教えて!サラスバティ「毒親は子供を愛せない?」

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こんばんは。サラスバティです。

今日は毒親についてお話しますね。

親だから、子供は可愛い、愛するものだ。
という定説がありますよね。

でも毒親に育てられたのだ、と気づいた皆さん。
愛情感じたこと、少なかったんじゃないでしょうか。

大学に入れてくれたから
育ててくれたから
学校に通わせてくれた
洗濯してくれた

うん、それも愛情ではありますけど
親としては当たり前のことなので、それを基準に親を責められません。
というのは悲しいですね。

結論から先に申し上げると、毒親というのは
子供を愛しているか、いないかとか、そういうフィールドに立てないくらい
「心が不安でぎゅうぎゅうづめで、いっぱいいっぱい」
なんです。

誰かを愛するとか、愛さないとか、そんな次元の状態じゃないことをまずお伝えします。

毒親問題でよく挙げられる共通点に

・褒めてくれない
・興味を持たない
・認めない、罵倒してくる
・お弁当には髪の毛が入っている
・優しい約束をしても、すぐ破ってくる
・子供に払ったお金や時間をかなり恩着せがましく押し付けてくる
・成長した女の子の下着を買ってあげない
・引っ越しても追いかけてくる
・幸せを祝福しない、またはしたかと思ったら翌日罵倒する

があります。
これは全て、毒親が「不安に追い立てられた行動しか取れない」という心理から巻き起こる事象です。

わかりやすくいうと、お母さんでいられるくらい安心していないのに、子供ができたので「お母さんの役をしろ」と周りに言われた結果です。

そもそも毒親の精神状態は「世界が自分の心を脅かしてくるか」でいっぱいいっぱいです。つまりは
子供がしたいことをしていて嬉しい、のではなくて
子供が我慢していようと、したいことをしていようと
「自分の心を脅かすようなこと」は静止しますし
「自分の心が安心すること」は喜びます。

毒親から愛情を感じないのは、子供を1人の人間と尊重する前に
「私を安心させてくれること以外は受け入れない」というパニック状態で
子育てをしているからです。

小さな子供は敏感ですから、毒親を安心させようと頑張りますが
彼らが不安に思っている状態、パニック状態は非常に根深いため
小さな子供がいくら頑張っても、彼らの不安を本当に解消することはできません。

よくあるケースとして、兄弟や姉妹の中で毒親は優劣を付けたがるというものがあります。
なぜお気に入りを作るのか、これは優れたもののすることは正しい、劣ったもののすることは何をしてもおかしい、という勧善懲悪を作り出して安心するためです。水戸黄門や北斗の拳を見て、スカッとする感じに似ています。
実際にはそれでも安心しきれませんので、お気に入りにされた子供はいつも正しく輝いている姿を見せることを強要され、自分の中の反対の要素は親が無視をするので悲しくなります。

毒親の根本には根深い不安があります。リラックスして生きていられない、不安と恐怖が毒親から見た世界には渦巻いているので、とても人を愛する余裕や知識がないのです。

しかし、世間はそんな毒親にも母親を求めます。毒親は知人から聞き齧った知識で親ごっこをして、不安を埋めようとしますが大きな抵抗があったり、無知や発想の乏しさから子供が人格を持ち、何をすれば喜ぶのかわかりません。

わからないまま母親をやるので、女の子がいつ下着を新調するのか、お弁当を作るときにはどんな配慮が必要なのか、上京した子供に送るものはどんなものがいいのか。それがわからないのです。わからないけれど、まともになるためにパニックの中行動する。それを否定されると心が脅かされるので自分の行いを改善せず、恩知らずだと怒ったり、無視をします。

その結果が、髪の毛の入ったご飯、適齢期になっても用意されない下着、腐るだろうと想像できるものやゴミのようなものが入った仕送りの段ボールにつながります。

また、非常に不安なので子供に与えることを渋ります。他人に与えるのは、自分の評判をあげる=不安解消につながるのであまり惜しみませんが
子供が喜んでも、毒親は不安が解消されません。なぜなら、自分は自分の親から喜べ、喜ぶな、とされてきたからです。喜んだら当たり前。喜ばないのは悪意。そのような価値観があります。大人になって、養育したお金を全て返せ、やかかったお金を細かく計算して明細を送りつける親は「こんなに苦しんだ自分を感謝して安心させろ」と言っているだけです。

あなたが魅力的ではなかったから、あなたがいうことを聞かなかったから
あなたが優秀ではなかったから、あんなことを言ってきたのだ。では全くありません。あなたは一切関係ありません。

毒親にもこのような背景があります。ですが、あなたが傷ついたことは毒親の事情とは全く別の話です。嫌なことは嫌だった、悲しかったと自分の気持ちを0歳から遡り、解放して許してあげてください。

あなたは本当は、もっともっと親に言いたいことを言ってよかった。でもあなたの親は言いたいことを言わせてあげるくらいの安心を持っていませんでした。いつもいつも心を脅かされることに神経を使い、あなたに対しても安心をくれるのか、そうでないのかばかりで、あなたを見る余裕のない人でした。

ここまで生きてきてよく頑張りました。ここまで生きてきたあなたは
自分を幸せにする力、自分を安心させる方法を探せる力のある人です。
どれだけ周りが無気力にさせてきても、あなたは自分の意思を持って、自分の親を毒ではないかと認めることができました。

また、自分が毒親ではないかと悩む方、親のように毒になりそうと悩む方、
全ての元凶は「不安を自分で受け止めることができない」という思い込みです。
小さな頃は無力でした。不安を与えられると途端に何もできなくなる。いろんなことを試しても悲しいことにつながってしまう。
でも今は大人です。その不安が一体全体、なんなのか。それを紐解いて、自分で受け入れてあげるその瞬間、人を愛してもいいかも、という余裕が生まれます。

そして、誰かを愛そうとしても愛せない原因は、人を愛する余裕が今はないんです。あなたが悪いのではないのです。余裕がないだけです。不安でいっぱいで、安心をしていないだけなんです。
自分はどうすることが安心につながるのか、それを見つけてあげられる力が、あなたにはあります。

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