幼なじみ、サエさんのことを話す神崎さんのお話:欲に満ちた世界ep18+【朗読動画】
おはようございます。こんにちは。こんばんは。ブログを閲覧いただきありがとうございます。 youtubeにて「語り部朗読BAR」というチャンネルを運営しております。 自身で小説を書き、声優さんに朗読していただいたものに動画編集をして公開しております。 たまに作者自身の北条むつき朗読もございます。 今回ご紹介の朗読動画は、幼なじみ、サエさんのことを話す神崎さんのお話です。 良かったら聴いていただけると嬉しいです。・朗読動画もご用意しております。・文字をお読みになりたい方は、動画の下に小説(文字)がございます。◉連続小説ドラマ 欲に満ちた世界作者 北条むつき朗読 いかおぼろ第18話サエとの想い「サエとは、幼稚園からの幼馴染でね。サエが亡くなる17歳の夏終わりまでずっと同じ学校だったんだ」「へえ……。そのサエさんは、神崎さんのこと、好きだったとかですか?」「いやいや、サエはどうだったかは知らないけど、俺は好意持ってた。あっごめん、いつも仕事では僕か私だけど、今は仕事じゃないから、俺でいい?」「はい、いつもの感じで話してください」 私は神崎さんが素で話す姿に好感を抱いた。営業マンの時はどこかしら、優しいけどよそよそしさを感じていたからだ。神崎さんは頷くと話を続けた。「でさ、サエはおとなしいけど、人に優しい子でね? 気弱な子にも普通に接する子だったんだけど、その気弱な友達がいじめられ始めたら、その仲間ってことで同じようにいじめられ始めた」「はい」「で、期末テストの時、トップを取った後から、急にいじめはエスカレートしてさ」「えぇ……!?」「最初は、へっちゃらって顔してんだけど、日に日にいじ
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