「商いは、飽きない?」って言葉知ってる?!(その2)

記事
コラム


〜けんにぃから、後輩のりょうすけへのメールでの会話〜

<新規受注を取ったとき>
りょうすけの部署って、新規受注を取ったときに声を出して周りに報告したり、周囲からの拍手喝采はある?

なんでだろう…。オレの部署って、どんな大口の新規受注をしたときでも、難攻不落の代理店候補と契約したときでも、誰も何も大はしゃぎはせずに、あとになってメールでの情報共有や営業会議での報告でそのことを知ることになるんだ。

大声を出して、「やったーーーー!!!取れたー」って心の底から湧き出てきちゃうものはないのかね?!飛び上がるほど嬉しくないのかなぁ?!

オレが、大口案件やちょっと手に届かなさそうな案件を狙うときには、まずは、その案件が取れたときの周囲への報告しているシーンのイメージと、それに対して拍手喝采、賞賛されている自分を想像してニヤけるところから始めるよ。

頭の中で一旦は、獲得したときのあの「やったー!」の気持ち良さを体験しちゃってるんだよね。

脳の快楽物質ドーパミンって聞いたことあるかもしれないけど、あらゆるシーンで人間を成長させ、快楽をもたらす脳内物質だよね。
・好きなものを食べたとき
・褒められたとき
・恋をしたとき
・報酬予測=計画を立てたり想像しているとき

要は気持ち良いときに流れる脳内物質のことだよね。これを擬似成功体験で先に脳にドーパミンを流してしまうんだね。
脳ってね、それが実際のリアルな体験なのか、想像上での擬似体験なのかが区別できないんだって…。頭良さそうで悪そうな…。でもそれを有効的に利用しちゃわない手はない!

ウチの会社でのスーパー営業マンのことを考えると、彼らの成功している特徴の一つは、うまくいくパターンが自分の中で明確にできあがっていることなんだ。

どういうことかと言うと、成功した事例があるパターンで成り立っていて、それを応用して発展していっているということ。

<新規案件の受注数がNO.1の女性営業マンの話>
彼女は新規顧客の開拓を自分でガツガツ電話や飛び込み訪問で得てはいない。じゃあどうしているかというと、取引がうまくいった顧客からその顧客の取引先をご紹介いただくとか、一緒に協業したベンダーさんから新たな案件をご紹介いただいて一緒に獲得していく。その繰り返しで、気づいたら新規受注No.1になっていたそうだ。

もう1人、
<予算対比1000%達成した男の営業マンの話>
彼は正直オレの目から見ても、新規顧客の開拓は上手とは言えない。けれども、案件が眠っているのに気付く嗅覚は人一倍優れている。0からこしらえて案件にするというよりも、すぐそこに見え隠れしている案件に気づき、それを根こそぎ引っこ抜いてものにしてしまうことに秀でている。
そのときの執念は相当なもんで、周りが諦めはじめていようが、お構いなしに最後までやり通すパワーを備えている。

りょうすけは、「人は予めどこでやめようか決めている」という言葉を聞いたことがあるかな?
何かに取り組むとき、普通の人は、どこまでやったら終わりにしようかと、自分なりのゴールを決めてしまっているみたいなんだよね。

・今日の業務は18時までやったら、できあがっていなくても業務はおしまいにしよう。
・今回の企画商品は、テストマーケで引き合いが5件以上出なかったら、一旦終了にしてしまおう。
・新たな施策を作って営業マンへ展開をしたら、一旦は手から離れるから私の仕事はそこまで。

これが、自分自身の枠。その枠の大きさで仕事の量や質が決まってくる。

1000%の達成男は、その点、「案件を必ず受注すること、なんとしてでも石に齧りついてでも取ること」が頭の中にプログラミングされているんだろうね。それが執念になって現れてきているんだと思うんだ。

おそらくだけど、いま紹介した二人の営業マンの頭の中では、常に成功した自分の姿が見えているんだと思うよ。
「人は成りたい自分の姿になる。いまの自分の姿は、以前自分自身が頭の中で描いていた姿の投影」でしかないんだ。

そのことを気づかずに、自分の今の姿が、自分以外の周りからの要因でできていると考えてしまうと、受け身の人生というレッテルを貼ってしまい、主体的に生きられなくなってしまう。自分の人生は、過去の自分自身での選択の結果、こうなっているんだということ。これを真っ直ぐに受け入れないとね。

りょうすけはこれを聞いて、スーパー営業マンが、何が他とは違って優れているのかがわかってもらえたかな?
さて、こういう営業マンが周りにいたとして、りょうすけ自身は、彼らをどう思う?どう扱う?

羨ましい存在としてみるのか?人の案件を奪ってズルイと感じるのか?何か裏があるんじゃないかとあら探しするのか?
りょうすけなら大丈夫だと思うけど、どれもやらないでもらいたい…成功したいんだったらね。

「自分の望むものを祝福すべし」とはハワイの原住民、フナ族の古い言い伝えから。

ぜひとも、彼らの新たな受注に、大いに拍手喝采を与え、賞賛し、褒め称えようよ!
自分の仕事=商いと考えたら、彼らと取引することで、刺激になるだろうし、成功体験を擬似でも体験できるよ。

脳はね、「自分と他人とを区別できない」とも言われているんだ。
他人を心から褒めているとき、脳はそれが自分を褒めているのか、他の誰かを褒めているのかが判らずに一緒としてとらえているんだって。
だったら、他人の成功体験をも褒めて褒めて褒めまくって、自分の成功体験と同じように自分の脳にドーパミンを流しちゃえば良いよね。成功体験のお裾分け。持ちつ持たれつだよ。

それこそ、日々の生活が商いだよね。りょうすけは、この考えに賛同してもらえるかな?
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す