誰かの心を動かしたいのなら、「説得」ではなく「納得」させる文章を書く必要があります。
1.説得
私たちが文章を書く目的は「読んでいる人」の心を動かすためです。
しかし多くの人はこの事実を知っているのに心のどこかで
「自分のことを分かって欲しい」
と思いを込めながら文章を書いています。
今回は恋愛を例に説明していきます。
LINEでの告白の場面を想像してみてください。
メッセージを送る目的は1つ
「読んだ相手が自分を好きになってくれること」です。
しかし、いざ書いてみたメッセージは
「自分の相手に対する思い」でいっぱいになってしまいます。
「自分のことを分かって欲しい」 という強い気持ちは
「相手の心を押し切る」つまりは説得となってしまうのです。
「説得」する場合には、
「反論されても自分自身が倒れないだけの強固な論理や証拠」
が必要になってきます。
告白の際、この論理や証拠はルックスや頭の良さになるはずです。
そう考えると、ほとんどの人がこれらを完璧に準備するのは非常に難しいはずです。
2.納得
つまりよほどの論理や証拠がない限り、説得によって人を動かすのは非常に難しいのです。
そこでほとんどの人は恋愛経験を積んでいくと説得ではなく、納得させるという手法で相手の心を動かしていくことになります。
「説得」と「納得」
どちらも相手の心を動かすと言う意味では共通していますが、そのアプローチの仕方は全く変わってきます。
説得が相手を押し切るのに対し、納得は相手に歩み寄ってもらうことを目的としています。
相手に歩みよってもらうためには「相手の気持ち・価値観に共感し、自分の気持ち・希望を伝え、それを受け入れてもらうこと」が必要となります。
例えばデートで自分の好きな場所に行きたい時は、
「○○さん、今日はお疲れさま。○○さん甘い物好きって聞いたから、今度○○ってところに行きませんか?」
と相手の立場に立ってこちらの提案を打診したり、
「周りの人も良くいく場所なんだって!ちょっと試しに行ってみようよ」
と言葉に客観性を持たせたりして相手を納得させたりします。
自然と相手の希望や気持ちを優先してしまう瞬間。
自分で決めているように錯覚し、相手に心を動かされてしまっていること。
これが納得すること、口説き落とすということです。
3.心が動く理由
「なぜこんなにも簡単に、そして心が動いてしまうのか。」
その理由は簡単です。
それは「自分たちは他人のことには興味がないから」です。
どんなに立派な教え、有益な情報や英会話であろうと、それが自分にとって他人事である事には耳を貸そうともしないし、覚えようともしないのです。
これは「説得だ」と思って心が無意識に反発しているのです。
そこで逆に「これは他人事じゃない、自分のことだ」と思うと、ようやく耳を傾けるようになり、そして不思議と自ら歩み寄ってくるようになるんです。
私たちは正しいだけ、気持ちだけでは決して動かないのです。
頭で正しい意見ばかり、自分の意志や論理を伝える。
正解を伝えるだけでは、相手に届かないのです。
肝心の心、相手の心を動かすためにも他人事ではなく、自分事として相手に認識させること。
納得させる文章を書く必要性・大切さはここにあります。