こんにちは。前世占い師の立花です。今日は私が思い出した前世の中で、とても印象に残っている「お菓子」のお話をしたいと思います。
私が始めて思い出した前世は、二人の将軍が軍を治める王政の国でした。
王政と言っても、宗教が実質王を動かしていて、絶対王政ではありませんでしたが。
宗教と政治は対面上不可侵でしたが、実際にはズブズブだった。
どこかの東の小さな国と似たようなものです。
私は幼児期に父と母に虐待され、家を飛び出し森の長老の元で育ちました。
よくある話です。
相棒もいました。彼とはこの世界でも再開しましたが、この世界では相棒になれず。今もどこかで元気にしているといいのですが。
私は武道会で相棒と勝ち残り、二人いる将軍のうち蒼と銀の将軍ルラト様の護衛になりました。
もう一人の将軍は赤と白の騎士でヨシュア様。美しい女性の騎士がそばにいつもいました。
ルラト様の恋人の貴族の女性がいつも持ってきてくれたのが、スミレの砂糖菓子。
2センチ角くらいの砂糖にスミレが埋まっていて、食べると砂糖の幸せな甘さとスミレのほのかな香りが口の中に広がります。
砂糖菓子とお茶を囲んで笑顔でみんなでふざけあう。
そこには私のすべての前世で最も幸せな時間でした。
青い布にずらして白いテーブルクロスをかけたテーブル。
並んだ砂糖菓子。美しいティーセット。
そこには孤独も悲しみも一切なくて、今思い出しても哀しいほどに幸せを感じていたんですよね。
宗教のせいでルラト様を失い、国を守るための戦いを放棄して戦場で自刃して果てた最後でありましたが。
戦場だった砂漠の砂に染みていく自分の血の赤さと無念さよりも、幸せだったころのスミレのお菓子が今も私の涙腺を熱くするんですよね・・・
幸せだった。その時代の人たちに今世で出会っても同じ幸せを感じられなかった。
あの時代はもうとっくに終わったんですよね・・・。