■ 昨日の勉強会で出た「汚いチャート」という言葉
昨日の勉強会で、メンバーの方からこんなやり取りがありました。
「ちょっと汚いチャートですが、この通貨ペアで入ってみました。」
この「汚い」という言葉、トレードの世界ではよく使われます。 具体的には、上下にヒゲが多く、ローソク足の実体が小さくなりやすいチャートのことです。
例えば、
陽線で終わるかと思えば、次の足は陰線で上ヒゲが長い。 陰線かと思えば、今度は陽線で下ヒゲが長い。 上下どちらにもヒゲが伸び、方向感が定まらない状態。
今回、メンバーの方がエントリーされた通貨ペアも、まさにそういった形でした。
私なら、この時点で監視対象から外します。 なぜなら、「汚い」と感じる相場は、期待値が低いことが多いからです。
■ なぜ「汚い相場」は期待値が下がるのか
例えばですが、綱引きで考えてみてください。
力が拮抗しているとき、綱の中央は右に左に行ったり来たりします。 どちらが勝つかは分かりません。
この「右にも左にも動く状態」が、 相場でいうところのヒゲが多く出る状態だと考えていただくと分かりやすいです。
売りと買いの力関係が拮抗していて、 相場の中に“強い側”が存在していない状態です。
この場面でエントリーするということは、 勝つか負けるか分からない場所にBETしているのと、あまり変わりません。
■ 相場が一方に動き出す瞬間とは
綱引きでも、勝負がつくときは意外とあっさりしていることがあります。
例えば、 一人が体勢を崩して足を滑らせた瞬間。
それまで拮抗していたバランスが崩れ、 一気にどちらか一方に引きずられて勝負が決まります。
相場も同じで、 一方的な流れが出てからのほうが、 方向性ははっきりします。
私は、 「動き出してから入る」 という考え方を、常に優先しています。
■ 「キレイなチャート」とは何か
では、私が考える「キレイなチャート」とは、どういう状態か。
もう一度、綱引きで例えてみます。
10対10の綱引きで、 9人目までは左右とも同じような体格だったとします。
ですが、最後の1人だけ、 右側は普通の人、 左側は大相撲の力士のような体格だったらどうでしょうか。
この時点で、 どちら側の期待値が高いかは、かなり明確になります。
それでも、あえて右側にBETする。 これが、トレードで負けやすくなる構造だと私は考えています。
■ 期待値が高くなる「タイミング」の考え方
人は、ずっと最大出力で力を出し続けることはできません。
綱引きでも、
「せーの」 「よいしょー」
と、掛け声をかけますよね。
この 「せーの」 のタイミングは、力を溜めている状態です。
相場で言えば、
・動きが止まっている ・一度、逆方向に押し戻されている
こういった場面に近い状態です。
私は、この「準備中」のタイミングでは、基本的にBETしません。
■ エントリーするのは「動き出してから」
そして、
「よいしょー」
のタイミングで、 綱の中央が明らかにどちらか一方に動き出してから、初めてBETします。
相場でも同じで、
・方向が出たあと ・流れが見えたあと
この段階になってから、判断します。
100%勝てることは、もちろんありません。
ですが、 期待値の高い側にBETし続けることで、 トータルの結果は、少しずつそちらに寄っていく。
私は、そういう前提でトレードを組み立てています。
■ のん式FXで重視している「判断の設計」
のん式FXでは、
・どこで相場を監視対象に入れるのか ・どこで見送るのか ・どこで初めてエントリーを検討するのか
この流れを、 感覚ではなく、チェックリストとして固定しています。
「キレイか、汚いか」 という感覚的な言葉も、 実際には、
・ヒゲの出方 ・ローソク足の並び ・MAやラインとの位置関係
といった、 いくつかの“判断条件”の集合体です。
それを毎回、 同じ順番で、同じ基準で確認する。
その積み重ねが、 トレードをギャンブルではなく、 作業に近づけていくと考えています。
■ 最後に
相場は、 いつも分かりやすい形をしているわけではありません。
むしろ、 「分かりにくい時間」のほうが、圧倒的に長いです。
だからこそ、
・入る場所 ・入らない場所
この2つを、 事前に決めておくことが、 長く相場と付き合う上で、大切だと思っています。
キレイな相場だけを選ぶ。
この考え方が、 トレードの負担を、 少しでも軽くするヒントになれば幸いです。
■ サービスについて
このような「入らない判断」「見送る基準」を、 感覚ではなくチェックリストとして整理し、 MT5インジケーターと実例ベースで学習できる形にまとめているのが、 私が提供している「のん式FX」の学習設計です。
チャートに張り付かず、 期待値の高い場面だけを選べるようになりたい方にとって、 一つの参考になれば幸いです。