ったうえで、シンプルに運用できる人事評価制度を作成しています。
整骨院、クリニック、介護事業所、障がい福祉事業所などの評価制度に対応可能です。
【基本料金:30,000円】
・1事業所、従業員9名まで
・2職種まで
・人事評価シート
・評価集計表
・面談用シート
・簡易運用マニュアル
・修正1回
「評価制度を作りたいけれど、何から始めればよいか分からない」という方は、お気軽にご相談ください。