先祖や家系図などに関係するITサービスに「FamilySearch」というのがあるのですが、私もアカウントを持っていて、たまに参照することがあります。
もともとこのサービスは世界最大の系図団体で、ユタ系図協会として設立されたのですが、モルモン教の末日聖徒イエス・キリスト教会の系列団体が運営しています。
ユタ州のソルトレイクシティは、モルモン教徒が作った町として有名ですね。
このファミリーサーチには、日本人の系図に関する資料などもあるので、大いに参照するわけですが、個人的には「主たる資料」というよりは「参考資料」の位置づけです。
また、個人が自分に関係する系図や系譜を登録することができるので、あなたやわたしから見て
「まったく第三者の系図が、自分の家系図に繋がったり、連動したりする」
ことが稀に生じるのですが、その信頼性については、現時点ではなんとも言えません。
ファミリーサーチのサービスとして、スマホ向けに「ファミリーツリー」というものがあり、たとえば私の家系図の判明分を登録してゆくことで、理論上は、いつかは日本中のすべての家系図が連動する、ということが生じるようになっています。
考え方としては、とても面白いですし、実際に第三者の家系図と繋がる箇所が出てくれば、それは先祖調査に役立つものだと思います。
さて、先日「ファミリーツリー上に記載された」ある家系図のデータについて検証していったのですが、現実の公的資料に書かれた情報とまったく合致しないデータが見つかり、かなり当惑しました。
ファミリーツリーに登録されているデータは、ある程度まとまった量と、ある程度しっかりした内容の情報だったので、
■ すべてが荒唐無稽なフェイクである
とも思えないのですが、どうも「怪しい」というか、「何かの誤認が多いのではないか」という情報内容でした。
そこで、関連する30人〜50人ばかりの人名を、当方で別の検索方法で調べたのですが、誰一人として公的資料に記載されている人名と合致せず、結論として「信頼性を担保できない」ということになりました。
ファミリーツリーは、誰でも自由に登録できるし、誰でも自由に系図情報を記入することができます。
なので、それが真理真実であれば、別の人の先祖調べに役立つわけですが、逆に「誤認や誤りが含まれていると」、さらなる誤認を引き起こしかねないので、難しいところだなあ、と思います。
ましてや仮に、「創作された人名」などを登録してしまうと、いっそう信頼性がなくなってしまいます。
もちろん、あえて間違った情報をわざわざファミリーツリーに登録することは、その理由がないとは思うのですが・・・。
先祖調べとは何か、ということをシンプルに言い直せば
「個々の家庭内の究極の個人情報である、個人の話」
を
「公的な資料と付け合わせる」
作業です。
それぞれの家庭内の伝承は、家庭内の個人情報ですから、本来は外部からはアクセスできない「内側の話」です。
しかし、その内側の話が「正しい」かどうかは、内側のままでは検証しようがないのですが、「公的資料などで外側の話と突き合わせて合致すれば」それが真実であると確認することができます。
そのため、先祖調べをワークとして活動している私がやっていることは、ご依頼をいただいたら、そのデータを公的資料と突き合わせて確認する作業をくりかえしてゆくのですね。
ファミリーサーチのデータは、そういう意味では公的資料には当たりません。あくまでも内側のデータを、検証無しでアップロードしているものですから、そこが現時点では「参考資料止まり」としてしか使えない由縁になるでしょう。
もし、みなさんの中でもファミリーサーチがらみで気になることがあれば、こちらでも調べてみますので、ぜひご依頼してみてください。