連絡が来ない女の子たちへ

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女の子の恋愛は「連絡が来ない夜」への悩みがセットでついてくる。

かつては逢瀬、かつては電話、かつてはメールだったし、今はラインだ。

彼の気持ちを知りたくて、夜中に検索しては「連絡が減っているのは、彼からの愛情とは比例しません」と読んで安堵するものの、検索は止まらず「好きな女の子には必ず連絡します」と読んで、どこか納得しながら悲しくなる。検索のゴールを「気持ちがありません」に設定していることも、薄々わかっている。比例しないなんて嘘だ。好きな気持ちがあった頃はこんなに暖かいラインが毎晩うるさいくらいにきていたじゃないか、と以前のラインを読み返してはひたすら悲しくなる。こちらから送るにしても、どんなラインを送れば成功するか、さらに検索する。長考を重ねれば重ねた文章だけ、返事が来ても来なくても気持ちは満たされず、切ない気持ちで眠りにつく。

そのうち、自分は恋愛に依存しているのではないか、とラインをするのをやめてみたりする。でも、恋をしている前はどんな夜を過ごしていたのか忘れてしまうくらい、夜が困る。とにかく夜の時間が困ってしまうのだ。また来てる、と思っていた頃が懐かしい。いつからまたきていない、と思うことになったのか。きていても、やっときた。と思うことになってしまったのか。そんなこともぐるぐると考える。

女の子はずっとずっとそうやって、連絡の来ない夜を過ごしてきた。これは、恋する女性に例外なく、容赦なくやってくる夜だ。

安心させて欲しい、この不安な夜を私に与えないで欲しい。そんな気持ちをストレートにぶつけることができたなら、どんなにいいだろう。

いや、溜まった不安をぶつけても、うまくいかないことはわかっている。私が不安にさせるな、と言ったから来るラインなんて、つまらない。好きじゃないならそう言って欲しい。こんな形で気持ちをかすれさせていくなんて、私に察せよと言われているみたいで悲しい。ずるい、ずるい人だ。

この不安な夜は、女の子として当然の夜だ。不安になることを、否定しなくていい。ただ、私からもネット検索の序章として紹介した言葉を伝える。連絡の頻度は愛情と関係がない。

同じ情報でがっかりしたかもしれないが、そうなのだ。

ではなぜ、女の子はそう思ってしまうのか。「自分がそうだから」である。そろそろ別れようかな、と思っているけど、言えない彼氏。好きじゃないのに口説き続けてくる男子。夜のラインをしたくない。女の子の大切な夜をもう彼に割きたくない。脈がないのも、別れたがっているのも察して欲しい。

大切な夜をあげていないのだから、わかって欲しい。それでも寂しそうなら相手をしてしまうこともある。とても面倒だけど、悪い人にはなりたくない。

「私がそうだから、彼もそうだろう」と思う。

数えきれない本達が既に何度も証明している通り、男性と女性は全く違う。思い出して欲しい。あなたは相手が好きだからと言って、出会って数日であんなに怒涛のラインを送ったことがあるだろうか。

また、かっこいいね、素敵だね、〇〇君といられる女の子は幸せだろうな、と本気で好きになった男性にすんなり言えたことはあっただろうか。

違う、むしろ少し自分を好きだろうなと感じている相手に対して、少しサービスで言ってあげたことがあるくらいだろう。

でも男性は、好きな女性ができると、とにかく取られたくない。男性の世界はシビアだ。ちょっとうかうかしていると、すぐに有能な男が現れて好きな女をさらっていく。そんな悔しい経験が二度や三度では治らないくらい、男性にはある。何度も何度も、いいと思った女の子が、口説き上手な男にさらわれてしまった、それが男性の恋愛だ。

女の子が寂しい夜を過ごすのと同じくらい、男性は好きな女の子が誰かに速攻で奪われてしまう恐ろしさがセットでついてくる。だから彼らは最初に全力を振り絞る。男性は狩猟文化があるからだ、という意見ももちろんだが、とかく女の子というのはおちおちしているとすぐに別の男性に取られてしまって、そうなれば別れるまで待たなければいけない。その時間ほど男性にとって辛いものはないのだ。

女の子は眠れない夜を過ごしている間、彼が好きな、彼に執着している自分を感じる。男性は誰かにとられないよう女性を追いかけている間、彼女が好きな、執着している自分を感じる。

そのどちらも愛ではあるが、そのどちらも大きなエネルギーが必要だ。けれど、男性は女性にエネルギーを使うのはわりと好きだ。その注いだエネルギーが成功すると、自信が湧いてくる。女の子は男性にエネルギーを注ぐと、成功しても失敗しても心が傷つく。女の子は体も心も「受け取る」ようにできているからだ。

では、彼に他の男性をチラつかせ、不安を与えて、追いかけさせていれば安心するか。というと、間違いではないが、永遠は難しい。彼のライバルの男に、あなたがどう接しているかをみて、諦めてしまう可能性もある。また、そのようにして自分の気を引こうとしている女性とこのままずっと一緒にいたいと思うか、と言えばこれもまたノーだ。

彼のライバルにふさわしいのは、実はあなた自身だ。

あなたがあなたを大切にしていると、彼はあなたに負けそうで頑張る。「放っておくと、何処かに行ってしまいそうな女性を目指しなさい」と言われているのはこのためだ。何処か、というのは必ずしも別の男というわけではなくて、自分自身の言うことを、決めたことを、俺よりも優先して生きているから、目が離せない。

あなたの中に、あなたを一番に大事にしている彼氏が存在しているようなものだ。その彼氏に負けそうで、とられそうで頑張るエネルギーには不安が伴わない。だからあなたを責めたり、束縛することではなく、あなたにも、あなたの心の彼氏にも認めてもらえるような自分でいたいと頑張り、愛を注ぐ。

寂しい夜にはこんなことを自分に聞いてみて欲しい。

私が男だったら、私を選ぶだろうか。

これは、あなたを責めるための問いかけではない。あなたは、女性としてあなたをどう評価して、大切にしているか、それを知るための質問だ。

もし、悲しい気持ちになったとしたら、あなたはずいぶん、自分自身であなたをほったらかしにしていた。
その穴埋めを誰かにしてもらおうと頑張りすぎた。

寂しい夜はあってもいい。ただ、あなた自身がその寂しさに寄り添えていない。私がいるから大丈夫だ、私だからまた幸せなこともある。今日は泣いていい、今日は暖かくしよう、美味しいものを食べよう、たくさん寝よう。

あなたの理想の彼氏は、寂しいあなたにどんなことをしてくれるだろうか。きっと同じようなことをしてくれると思う。

それがあなた自身の心にあるほど、頼もしいことはないし、彼はあなたにあなたをとられてしまいそうで、もっとあなたを大切にする。

寂しい夜は、あなたがあなたを大切にしなさい、不安に寄り添ってあげなさいというサインだ。それはあなた以外には絶対に埋められない。

気づいた女の子は、寂しいだけの夜からさよならできる。


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