“わが子を特別支援学級から通常学級に転籍させる”を可能にしたWISC-Ⅳの検査結果の分析とその解析
WISC-Ⅳの検査は、発達障害の可能性を指摘された場合に、多くのお子さんが受ける発達検査です。ただ、せっかく発達検査を受けても、大半のご家庭や学校ではそのIQばかりに目がいき、特別支援学級に在籍させるかどうかの判断材料の一つとして用いられることがほとんどです。
でも、本当はWISC-Ⅳの検査結果はIQだけが重要なのではなく、むしろその4つの指標(言語理解指標・知覚推理指標・ワーキングメモリー指標・処理速度指標)の数値やバランスでわかることがたくさんあるのだということを、WISC-Ⅳに関する専門書を読み込むうちに理解しました。
私には自閉症スペクトラムとADHDの息子がいて、特別支援学級に1年生から4年生まで在籍していましたが、息子の学校生活では悩むことが多く、また、先生や学校と支援の仕方を巡っては双方合意をすることが難しい場面が多々ありました。
この問題について、私はWISC-Ⅳの検査結果を分析し解析することで、障害者差別解消法にもとづく合理的配慮にこの分析を盛り込み、学校と合意形成することで、結果として学校の了承を得て5年生から通常学級に転籍させることができました。
また、WISC-Ⅳの検査結果の分析とその解析を行って合理的配慮につなげることで、息子に合った“合理的な配慮”を親である私が理解することができ、学校の先生ともWISC-Ⅳの検査結果の分析と解析にそって説明できたことで、合理的な配慮についての協力と連携もスムーズでした。
この件で、今の教育現場でいわゆる発達障害であったり、発達グレーと言われる子どもたちについて、問題が起こるたびに「その子の心の問題」としてとらえられがちでしたが、本当はその起こった問題について「その子の認知のパターン」から考えて行かなければ、根本的な解決には結びつかないということに気づかされました。
例えば、私の息子であれば「授業中に離席する」という問題について、「自分勝手だと非難する」あるいは「自閉症だから仕方ないと放置する」のではなく、息子の認知パターンによってWISC-Ⅳの検査結果を分析・解析していくと、「ワーキングメモリ―指標に弱さがるので、聴覚情報を長時間保持できず、結果指示が分からなくなり離席する」ということが分かりました。
子どもの認知のスタイルを理解し、子どもの生きやすい環境を一緒に考えましょう!