二人で会う時は、おうちデートが定番で、たまに外出してもショッピングセンターをうろうろして終わり。
外食は安いチェーン店で食べるか自炊オンリー。
こんな彼と交際して3年。
そろそろ結婚しよう、という話になっている。
彼は、私との結婚生活のために超節約生活をして貯金してるって言ってた。
だから、普段の節約デートも仕方ないと思ってた。
でもいざ結婚へ、という頃になって彼のお金に対する価値観に我慢できないほどの違和感を感じている。
結婚指輪についても、彼はいらないんじゃない?と買わない方向で進めようとしているし、挙式もお金がかかるから籍だけでいいのでは?
というスタンス。
たしかに結婚後はお金がかかるから、貯金してお金を残しておくことは大事だけど・・思い描いていたウェディングとはあまりにも違う。
彼がケチケチしてお金を使わないことは、真面目に私との未来を考えてくれているためだと思っていたけど、
結婚後も今のようなドケチ生活が続くと思うと、絶望的な気持ちになる。
私はこんな彼と結婚していいのでしょうか?
幸せになれるのでしょうか?
こんなご質問を頂くことがあります。(相談内容は架空のものですが、実際によくあるご相談です)
・働いて得たお金を無駄使いせずにこつこつ貯金する。
・今の欲求よりも将来の備えを万全に。
・あらゆる誘惑を断ち、貯金残高とひたすら向き合いながら
資産を増やしていくことが喜び。
こんな人は堅実で、しっかりした人に見えますよね。
一方で倹約が行き過ぎると、対人関係がギクシャクしてくることもあります。
いわゆるケチな人、という印象を周囲に与えて人が去っていってしまいます。
こういう節約家の彼とご結婚を考えている場合、結婚後もドケチ生活を強いられる可能性はかなり高いでしょう。
彼の節約しなければ!という気持ちは、相談者様が思っている以上に根深い理由が隠れています。
二人の将来のため、という理由ではなくお金がなくなったら怖い、お金がなくなったら、またあんなに苦しい思いをすることになる・・
という強い怖れに捕らわれている状況です。
↑このカードが過去に出ていた時は、お金がないことによって生活苦に陥り、辛い経験をしてきたサインです。
お金が足りなくて、あんな思いをするのは絶対に嫌だ
お金はいつなくなってもおかしくない、貯めこんで死守しておかなければ!
だから贅沢は敵だ!今欲望に負けたらとんでもないことになるぞ!
そんな恐怖のフレーズが深層心理下で彼を支配しています。
本当はやりたいこともあるし、あれが欲しい、あそこに行きたい、という気持ちはあっても目標額を達成するまでは安心できません。
だから、そんなことに興味はないと自分を言い聞かせて、それが本心だと思ってしまうのです。
問題は、そのような人と結婚をして相談者様が幸せになれるのか?
というところですね。
お金に対する彼のブロックが外れれば、幸せな結婚生活は可能でしょう。
お金を失いたくない、という思いに縛られることで失うものの大きさと、
お金を使うことで得られる幸せな経験、を
彼に思い出させることができれば、お金の価値観にバランスが生まれて、相談者様も楽になれます。
例えば、たまにカフェにいって美味しいスイーツを食べながら、
「お金のおかげで、あなたとこんなに美味しいスイーツを食べながらお話できて幸せ♡」
というようにお金があって、それを今楽しむために使ったから私はこんなに嬉しい、という表現を意識して使うのです。
普段は必要なもの以外にお金を使うのは悪だ!
という観念に縛られていた彼の心が、だんだんと解きほぐされてきます。
そして物事にはその時期にしかできないことがあって、今を過ぎたらもう経験することはできないということを意識します。
お金を貯めこむことに集中するあまり大切なものを失う経験がセットでついてくる時が、意識の変化タイミングです。
場合によっては、相談者様が一度彼の元を去るというご決断も必要かもしれません。
もともと、失うことが怖い、という恐怖からスタートしている行動が行き過ぎた節約生活です。
怖れて動かずにいる間に、今しかできないことを失っていく、ということを実感するまでなかなかお金に対する観念を手放せないのですね。
節約は、将来の自分を守る堅実な行動であることは確かです。
しかし、あまりにもそこに集中するあまり、気持ちを満たす割合がゼロになってしまうと結婚生活も人間関係もバランスが崩れてきてしまいます。
一人で超倹約生活をして、目標額まで駆け抜けるのもかっこいい姿勢ですね。
しかし、今後自分と生活を共にするパートナーがそんなドケチ生活というストイックな長距離マラソンをしているなら、寂しくて窮屈な思いをする日々が増えてしまいます。
あなたが今の彼のお金の使い方に不満があるなら、もう火種は出ていますね。
結婚前に
彼のお金に対するスタンスが変わるかどうか?確かめる期間を設けてみるのもおすすめです。
結婚は大切なあなたの人生を左右するご決断です。
不満や不安を抱えたまま、スタートする必要はありません。
彼の深層心理や行動がどう変化していくのか?
対策しながらじっくり観察してみてくださいね。