哲学からの気づき
以前「100分de名著」(NHKEテレ)で、カントの純粋理性批判を取り上げていて、少し興味を持ちました。私は読んだことありませんが、激しく難解そうです。まず哲学の大きな流れを復習してみます。古代哲学(ソクラテスやプラトン)→近代哲学(デカルト~カント~ヘーゲル)→20世紀哲学(実存主義→構造主義→ポスト構造主義)→21世紀哲学。一部では、「哲学の役割はすでに終わった」と主張する人もいます。一気に脳科学・遺伝子工学が発展し、さらに人工知能の時代に入り、もはや哲学の出る幕はないのでしょうか?
そもそも哲学とは何か? WEBの辞書では「世界・人生などの根本原理を追求する学問」と記載されています。広辞苑には、「物事を根本原理から統一的に把握・理解しようとする学問」と書かれています。どうやら、「〇〇とは何か?」という問いに対して、その本質を探究することのようです。「自分とは何か?」、「生きることとは何か?」、「愛とは何か?」などなど。で、これに絶対的正解はないから、延々と何千年も続くのです。その探求そのものに意味がある、ということですね。
しかし、自然科学やIT技術が発達した現在、哲学的プロセスへの関心が薄れているような気がします。これに対し、京大の出口康夫教授は言います。「具体的な事柄についての知識をしっかりもった上で、抽象の領域に飛んで、見通しのよい絵を描くことが哲学の役割だ」と。常に具体化に進みがちな世の中で、抽象化の重要性を考えるヒントになり続けたのが哲学です。「哲学がないと人類は生き残れない。社会を支える概念装置という、目には見えないインフラを担っている」と出口教授は語ります。
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